板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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週末のお知らせ

新年おめでとうございます。パートナーの渋谷です。

ここのところ、実体経済の更なる悪化懸念とは裏腹に、株価の方はじわじわと上げる動きをしていますね。そのような中、皆さんは現在の投資環境をどう見ておられますか。

投資対象のバリュエーションをしようにも、「トヨタの営業利益が赤字で、この先その状況がいつまで続くのか。いつから黒字化できて、それはどの程度の速度で改善していくのか。またこれまでのように安定して収益を上げられる状態に戻るのか。」というように考える方も多いのではないでしょうか。

真っ当だったかどうかは別として、アメリカ経済が世界全体を牽引していくという、これまでの「世界のビジネスモデル」が崩壊した今、それをリフォームする形になるのか、新たな秩序ができるのかはわかりませんが、それらについての、これからの新しい方向性が見えるまでは、バリュエーションをベースとしての「買い持ち」、つまりバリュー投資を行なうには、適切な状況ではないと思います。

そこで我々が現在注目しているのが「オプション」です。

なぜならオプションは、その組み合わせや使い方により、「様々な状況に柔軟に対応できる」というのが、その大きな特徴であり、利点だからです。

現在の世界経済情勢は、ものすごく激しく変化する過渡期であり、昨年秋の金融危機に引き続き、目まぐるしく変化している最中です。

例えば昨年10月の大暴落時には、当事務所代表の板倉が行なっていた、単純にプットオプションを買うというポジションによって、短期間で投下資本が何倍(何十倍?)にもなるという状況でした。

しかしそれで儲けられる時期は一瞬にして終わってしまい、利益を出すにはまた別の新たな対応策が必要な状況になっています。さらにこの先、その状況も刻々と変化して行くでしょう。

オプションを深く学ぶ事により、(全てかどうかはわかりませんが)かなり多くの様々な投資環境に対応できるポジションを作る事が可能となります。
そのオプションを学ぶためのセミナーを昨年11月に開催し、多くの方にご参加いただきました。そして、その第2弾を1月25日(日)に開催いたしますので、興味のある方は是非いらして下さい。

前回は当事務所セミナーの卒業生限定でしたが、それ以外の方のご希望も多いため、今回、「株式投資に対する一定の経験、基本的な知識をお持ちの方」という条件付きで、卒業生以外にもご参加いただける形としました。

全体で半日という短い時間なので、非常に奥深いオプションの、全てのエッセンスをお伝えする事は難しいのですが、その中でも特に重要と思われる部分について、お伝えできればと考えています。

僕自身は「オプション取引の応用」を担当させていただくのですが、その中で、特にお伝えしたい点が1点あります。

それは「バリュエーション知識を前提とした、長期投資におけるオプションの合理的かつ有効な活用方法について」です。
つまり、ある投資対象の実際のバリューを、確固とした自信をもって算定できるならば、その時点の株価位置がどこにあろうと、オプションを組み合わせる事により、継続的に一定の利益を得られるという手法です。
(こう説明すると、ある程度知識のある方からは「それってLEAPSの事だろ」と言われそうですが、そうではなく、むしろそれとは反対の考え方に基くオプションを使います。)

※ 注)・・・:LEAPS(Long-term Equity AnticiPation Securities)とは米国オプション市場で取引されている満期までの残存期間が長期のオプションの事

企業価値評価セミナーと同様、受けたからといって明日からすぐに儲かるようになるという性質のものではありません。しかし今後長きにわたり、継続的に使える知識を身につけられるきっかけになるものだと自負しています。

セミナーの詳細はコチラ
(実践・オプションの基礎と活用セミナーのご案内)

皆様のご参加をお待ちしていますので、宜しくお願いいたします。

2009年1月10日  T.Shibuya