板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

企業価値評価・経済・金融の仕組み・株式投資を分かりやすく解説。理解を促進するためのDVDや書籍も取り扱う板倉雄一郎事務所Webサイト

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お知らせ 「週末のお知らせ(&ニュースアップデート)」

週末は、当事務所からのお知らせにお付き合いください。

<サーバー障害⇒WEBサイトリニューアル>

いつまで経っても、完全復旧できていない当事務所のWEBサイト、大変お恥ずかしい限りです。
原因は、以前サイト構築を依頼していた取引先による「スパゲッティープログラミング」が、復旧の妨げとなり、解析&修復に極めて膨大な時間を必要としているためです。

「だったら、設計書や仕様書を要求すればいいじゃないか!」
という意見もあろうかと思いますが、以前そんな要求をしたところ、
「そっちから契約を一方的に切っておいて、よくもおめおめと聞くよな!」
見たいな事を言われており、僕自身の取引先選定における失敗を痛感している次第です。

が!
そのおかげで、解析&復旧を断念し、現在WEBサイトの「完全リニューアル」に取り組んでいます。
既に僕の手元には、リニューアル後のデザインや仕様が届いて居ますが、これを見る限り、「見た目」も、「操作性」も、「機能」も、断然優れた内容です。
2月中をリニューアル完成目標に、鋭意取り組んでおりますので、もうしばらくお待ちください。
リニューアルまでの期間、特に過去のエッセイの表示などに不具合がございますことを、お詫びいたします。
なお、セミナーのお申し込み、様々なコンテンツの販売については、しっかり稼動しておりますので、ご安心ください。

<実践・企業価値評価シリーズ第29回合宿セミナー>

現在募集中の、第29回合宿セミナーは、3月8日~9日の開催です。

「今、明らかに投資のチャンスです。
 しかし、すべての企業が、
 「割安」&「時間経過と共に株主価値が増大する」わけではありません。
 この投資チャンスを最大限に生かすために、
 個別企業を取り巻く経済的環境と、その経営について深く知り、
 自分の評価に自信を持った投資を実行するべきときです。」

そのための「一つの非常に大切な知識」であるところの、「企業価値評価」を学ぶことをお勧めします。
企業価値評価を行うことを通じて、
(1)当該企業を取り巻く経済的環境について知る。
(2)当該企業の経営(←キャッシュフロー循環)について知る。
(3)当該企業の将来業績予測を行う。
(4)その一つの結果として、一株辺りの妥当な価格を算出する。
という一連の「投資判断の材料」と、「ビジネスマンとしてのスキルアップ」を得ることができます。

今、個人投資家も、プロも、「世界経済の行方」にこれまで以上の興味を持っていることと思います。
たくさんの経済指標が公開され、たくさんの市場予測が報じられ、たくさんの企業活動が報じられています。
「情報そのもの」については、ネットの普及によって、コストをかけずにかなりの情報を収集できます。
しかし、その情報を「どう分析し、何に生かすか」という点において、評価者の「知識」が以前にも増して大切になります。

どのような情報でも、それを分析する「立場(←視点)」が無ければ、単なる経済予測に過ぎません。
企業価値評価という手法は、あらゆる経済指標、あらゆる市場予測を、「個別企業の立場」にて分析する手段です。
皆様の普段の業務、株式投資、そして広く資産運用に、是非、この知識を生かしていただければと思います。

ご興味のある方は、こちらを参照いただいた上で、この機会にお申し込みください。
(ってか、今こそ、投資判断のための知識を習得すべきときなんですけどねぇ)
よろしくお願いいたします。

<会計基礎入門DVD好評発売中!>

とはいえ、セミナー受講における事前知識に自信が無い、という方もいらっしゃると思います。
そのような方には、このDVDをお勧めします。
会計基礎でもありますが、主に財務3表の「関連性」を理解することに重点を置いたコンテンツです。
合宿セミナーに興味が無くても、十分会計の基礎を学ぶことができる点、お勧めです。
なお、このDVDをお持ちの方は、合宿セミナーの受講料から、このDVD価格の100%をディスカウントいたしますし、このDVDをお持ちでないまま合宿セミナーにお申し込みいただいた方には、セミナー開催前に、このDVDを無償でお送りいたします。
どうぞよろしくお願いいたします。

<ディスカウンテッド・キャッシュフロー入門DVD>

また、「セミナーの雰囲気を知りたい」、「会計ではなくDCF法についても知りたい」という方には、このDVDがお勧めです。
こちら当事務所のロングセラーです。
このDVDをお持ちの方は、DVD価格のおよそ50%を、合宿セミナー価格からディスカウントいたします。

以上の2本のDVDをご覧いただければ、合宿セミナーの概要を掴んでいただけるのではないかと思います。
よろしくお願いいたします。


<ニュースアップデート>

1、Yahoo!、MS、Google、NewsCorp.

