板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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ITAKURA's EYE

枠組みにとらわれない柔軟な視点を

パニイック、パニイック、パニイック、パニイックなんとかでぇ〜

クレヨン新ちゃんの曲の一部ですが、明らかにパニックですね。

こういうときの、冷静さ合理的考え長期的視点、非常に大切ですね。

世界の地図が、勢力図が、めちゃくちゃ塗り変わります。

勝ち組に入るだけではぜんぜんだめなんです。

周囲も含めてハッピーになるような新規事業、新規投資を実現しなければ、本当のハッピーは得られないわけです。

起業家精神が、ムクムク沸いてきています。

新規事業には、うってつけの時期です。

もちろん、古いパラダイムに依存しないビジネスでなければだめです。

「セックスしたくてたまらないときに、ハーレムに居るような気分です!」
(↑ ニューヨーク暴落時のウォーレンバフェット氏の言葉です。)

2008年10月8日 板倉雄一郎 (号外でした)

PS:
それにしても、「慌てて売ってしまったプットオプション」、あと数時間持っていればさらに数倍になったというのに・・・
たとえば、11月限プット9000円のチャートなんかを見てみてください。
ほんの一ヶ月前、ほとんど10円以下だったのに、本日は800円!とかですよ。
100万円買っていれば、8000万円!ですよ。
もう高騰していて、手が出せません。
そろそろプット買いも終わりです。トホホ。

 

週中ですが、月曜日のエッセイを事情によりお休みしたので、いくつか短編を・・・

<占いは当たる!>

これ、結論なのですが、占いは当たります。

たとえば・・・

「今日は、新しい恋の予感があります。きっと運命の人にめぐり合うでしょう。
 ただし、あなたの方から積極的に動かない方が良いかもしれません。」

なんて占いされると、その日のお食事会でちょいと気に入っただけの異性に対して、

「きっとこの人だわ!」

ってことになり、調子に乗って積極的にやってしまって、後にその人にメールを送っても返事なし。

この人は、「占いなんて当たらない」という結論に達するのではなく、

「あっやっちゃったぁ〜積極的にやるなって書いてあったのに、私がいけないんだぁ」

という結論になるわけです。

かくして、占いは当たるわけです(笑)

 

「世界経済は戦後最大の危機に直面している。」

とメディアとそのコメンテーターが相次いで報道しています。
これにも、「占い効果」があります。

確かに、お金が回らなくなれば経済が危機的状況になるわけですから、もちろん間違った報道だとは思いません。
けれど、経済とは「人の心が回している」わけで、たとえば投資対象に対する価値の把握(←将来どの程度投資家に帰属するキャッシュフローを生み出すと予測し、そのキャッシュフローを受け取ることによってどの程度の利回りを期待するか)においても、「絶対的な価値」などこの世に存在せず、投資家それぞれの「期待と期待収益率」によって妥当な価格が決定され、投資家それぞれがそれぞれの妥当な価格をめぐって市場価格が形成されます。
したがって、「実体経済」より、投資家の「心理」が市場価格を決定する上で極めて大きな要素ということになるわけです。
つまり、経済ってのは、「みんながだめだ!」と言い始めれば本当にだめになるわけです。

そろそろ、「それでも調子の良い話」を報道した方が良いと思います。
そろそろ調子の良い話を始めても、本当に経済が持ち直すにはかなりの時間が必要なのですけれど。

占いだって、いいこと書かれていれば、それが当たろうが当たらなかろうが、とりあえず一日のスタートは気分が良いですからね。

ちなみに僕個人的には、大変不謹慎ですが、「投機」の利回り極めてよい状態です。
もちろん、来年以降にロングターム、ロングポジションを作るための原資として稼いでいるわけです。
(そのほんの一部は、お食事会、と、デート費用として消費していますけれど。)

<縦は見るが横は見ない>

僕はいわゆる「競争」が嫌いです。
僕の場合、競争すると、競争している自分が「美しくない」と思い、馬鹿馬鹿しくなり、結果負ける場合が多いからです。
(競争していなくても、「美しい」わけではないですけれど)
さらに言えば、競争を意識しないときの方が、結果として勝つ場合が多いからです。

