板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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お知らせ 「合宿セミナー最終回の募集開始」

週末は、当事務所からのお知らせにお付き合いください。

<実践・企業価値評価シリーズ第30回=最終回合宿セミナー>

本日(2008年3月15日)、第30回=最終回の合宿セミナー受講者募集を開始いたしました。
開催は、2008年5月10日(土曜日)~11日(日曜日)の2日間です。
(↑ ゴールデンウィーク明けの土日です)
表題の通り、「合宿セミナー形式」での開催は、この第30回が最終回です。

これまでの合宿セミナーとの相違点について・・・

1、セミナー価格引下げ

今回は、最終回ですので、少なくとも「合宿形式」としての「再受講」を提供することができません。
よって、再受講を受けることができない分、若干ではありますが値下げを行っております。
なお、2008年6月以降のセミナーの予定に関して後述しますが、今回の合宿セミナー受講生の方々まで、今後のセミナーの価格割引対象とさせていただきます。

2、クレジットカードによるセミナー料金のお支払い

第30回合宿セミナー(←今回募集分)より、受講料のクレジットカード決済を実施いたします。
なお、クレジットカード決済の場合、手数料分の5%をセミナー価格に上乗せさせていただきます。
(↑ 現金支払いの場合との「差」をつけないと、現金払いの方が「その資本コスト分」損をしてしまいますので)

以上がこれまでの合宿セミナーと今回(最終回)の相違点です。上記以外についての相違点はありません。

ご興味のある方は、セミナー案内ページをご参照の上、この機会に是非受講を検討されてください。

<合宿形式セミナーの終了理由>

既に、これまでの合宿セミナー卒業生には通知し、なんとかご理解をいただいていることですが、合宿形式セミナーの終了理由をご説明いたします。

1、需要の減少

セミナー主催者の僕の考えでは、株価が(その価値の下落以上に)下落しているときこそ、投資チャンスですが、だららといって、すべての企業が「割安&時間経過と共に株主価値を増大させうる」というわけではありません。
したがって、このチャンス(←は後数ヶ月続くと思われますが)を最大限に生かすために、個別企業の企業価値評価を通じ、当該企業の、
①有価証券報告書から企業の実態(利害関係者やスージ)を知る
②ビジネスモデルを把握し、バリュードライバーを認識する
③過去の業績⇒将来業績予測&資本コストの推計を通じ、時間経過と共に株主価値を増大させうるか否かを検証する
④以上の過程によって結果的に、「妥当な株価=理論株価」を算出する
という企業価値評価が必要だと考えます。
したがって、株価が下落している現在のような状況であればあるほど、企業価値評価手法を伝えるセミナーの需要が増大する(少なくとも需要が減少することはない)・・・と勝手に思っていたのですが、僕の予測は間違っていました。

この数ヶ月、セミナーを開催するたびに、まるで株価をトレースするように受講者が減少し続け、セミナー運営そのものの継続が困難となりました。

(断っておきますが、企業価値評価手法は、株式投資に生かせますが、株式投資だけを目的にした価値算定手法ではありません。企業経営、普段の業務遂行を行う上でも、極めて重要な評価手法です。)

2、パートナーの減少

セミナー需要減とは全く関係ありませんが、これまで当事務所の活動にご協力いただき、セミナーやエッセイなどを通じ、その知識や経験を皆様に提供いただいていたパートナー2名が、この5月より、本業での「海外赴任」、本業に関わる「海外留学」のために、当事務所の活動に参加する機会が大幅に減少することとなりました。
僕個人としては、彼らが、これまで以上に知識や経験を積むための良い機会だという点において「非常に喜ばしいこと」だと思いますが、セミナー運営という点において、人的資源不足は否めません。

1の需要減と合わせて、ちょうど良い機会なので、「合宿形式」を終了するという決定をいたしました。

<2008年6月以降のセミナー予定について>

合宿形式のセミナーは、今回で終了いたしますが、2008年6月以降も「需要さえあれば」、様々なセミナーを開催する予定です。
現段階では、セミナーの詳細は決定していませんが、以下のようなセミナー開催を予定しています。