この件、どんどん役者が増えていますよね。
はたから見ている限りでは、大変面白いです。
このようなケースを、
(1)はたから観測する
(2)利害関係者としての「立場=視点」を持って評価する
では、
(2)の方が遥かに事実関係やシナリオを実感しながら評価できます。
さらに、企業価値評価の知識が加われば、なお面白いですし、実益にもつながります。
株式投資における「一つの効能」です。
皆さんも是非、「市場に立場を置き、一つ一つの企業の経営を分析する」という「楽しみ」を味わい、ついでにお金も稼ぎましょう!
(↑ 結局セミナーの宣伝だったりします(笑・・・でも本当に知識を持つことは、ワクワクを持つことに通じます。)

2、バフェット氏の投資活動

このところ、バークシャーハサウェイの投資活動が活発化しています。
一昨年辺りから、バークシャーの投資対象は、北米中心から、新興国に拡大しています。
(2006年のペトロチャイナへの投資などがその象徴です。)
彼のすばらしいところは、「どの国への投資が、その利回りを最大化できるか」という短絡的な思考ではなく、
(1)新興国においては、新興国として利回りの高い個別企業へ
(資源関連など)
(2)経済成熟国においては、経済成熟国として利回りの高い個別企業へ
(金融を中心)
の投資を実行している点です。
つまり、「あらゆるところに投資チャンスがある」、ということを示しているわけです。

ところで、一昨日、(間違った)バフェット効果によって、ニューヨークの株価が上がりましたが、昨日は、やはり下げましたね。
だって、ITAKURASTYLE 「バフェット氏の提案と株価」で記述したとおり、バークシャーのモノラインビジネスによる北米経済へのポジティブな影響は「限定的」ですから。

3、ざっくり日本企業(←定義は過去のエッセイに散々記述)の業績

これ、一言で言えば、
「上手に、恋人を乗り換える策を進めている企業」は、明。
「これまでの恋人にしがみつく企業」は、暗。
です。

日本の場合、何度も書いていることですが、
「真っ当な技術を育て、真っ当な経営を行っている輸出企業」
が最も真っ当な投資先であると、僕は思っています。
輸出先を北米だけに頼らず、新興国を含め、広く展開する企業。
または、北米依存から脱却しようとしている企業。
これらに注目したいと思います。
特に、「北米依存から脱却しようとしている企業」を判別するには、当該企業の「投資キャッシュフロー」に着目することが大切です。
キャッシュフローから、経営者が考えるその会社の未来像が読み取れます。
この場合も、個別企業の視点による「企業価値評価」の知識が大活躍します。
(↑ またセミナーの宣伝になってしまいました(笑))


<情報を鵜呑みにするぐらいなら、インデックス投資の方が増し>

何度もしつこいようですが、ニュースはいくらでも手に入りますが、そのニュースからニュースソースを探り、ニュースソースを読み解く「独自の知識」が無ければ、マスコミに支配された脳みそになってしまいます。
すくなくとも僕は、僕の脳みそを、「マスメディアの鵜呑み、受け売り」にはしたくないです。
皆さんは、いかがですか?
(↑ これ以上書くと、またセミナーの宣伝になってしまうので、この辺で止めておきます(笑))

もし、マスメディアの表現を鵜呑みにした投資活動を行うというのなら、インデックス投資の方が、手間隙とリスクの点において、遥かに増しです。

短期の投機において利回りを高めるには、「皆がどっちを向いているか」を可能な限り早く知り、対応するという大変忙しい仕事が求められます。
一方、
長期の投資において利回りを高めるには、「皆が見ていない企業の分析」が鍵になります。

「皆より早く情報を得たぜ!」という自慢に等しい「短期投機による利回り」という、「永続性の無い(=または常に必死になってリスクを取らなければならない)ヒヤヒヤ投資」は、疲れちゃいます。
短期投機によって、その時々で(運よく)稼いだお金以外の何も自分の中に残らない活動に人生の時間を費やすなんて、少なくとも僕には「時間がもったいなくて」できません。
(そんなことして金稼ぐぐらいなら、ゆったり釣りしていたいですから)

このサイトの継続的な読者の方々には、「明日の株価がどうなるのか」に時間や能力を費やすことより、「一つ一つの企業がどう成長してゆくのか」という企業の本質的な経済価値に着目した投資をお勧めします。
皆様のハッピーの「一つの力」になれれば幸いです。
(ニューヨークの株価ばかり見ている投機家は、そのうち存在できなくなるでしょう。)

以上、長々と、結局はセミナーの宣伝でした。
お付き合いいただきありがとうございました。

良い週末を!

2008年2月15日 板倉雄一郎

PS:
昨日、僕がいただいたチョコレートは、一個でした(笑・・・サッカーじゃないけれど、「1点か2点か」より、「ゼロか1点か」の方が遥かに重大ですよね)
ありがとう!