たとえば、これまで4年間続けてきたセミナー事業も、セミナーを行う競合事業者の売り上げだとか、評判だとか、カリキュラムだとか、ただの一度も見ていません。
競争を意識するどころか、競合の調査すらしたことありません。
つまり、僕は、「横」を見ません。

それでも情報は時に勝手に入ってきます。
2007年の時点で、経済、経営、ファイナンスなどを教えている割と有名な競合といえば競合の企業の売上高を知らされて、結構驚きました。
彼らの運営人員、講師人員などは遥かに、というか板倉雄一郎事務所とは比べ物にならないほど多人数で行っている企業体ですが、板倉雄一郎事務所の売上高の2倍ほどしかないらしいです。

横を見ないほうが事業を純粋に考えることができるのだと思います。
一方のいわゆる競合さんたちは、その経営者がわざわざ当事務所のセミナーに調査目的でいらしたことなど僕の知っている限りで何件もあります。
セミナー見ただけで、何かがわかるわけではないのに。

しかし、顧客、や、取引先、についてはしつこく検証します。
顧客が何を求めているのか、取引先は支払う価格に見合った価値を提供するのか。
つまり、縦はしつこく見るわけです。

株式市場でも同じです。
僕は、どこかの誰かがめちゃくちゃ儲けた! なんて話は聞き流しますし、
どこかの企業が〜で、株価が上がりそう! なんて話には全く興味がありません。
そんな「横からの噂」は、ことごとく無視しますが、投資対象企業の発表する「データ」は見逃しませんし、しつこく分析します。

世界経済がこんな時期だからこそ、「自分を信じる投資」がこれまで以上の価値を持つことになると思います。

<世界の株価インデックスの下落>

言うまでも無く、株価下落しっぱなしです。
で、メディアが第一報として、経済専門メディアでなくとも報じています。
報じることに文句はありません。
けれど、そんなこと、街を歩けば、数ヶ月前からはっきりわかっていたことですよね。
さっさとそれを織り込んだポジションを取らないから損するわけです。

僕はデータを分析します。
けれど、データは「過去のデータ」ばかりです。
投資とは、「将来に対する投資」であって、いわゆる「妥当な株価(=理論株価)」の因数は、「すべて」将来の予測数値です。
だから、可能な限り「未来に近い過去」として、「現在」を肌で感じることが大切だと思います。

過去のエッセイでも書きましたが、たとえば、ある「電炉系鉄鋼企業」の投資で利益を出させていただいたときも、もちろん同社の数字は見ましたが、それより、その企業が所在する周辺の道路が、鉄スクラップを積んだトラックで慢性渋滞になっていたことを、この目で見て最終的な投資判断をしました。
先日のリーマンショックについても、(これも過去のエッセイに書きましたが)、お友達からの「街の様子」を聞いて、プット買いポジションを取りました。

つまり、「自分の目で見ればわかるでしょ」ってことです。

「日本は大丈夫!」なんていってるのは、選挙前の政治家だけじゃないでしょうか。
ぜんぜん、大丈夫じゃないですから。
街を歩き、そこらのフツーの人の話をニュートラルに聞けばわかることです。

<どっちが自慢になる?>

やたらと金を使ったことを自慢する成金が居ますよね。
たとえば・・・

「このまえさぁ、あの店に行ったら、DRCとかクリスタルとか何本もあけちゃって、200万超えちゃってさぁ!」

本人は「自慢」のつもりで言ってるのでしょうし、おそらく周りの「お金でしか人の価値を判断できない聴衆」は、「すげぇ〜〜」とか思うのでしょう。

では、こういう場合はどうでしょうか・・・

「この車さぁ、知人のディーラーがどうしても急いでキャッシュが欲しくて、オフバランスしたいらしくて、市場価格1000万なのに、500万で手に入れたんだぜ!」

この手の話は、前者よりウケがよくありません。
僕は、ものすごく不思議です。
だって、後者の方が、「明らかに賢い」ですから。

こうして書いた文章をお読みになれば、「当たり前だ」と思うでしょうけれど、普段のご自身や友人などを冷静に観察すると、実は、前者の要素が、自分にも、友人にもある、ということを感じられるのではないかと思います。

