板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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「日経ビジネスの記事」にクレーム

先ほど、先日取材を受けた「日経ビジネス」が手元に届きました。
「ヒルズ資本主義」という特集の中、「ヒルズ資本主義という名の『軽営』」というコーナーで、YEO(=Young Entrepreneur Organization)に関する内容で、僕の発言が引用されています。

先日の取材では、あくまで「ヒルズ資本主義」に関する意見を求められたのですが、その取材内容と、YEO(僕はYEOのOBです。)が、ほとんど無理やり関連付けられ、様々な波紋が広がっています。

記事中では・・・たとえば、
YEOメンバーを「ホリエモンになりたい人々」と表現されていたり、
(この部分は、間違っても僕の発言ではありません。)
YEOジャパンの発足に辺り、
「当時ハイパーネット社長だった板倉雄一郎らが立ち上げた」と、
僕が筆頭かのように表現されていたり、
(筆頭発起人は、僕ではなく、グロービスの堀社長です。)
「友達が少なく孤立しがちな起業家」と、
僕の発言が、その前置きも何も無く表現されていたり、
(僕は、自分がYEOと出会ったときの自分の心境を答えました。20代の頃は、周囲に起業家など全然居なくて、話の合う同じ立場の人間に出会ったことが、僕のYEO発足に対する印象だと。)
もう、散々です。

ちなみに・・・
ホリエモンとYEOは、僕が知っている限り直接の関係は無いと思いますし、
YEOのメンバーが、ホリエモンを目指している(という人も中には居るかもしれませんが)ということを感じたこともありませんし、
そもそも、彼らの経営が、「軽営」とも思いませんし、そんな発言をしたこともありません。

この記事、起業家やその企業の「くくり方(=分類)」に、そもそも無理があります。
一つ一つの起業家や企業は、個々別々です。
YEOにだって、いろんな起業家が居ます。
担当の記者の方は、僕の記憶にある限り、相当に若い方だったので、それぞれの関係や現実をあまり認識されていないようです。

この記事、そのタイトルと、リードを読む限り、若き起業家「すべて」を半ば馬鹿にした内容であることは、明白です。
その代表の組織として、YEOが取り上げられている印象を受けます。
その上、僕がそう言っているかのような印象を持つ読者も居るのではないかと危惧します。

まあ、僕の不注意だったことも認めます。
でも、僕は、日経BP社にもお世話になっていて、且つYEOのOBで、且つYEOに多くの友人が居て、且つYEOの例会でもスピーチに呼ばれている立場としては、とても居心地が悪いです。

やはり、「編集を伴う取材」は、今後一切受けないようにしたいと思います。
映像は、「生」。
文字は、「原稿チェック」。

YEOの方々には、「結果的に」ご迷惑をおかけしたことを、この場を借りてお詫びいたします。

それにしても、この記事って、本当に日経BP社による日本の代表的なビジネス誌「日経ビジネス」の記事なのか???
同じ内容の記事が、三流週刊誌に載っていても、その週刊誌の格が上がるとは思えないけどなぁ。

2005年5月25日 板倉雄一郎 (臨時アップでした)