板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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合宿セミナーFAQ

バリュエーションと、セミナー関連のことばかり書いていると、なんだか「宣伝じゃん!」とか思われてしまいそうですが、はっきり書きましょう・・・宣伝です(笑)

合宿セミナーの内容について、良くご質問を受けることについてまとめてみますね。
いわゆるFAQです。

<どの程度の予備知識が必要か?>

これ、表現するのがとても難しいのですが、最も重要なのは、「学ぼうとする意思」です。
その上で、具体的な知識としては・・・

(1) 企業財務の基礎知識
これは案内ページで推奨している「財務諸表の見方」を何度か読んで頂き、企業財務の基礎を掴んでいただければOKです。
「専門用語」を覚えようとするのではなく、用語の「本質的な意味」を理解するように勤めてください。
たとえば、「販売管理費=従業員への分配」
たとえば、「製品原価=取引先への分配」
たとえば、「営業利益=本業の儲け」
たとえば、「バランスシートが原因で~損益計算書が結果~その結果が翌期のバランスシート~さらにその結果が翌期の損益計算書」という循環。
たとえば、「減価償却費を上回る資本的支出によって、バランスシートが大きくなる」
このような感じで、「お金とモノの循環」を頭の中で描くように学習してください。

ちなみに、セミナー案内ページで推奨している「企業価値評価(Valuation)」マッキンゼー・アンド・カンパニー著を「辞書代わりに購入」することはお勧めしますが、この本を読んで、「チンプンカンプンだからセミナー行けない」は止めてください(笑)
この本読んで、理解できるなら、それこそセミナーにいらっしゃる必要はありません。
読んでもわかりずらいからこそ、セミナーの価値があるのです。

(2) エクセル入力
自由参加の「エクセルセミナー」を受講いただければ、本セミナーで利用する数式や操作について、一通り習得できるはずです。
が、「慣れ」は、繰り返すことによって始めて生まれますから、基本的な操作については、ご自身でも予習しておいてくださいね。
あまり不慣れだと、エクセル入力で躓いて、講義の話に集中できない場合があります。

以上の2点が、最低限必要な知識と言うことになります。

<合宿の部屋は、どんなかんじ?>

これまで利用してきた会場は、汐留のホテル・ヴィラフォンティーヌです。
会場に空きがあれば、これからもこの場所を利用予定です。
当たり前ですが、一人一部屋です。
新しいホテルですので、御部屋も「高級なビジネスホテル(?)」って感じです。
パソコン兼TVも各部屋にありますし、ベッドもダブルサイズです。

<宿泊は必須?>

セミナー料金に宿泊費が含まれてはいますが、宿泊必須というわけではありません。
ですが、土曜日夜に行う「懇親会」は、このセミナーの一つの大きな価値として非常に評判がよろしいので、終電や翌日の朝のことを気にせず、人的ネットワーク作りが出来るように、合宿を前提としています。
どうしても、ご都合が悪い場合には、ご一報いただければ、「通学(?)」も可能です。
ただし、受講料に含まれる宿泊料は、わずか1万円です。

<フォローアッププログラムはどんな?>

正直に書きましょう。
株式投資の経験が豊富な方や、公認会計士や、MBAホルダーでもない限り、2日間の合宿「だけ」では、完全にすっきりしないと思います。
良くある表現ですが、「頭では理解できたが、腹の底まで落ちていない」というモヤモヤ感は、多くの人が残したまま、2日間のセミナーが終わってしまいます。
そこで、当事務所では、フォローアッププログラムとして以下を実施しています。

(1) メーリングリストへの参加(無料)

卒業生すべてが参加するメーリングリストです。
バリュエーションに関する疑問質問など、何でも聞いていただければ、卒業生や当事務所スタッフが、しっかり返答いたします。
「こんな基本的なこと、聞いたら馬鹿にされるかなぁ?」などと躊躇せず、どんどん質問してください。
卒業生は、「教えることは学ぶこと」と十分理解している方々ですから、しっかり答えてくれます。
また、それでも、回答に間違いや誤解があった場合、僕や当事務所のスタッフがしっかりお教えします。
その他、4半期に一度程度の「飲み会」のアナスンス、セミナーでの「エクセル御手伝い&再受講」などの募集もこのメーリングで行っています。

(2) セミナー再受講&エクセル御手伝い(再受講一回分無料、その以上は有料)