だって、「カチカチ人間(価値ね)」の僕にだって、そういう部分が全く無いわけではないですから。

僕は、たとえ1000円でも、「それって価値>価格だろうか?」と考えます。
金額の問題ではないのです。
お金を合理的に扱うための「癖」を身につける必要があるというわけです。
1000円を馬鹿にしている人は、1億円でも同じロジックで判断します。
これ、間違いありません。
同じ人間が、同じお金を扱うのですから。

<やたらと元気な僕(笑)>

思い起こせば、2000年〜2002年、ちょうど「懲りないくん」時代も元気でした。
この時期、日経平均が1万円を割っていました。

世の中の金回りが良い時期、僕は割りと静かにしています。
世の中の金回りが悪い時期、僕は結構元気になります。
つまり、
「お金の価値が下がっているとき(=お金回りが良いとき)」お金をこつこつ増やして、
「お金の価値が高いとき(=お金回りが悪いとき)」お金を「行使する」という癖がいつの間にか付いたのでしょう。

実際、世の中のお金周りが悪いときに、世の中のお金回りが良いときと同じ価格を行使すると、10倍ぐらいの使い勝手があります。

だから、僕は今、元気みたいです(笑・・・なんのこっちゃ)

<バフェット氏の時代をうらやむ>

このところバフェット氏の活躍が連日報道されています。
ついでに、彼を「神格化」するような内容まで、報道されることがあります。
彼は、神様ではありません。
極めて合理的な投資判断を「繰り返してきた」結果に過ぎないと僕は思います。
けれど、それだけでは世界一の投資家、世界一の富豪にはなれないですよね。

彼が成功できた「時代背景」がとても大切な要素だと思います。
彼が生まれたのは世界恐慌の真っ只中の1930年。
その後現在までの、ニューヨークの株価を「引き」でみれば明らかな右肩上がりです。
詳しく見ると、ちょくちょく、下落局面があり、その下落局面で彼は大きな投資を行ってきました。
結果、年複利利回り30%以上を60年に渡って実現しています。

タイミングよく生まれたんだなぁ〜とうらやましく思うことしばしばでしたが、チャンスはやってくるものですね。

おそらく、一生に一度あるかないかのチャンスがどんどん目の前に迫ってきている感じがします。

<選挙前のメディアは歪>

選挙前のテレビ観ていると、なんだかおかしな番組が増えてきます。

たとえば、「花畑牧場」の話題。
経営者なんだか、営業マンなんだか良くわかりませんが、同社の田中義武氏をメディアで観ることが増えている感じがします。
やたらと儲かっている「感じ」が演出されていますし、
やたらとどん底からの再生ストーリーが演出されています。
こういう元気な話は、もちろん悪くないのですが・・・
上場企業ではないので同社の詳しい数字を観る立場にはないですが、売上高50億円、従業員数500人、設備投資も結構必要、原価も結構高い・・・で本当に儲かるんですかね?
ものすごく不思議です(笑)

この報道の先には、「次の北海道知事は田中義武氏に!」なんてシナリオがあるような感じがします。

「選挙前」ということを意識して報道を見ると、普段見えないところが見えてくると思います。

<国庫金を増やせ!>

国税の動き、公安の動きが活発化しているという噂を良く聞くようになりました。
SCSEは、人員を増員させ、11月以降、たくさんのインサイダー取引が摘発されるという噂を聞きます。
(もちろん、僕は、当たり前ですが、インサイダーには全く無縁です。)

知人の会社に国税が入った!なんて話も聞きます。

これら、税収不足による国庫金の減少を補う動き、なのだと思います。

どんどんやって欲しい!と思います。
インチキヤロー(笑)は、何人か知っていますが、ありえないぐらい富裕した生活をしています。
嫉妬はしませんが、取り締まるべきことです。

<ああ失敗・・・>

ああ失敗・・・先週買ったN225プットオプションを、投資額に対して3倍ぐらいのところで売ってしまいました。
投資(いやこのところは投機ですね)の失敗とは、損失が出ることではなく、儲けるチャンスを逃すことですよね。
僕の投資家としてだめなところは、「ポジションを持つと判断が歪になる」というところです。
誰でもそうですが、

常にニュートラルで居られるにはどうすればよいか?