①個別企業に特化した1日セミナー
これまでの合宿セミナーカリキュラム2日目の「有価証券報告書の読み解き方」および「受講生による企業価値評価ワークショップ」を中心にした、1日コースの「個別企業を深く掘り下げ分析するセミナー」の開催。
この形式のセミナーは、企業価値評価の知識をお持ちの方にとって非常に価値あるセミナーだと思いますが、企業価値評価の基礎理論の知識をお持ちの方でないと「何の話だかさっぱり」になる可能性はあります。
評価対象個別企業を毎回入れ替え、定期的に開催したいと思います。

②イクイティーDCF法セミナー
これまでの合宿セミナーでは、一般的な事業会社を評価するための「エンタープライズDCF法」を主にお伝えしてきましたが、金融機関(VC、コマーシャルバンク、インベストメントバンク、サラ金)などを評価するためには「イクイティーDCF法」と呼ばれる手法が必要です。
エンタープライズDCF法をマスターした方のステップアップとして、この手法をお伝えするセミナーを予定しています。

③財務オペレーションケーススタディー
「企業価値と財務オペレーションの相対的関係」(仮題)のDVDをこの5月に発売予定ですが、このDVDによって企業の財務オペレーション(=増減資、有利子負債の増減、自己株取得と金庫株、株式分割、新株発行などなど)と企業価値の相対的関係についてその基礎を理解していただいた上で、個別企業の様々な具体的財務オペレーションと企業価値および株主価値そして株価との関係」について、ケーススタディーを行うセミナーを予定しています。
個人投資家、経営者ばかりではなく、企業のIR担当者の方々にとっても非常に価値あるセミナーだと思います。

④オープンセミナー
これまでも不定期で、基礎的なフィナンシャルリテラシーをお伝えするオープンセミナーを開催してきましたが、今後も半期に一度程度の開催を予定しています。

その他、いくつかのセミナー企画案がありますが、今後のセミナーは基本的に、宿泊をともなわない1日カリキュラム、そして、あるテーマに特化したセミナーを開催する予定ですが、企業価値評価における基礎理論を体系的にお伝えする「短期集中型セミナー」は、今回が最後となりますので、この機会を是非有効にご利用ください。

 

振り返れば、2004年10月に開催した第1回合宿セミナーから3年半、30回を数えるまでの合宿セミナーを通じて輩出した卒業生の数およそ800名。
実に様々な業種、業界、職種の方々に参加いただきました。
このセミナー活動が、どれほど社会に貢献できたのか、また、セミナー卒業生の今後の活動を通じて、どれほどこのセミナーの知識や、このセミナーでの「出会い」が社会に貢献することになるのか、については客観的に評価することは不可能ですが、少なくとも僕個人的は、それなりに社会貢献することができたのではないかと自負しています。
私たちがこれまで合宿セミナーを続けることができたのは、他でもなく、このサイトの読者と、これまでのセミナーにいらしていただいた方々のおかげです。
事務所活動、およびセミナー活動が終了するわけではありませんが、一つの区切りとして、皆様に心よりお礼を申し上げます。

3年半に渡り、私たちの活動に価値を見出していただいた方々へ、
本当にありがとうございました。

 

えっと、なんだかすべてが終わってしまう様な感じがする書き方ですが、「合宿形式のセミナー」を終了するだけであって、当事務所の活動を終了するわけではありません。
今後も、上記のような各種セミナー、書籍、そして各種DVDなどを通じて、様々な知識や経験を社会に対してシェアする活動を継続していきますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

なお、今後のセミナー開催をお知らせする「セミナー案内リマインドメール」をご希望の方は、コチラからお申し込みください。

2008年3月15日 板倉雄一郎

PS:
本文でもご紹介した「企業価値と財務オペレーションの相対的関係」DVDの仮編集終了後のDVDが本日手元に届く予定です。
たのしみぃ~!
しっかりチェックして、5月までにはパッケージ販売ができるようにがんばります。