板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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お知らせ 「お金と引き換えに何を手に入れているの?」

週末は、当事務所からのお知らせにお付き合いください。

<投資手法を教えるわけではありません>

「実践・企業価値評価シリーズ」第29回合宿セミナー受講者募集中です。

このセミナーは、「企業価値評価」を伝えるセミナーであって、いわゆる「投資手法」をお伝えするセミナーではありません。
投資手法は、投資家それぞれです。
最悪の「アホルダー(←価値も価格も関係なく、チャート分析でもなく、ただただ持ち続ける人)」も居るでしょうし、
いわゆる「デイトレード手法」もあるでしょうし、
「バリュー売買(←一株辺りの妥当な株価を何らかの方法で算出し、割安でロング、割高でショートを繰り返すこと)」もあるでしょうし、
「ニュースフロー売買(←メディアや企業が提供する様々なニュースによって、それが株価の「上げ要因」であればロング、「下げ要因」であればショートを繰り返す)」もあるでしょうし、
僕のように、「企業価値創造に乗る投資(←時間経過と共に株主価値が増大するであろう企業に対し、明らかな割安の状態でロングポジションを取る)」もあるでしょう。

それぞれの投資手法において、様々な投資家が、様々な「勝ちパターン」を考え、時に儲け、時に損をし、自身の投資手法をブラッシュアップし、それぞれに切磋琢磨すれば、少なくとも一時的には、それでよいのだと思います。
そんな投資手法にまで、「口出しをするセミナー」ではありません。

もちろん、僕個人的には上記の僕の投資手法が、
(1)すくなくとも「(統計的に)損をする可能性が少ない」という点、
(2)そもそも「僕は」、短期トレードが苦手という点(笑)
において「僕にとっては」優れた投資手法だと思っていますが、その手法を、セミナー受講生であれ、彼女であれ、親族であれ、誰であれ、「押し付ける」つもりは毛頭ありません。
同時に、どの投資手法に対しても「自分のお金を自分の判断で投資する場合以外」、そのリターンを保証するつもりもありません。

しかし!

「自分の大切なお金を投じる対象が一体なんであるか」
を知らずして、本当によいのでしょうか。

少なくとも僕は、お金と引き換えに手に入れる株主価値の正体がどんなモノなのかを知らない場合、一円たりとも支払いたくはありません。
だから、DCF法による企業価値評価という「一つの視点」によって、投資対象であるところの「個別企業の実態について知ること」をお勧めしているわけです。
「一株辺りの妥当な株価(=理論株価)」の算出は、企業価値評価における一つのアウトプットに過ぎません。そのアウトプットを得る「過程」において、当該企業の実態を知ることができることこそ、企業価値評価の最も重要なポイントです。

ご興味のある方は、是非このセミナーにいらしてください。
「自分で考え判断する能力」を磨くための一つの大きな知識になりえるはずです。

本日は、以上です。

2008年2月22日 板倉雄一郎