ファイナンスや経済に関する知識は、もうこれ以上要りません。
精神状態を一定に保ち、一定のロジックでニュートラルに判断できる自分をどうやって鍛えるか・・・これ現在の最も重要な僕のテーマです。

読者の皆様もそう思いませんか?

「まあこれでいいか」と感じる異性とはうまく行くのに、
「すてきぃ〜〜〜!」と感じる異性を前にするとギクシャクしませんか?

ポジションを持つということは、それに似ていると思います。
僕は、まだまだ、「すてきぃ〜〜〜」に負けて、間違った判断をしてしまいます。トホホ。

最後までお読みいただきありがとうございました。

2008年10月8日 板倉雄一郎

PS:
なんだか最近、お食事会が激減しています。
男性が元気なくて、男性を集めるのが大変です。
こんなところにも影響が出ています。
がっくりです。

女性の読者の方々にアドバイスですが、この時期に「元気な奴」は、本物だと思いますよ。

このところ、東京都心での(遊びも含めた)活動比率が増えています。

結果、船橋の自宅でワンコと一緒に過ごすことより、都内のホテルで過ごす機会が増えています。

すると、必然的に(なんで?)都心の夜を徘徊する機会が増えるのですが・・・

1、交通渋滞の激減

首都高都心環状線の内側(港区、渋谷区など)の交通渋滞が昨年の同時期に比べ「激減」しています。

結果として、西麻布や広尾、六本木や白金などのいわゆる繁華街でも「駐車スペースに困ることは無い状態」です。
(コインパーキングなどの運営企業の業績は、きっと悪くなるでしょう)

2、飲食店の営業縮小

「ランチ営業の中止」とか「営業時間の短縮」などはよく見聞きします。

先日のデートでも、最初の鉄板焼き(割と高級)レストランは、「貸切状態」。
その後、深夜まで営業しているはずの白金あたりの(割と有名な)カフェレストランは、その営業時間がそれまでの深夜2時から、0時に短縮。

仕方なく近所の別の(割と有名な)カフェレストランに移動するも、席はガラガラ。
(飲食店を経営する企業の業績も、きっと相当悪くなるでしょう。)

現在の株式市場でも、「生活必需品に関わる企業(それを作る企業、売る企業)」の株価は、他の業種に比べ「比較的」下落率が低いわけですが、これは市場原理の中で合理的なことだと肌で感じます。

上記のケースのように「比較的高額な飲食店(=付加価値の高い)」程、客足が遠のいています。

ルックスルーすれば、
「“比較的”高額所得者」や「“比較的”純資産の多い方」の収入減少率や純資産の目減り率が、それ以外の一般の方々に比べ、相当に高い。
−ということの現われだと思います。

たとえば・・・。

「俺は一生遊んで暮らせるだけの純資産があるぜ!」

と、つい数ヶ月前まで豪語していた、(たとえば)外資金融機関に勤める方々などが、相場下落に伴い、ほとんどの「計算上の」資産を失うケースなどが多発しています。

彼らの場合、一般的な日本企業のデット・サラリーマン(…業績変動に対するサラリーの変動幅が少ない)とは異なり、イクイティー・サラリーマン(…報酬の大部分が成績に依存するボーナスなどで占められる結果、サラリーの変動幅が大きい)であるということが原因のひとつではありますが、これに限らず、そのボーナスの「受け取り方」と「運用のされ方」について、たとえば、「同社のストックオプション」や「退社するまでの期間、同社によって運用されるファンドへの預け入れ」であるとか、そんなカタチで「受け取ったことになっている資産」である場合が多く、あるケースでは、「一生遊んで暮らせるほどの資産があったはずなのに、一瞬にして『全く無くなった』」なんてコトが、実はたくさんあります。

