板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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ITAKURA’s EYE 「スパイラル」

金融機関が「お宅には貸せないんですよ。うちも大変で」と言い。
(↑ 今、融資先が潰れたって、うちのせいにはならないでしょ。)

(特に米の)消費者が「ローンの返済ができないよぉ~」と言い。
(↑ どうせ他の人も払えないだろうから大丈夫。)

経営者が「非正規社員どころか正社員を首にせざるを得ない」と言い。
(↑ 今なら正社員を首にしても大騒ぎにならないから今の内に。)

経営者が「業績不振でも仕方が無い」と言い。
(↑ 今なら業績不振でも、株主から文句を言われないから良かった。)

営業マンが「商品が売れないのは仕方が無い」と言い。
(↑ どうせ売れないんだから営業努力しなくてもいいじゃん。)

商品開発部門が「新商品の開発予算が無い」と言い。
(↑ どうせ作ったって売れないんだから、作る必要ないよね。)

ファンドマネージャが「利回りマイナスになるのはうちだけではない」と言い。
(↑ 他所も同じだから、投資家も文句言わないでしょ。管理手数料だけは儲かるから。)

投資家が「今の状況では、この程度の損失で済んだことを良しとしよう」と言い。
(↑ 調べたって、学習したって、しょーがないよね。溜め込んで使わないようにしよう。)

学生が「勉強して良い学校に入っても、就職が不安だ」と言い。
(↑ 勉強して良い学校出ても、どーせ良い就職先無いし。)

政治家が「財政出動以外の方法は無い」と言い。
(↑ どうせ国民は、金もらえば喜ぶし、他の国はもっと大量にやってるし)

国民が「生活が苦しいんですよ」と言い。
(↑ そう言ってれば、どうせ政府が何とかしてくれるだろうから)

男性が「今日は、ラーメンにしようよ。今、大変だからさ」と言い。
(↑ 今なら、デート代ケチっても、女性も我慢するだろうし)

・・・

書き出したらキリがありませんが、そんな雰囲気になっていることが、世界的な不景気の「スパイラル」の根本的な原因ではないでしょうか。

スパイラルは、メカニズムによって起こるのではなく、「人の心」によって止まらなくなるのだと思います。

スパイラルを起こしてしまう「人の心」とは、「横を見ながら行動すること」から生まれるのではないでしょうか。

「他所もやっているから」と。

誰か一人の力で、「世界的なスパイラル」を止めることなどできるはずも無いと思います。けれど、スパイラルに「巻き込まれない」ことは、ある程度可能なのだと思います。

「人と同じことをしない」によって。

横を見ないで、前を見ながら行動する。

僕は、そういう生き方が好きです。

しかし今、皆が、「不満を言ってれば、認められる」状態になっていることを危惧します。

「不満言ってれば、国がなんとかしてくるだろう」と。

「国」って、自分自身がその一部なのですけれどねぇ・・・

もし、自分一人の経済的自立さえできない人ばかりが集団を作ったら、その集団がどうなってしまうか、説明するまでもなく誰でもわかるはずなんですけれど。

All for Oneばかりが目立ち、One for Allがどこかに吹っ飛んでしまっていますね。
スパイラルの原因です。

 

2009年3月6日 板倉雄一郎

PS:
最近、男性より、女性の方が、「狩猟民族化」しているように、夜の世界で感じます。

「今度は、あいつ、いってみちゃおうかなっ」という感じで(笑)

やっとそれに気がつきました。
狩をしていると思っていたら、されているだけだったりして・・・

女性は強い。

皆様も良い週末を。

PS^2:
今週末のデートでも、ちゃーんと、ホテルのレストランでの食事にしますよ。
でも、好景気で世間がワイワイやっているときは、「たまにはラーメンにしない?」とか言って、ラーメンとか「びっくりドンキー」とか行きますけれど(笑)

僕の場合、「人と違うこと」を意識しなくても、自動的にそんな行動をするように脳みその構造ができているみたいです。





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