毎回30名の受講生すべてに、バリュエーションの基礎をお伝えするのは、結構大変です。
そこで、卒業生には、再受講と兼ねて、受講生のサポートをお願いしています。
多くの卒業生は、「2回目にセミナーを聞くと、余裕があって、すんごく理解できる」とおっしゃいます。
さらに、「受講生に教えようとすると、自分の理解が深まる」という効果もあります。
だからといって、「わからないところは、次回やればいいや」などと思いながらセミナーに取り組むと、その「次回」でも同じことの繰り返しになりますから、ちゃんと集中して学習してくださいね。
初回の「苦労」があってこそ、次回以降の「楽」があるのですから。
再受講は、1回分(=2日間分)無料ですが、2回目以降、5000円(2日間)です。
ただし、宿泊希望の場合の宿泊代、御食事代など経費は自己負担にて。

(3) ライブ・バリュエーション討議

スカイプを使った、バリュエーション討議を、卒業生主導で実施しています。
評価対象企業を決め、参加者がそれぞれにバリュエーションを実施し、その結果についての考察を、チャットやら、音声会議やらで、行っています。
毎回、数十名入り乱れての議論が白熱し、楽しい限りです。もちろん、僕自身も大変勉強になります。

僕がその昔、バンド活動をしているときに気がついたのですが、いくら一人でギターの練習をしていても、バンドという「人とのつながりの中での演奏」なくして、上手になることは出来ないってことです。
バリュエーションや経営、そして株式投資も全く同じで、「他の人は、どのように評価するのか? その根拠は?」と、自分以外の市場全体の動きを見極められなければ、ビジネスとしての成功も、それを通した資本市場や資本主義に対する理解も深まりません。

楽しいですよ。
なお、年末には、卒業生による「バリュエーション大会」なるものも企画しています。
これも、楽しいことになりそうです。

2005年9月より、「ライブ・バリュエーション会」は、当事務所プレミアム会員(セミナー受講後希望者は加入できます)限定とさせていただきました。

<どんな人が受講生?>

こればかりは、一言で表現できません。
いわゆる社会的な職業分類で言えば・・・
OL、主婦、会社員、個人投資家、ベンチャー経営者、中小経営者、ファンドマネージャ、バリュー投資家、会計士、税理士、弁護士、医者、歯医者、コンピュータなど技術者、などなど、そりゃ様々です。

いわゆる性別で言えば・・・
平均的に、男性8割、女性2割ですが、女性が過半数の回もありました。

いわゆる年齢で言えば・・・
最年少19歳(大学生)~最高齢59歳までと、幅が広いです。

いわゆる専門知識で言えば・・・
「全くなし」から、「MBAホルダー」まで、これまた幅広いです。

いわゆるファミリーでの参加は・・・
これまで一度だけ、ご夫婦同時受講の方がいらっしゃいました
(このご夫婦は、これまでの5回すべてに、初回だけは受講生として、その他は、エクセルサポート要員として、毎回ご夫婦で参加されています・・・おそらく再受講より、ネットワーク作りと、「打ち上げ」が目的です(笑))
また、親子(父・・・会社経営、息子・・・学生)で同時受講された方もいらっしゃいます。
ですが、よくあるパターンは、ご夫婦どちらかが最初に受講されて、その後にパートナーを「半ば無理やり」受講させると言うパターンです(笑)
どうやら、興奮して帰宅することで、「変な新興宗教に騙されているんじゃないか?」などと疑われることが原因らしいです(笑)

いわゆる住居で言えば・・・
東京を中心とする関東圏が8割ぐらいですが、他2割の方は、全国津々浦々からいらっしゃっています。
今の時代、ネット&パソコンの利用で、地域格差、情報格差は、ほとんどありませんから。
名古屋辺りに居住されている方などは、毎回遊びにいらっしゃいます。

いずれにしても、ひとつだけ共通しているのは「学びたい」という意思でしょう。
本当は、義務教育で教えてもらいたいぐらいの、「資本主義のルール」ですから、どなたにとっても一生涯の「無形固定資産」になりえると自負しています。

とにかく、毎回楽しいです。
僕の場合、セミナー前日は、「遠足を翌日にひかえた小学生」の気分だったりします(笑)

当事務所のセミナーを、どうぞよろしくお願いいたします。

板倉雄一郎 2005年6月10日