特に、リーマン・ブラザーズなど破綻した企業に勤めていた方々などは、かなり厳しい状況ではないかと思います。(野村に吸収されても、給与体系などの不一致をどう解消するのか、他人事ですが心配だったりします。)

彼らの多くは、何とかヒルズ、何とかタウンといった家賃100万円/月のような豪華住宅に暮らしているわけですが、それらの「高付加価値住宅」も、今後空室率が増加するか、さもなければ、家賃を下げざるを得ない状況になるでしょう。

こうして、米住宅バブル崩壊から始まった波は、金融機関同士の「疑心暗鬼」に発展し、最終的には、一般の生活者へ、その影響がじわりじわりと広がっていくわけですよね。

東京都心は、日本全国の中で最も「景気のボラティリティーが高い地域」です。

調子の良いときはとんでもなく調子よく、調子が悪くなると全国に「先駆け」、且つ、「全国の景気より大きく」、縮まってしまうことをまさに肌で感じます。

もっとケースを羅列しましょう・・・

1、羽振りの良かったホステスさんが一等地から引っ越した話。
2、毎月数百万のお小遣いをもらっていた「囲われ愛人」が、お小遣いを頂けなくなった話。
3、高級自動車販売会社が、毎日のように「車が売れない」と嘆く話。
4、一方で、「走行数百キロメートル」なんていういわゆる「新古車」がとんでもなく安い価格で売り出されている話。
5、お食事会に毎度顔を出していた投資銀行マンが最近遊ばなくなった話。
いくらでもリストアップできますが、これらのポイントは、「お調子が良かった方々ほど、ダメージが大きい」ということです。

一方で、「全く業績に変動が無い(またはむしろ調子が良い)」という話もあります・・・

このサイトで珍しくリンクをしている友人が経営する「デリバリーワイン」の酒井社長は、「ウチはどうして売り上げ落ちないんですかねぇ…」などと合う度に言ってます。(笑)

恐らく、どれほど収入が減少しても、「一度覚えた味は止められない」という方々が、「飲食店で飲んだら大変な額になるが、デリバリーして自宅で飲むなら格安」ってことで、むしろ売り上げが伸びているのではないでしょうか。

デリバリーワインに限らず、いわゆる「生活必需品」を作ったり、売ったりしている企業の場合、高付加価値商品を提供する企業に比べ、業績の下落率が低いのは間違いないでしょう。
(とはいえ、人口減少を前提にすれば、長期の成長を大胆に見込める企業は数少なく、したがっていわゆるディフェンシブ対象として捉えることになります)

米政府や、各国の中央銀行による「テクニカルな対策」をいくら施したところで、「生活者全体の将来に対する不安」が消えるまで、世界の経済は収縮することになると思います。

とにかく、経済を動かすのは「人の心理」です。

将来に展望を持てれば、「今のお金は使いやすい」ですし、さらに良く観えれば、「今のお金で、将来のキャッシュフローを買い(=投資)やすい」わけです。

とにかく、「時間がかかる」わけです。

時間が経過するなかで何が起こるのかと言えば、歴史的に観ても、
「新規事業分野」、「新しいビジネスモデル」が、生み出されるわけです。

人や、お金や、資源が、新しく「将来に希望を持てるビジネス」にシフトすることによって、経済は再び活気を帯びてくるのではないでしょうか。

ある意味、「新規事業には絶好の時期」だといえるでしょう。

それは、新しい企業の場合もあれば、既存企業の新規事業部門の場合もあるでしょうし、既存企業のビジネスモデル転換の場合もあるでしょう。

2008年10月3日 板倉雄一郎

PS:
最近、心にしみる歌があります。
だれでも知ってる、様々なアーティストによって演じられてきたスガシカオの「夜空ノムコウ」。

「歩き出すことさえも、いちいち躊躇うくせに、つまらない常識など潰せると思ってた。」

なんか、自分のことのようで・・・

米金融安定化法案が下院で否決されたことを受けて、米株式相場は「過去最大の下げ幅」となりました。

ここ数週間は、「米政府、議会の動き」が(日本の株式相場も含め)市場の動向を支配することになるでしょう。

まさに、「リスク(=不確実性)が極めて高い期間」の到来といったところでしょうか。
(米時間)2008年9月29日は、後に、「なんとかマンデー」と呼ばれる日になるのでしょう。

「リスクが高い」=「ものすごく上げるかもしれないし、ものすごく下げるかもしれない」

少なくとも短期では、そういえますが、長期(現在から3年ほどの期間)については、「米ドルのダイリューション」にて記述したとおりになるでしょう。

公的資金を注入しようが、しなかろうが、米国経済という「枠組み」の中では、「一つの家庭内で、父ちゃんが母ちゃんにお金を貸すとか貸さないとか」ということに過ぎず、「家計全体」で見れば、基本的に何にも変わらないわけですから。
(ただし、「父ちゃんが母ちゃんに金を貸す」という行為によって、様々な企業や家計のデフォルトリスクを『先送り』することができることによって、心理が改善し、景気の下支えになる可能性は十分にあります。)

しかし、長期的に観れば、米経済の「生産性」にすべて依存することになります。
短期的には、金融安定化法案の「修正法案」の採決がどうなるか・・・10日間以内に何らかの結論が出るのではないでしょうか。

2008年9月30日

PS:
今回のサプライズは読めませんでした。
先週金曜日、よっぽど、11,500円あたりのN225プットオプションを買おうと思いましたが、想定できるリスクが大きすぎて手を出せませんでした。
がっくり・・・

でも、市場価格のボラティリティは、常に、価値のボラティリティより高いです。
「一生の内一度出会えるかどうか」というチャンス「価格 << 価値」の状態が確実に近づいていると感じます。

不謹慎ですが、なんだか興奮します(笑)

一つ参考までに・・・

ウォーレン・バフェット氏が生まれたのは、1930年。
まさに、大恐慌の真っ只中でした。
(もちろん、赤ちゃんの頃から投資家だったわけではないですけどね(笑))

PS^2:
米議会の評決は、僕をして、「アメリカの底堅さ(または、右に行き過ぎればちゃんと左に戻すバランス)」を失っていないと思わせるのに十分でした。

「日経ヴェリタス」の9月28日号の8面に、バフェット氏に関する記事があります。

記事中に・・・

「1980年代には当時の有力証券ソロモン・ブラザーズに出資。91年、米国債の不正入札事件をきっかけにソロモンが経営危機に陥ると『年俸1ドル』でソロモン会長に就き、同社の信頼回復に一役買っている。」

というフレーズがあります。

この逸話、確かに有名な話ですが、多くの方々がかなり誤解していることでもあります。

特に、「1ドル報酬」が話題のシンボルですので、ヴェリタスの紙面でも、「わざわざ括弧書き」になっていたりしますが、これ、バフェット氏が、「偽善者」なわけでもなければ、「他人のために尽力する僧侶のような人」なわけでもありません。

単なる「経済的合理性」に過ぎません。

バフェット氏は、当時ソロモン・ブラザーズの「大株主」でしたから、経営危機を救うのは、「自らの経済価値の維持」という意味において当然のことですし、それに対する報酬を、もし役員報酬のカタチで受け取れば、それは、「自分から自分へ報酬を支払うこと」であって、経済的な意味は全くありません。

それどころか、もし役員報酬として受け取れば、「所得税」を支払わなければならないわけですから、経済的合理性から考えれば、「1ドルだってもらわない方がいい」わけです。

「高い税金を支払うリターンより、税率の低いリターンを選択しただけ。」
(↑ キャピタルゲインであれば、利益確定するまで無税ですし、利益確定の場合も所得税より税率が低いわけです。)

バフェット氏は、僕にとっても、最も尊敬する人の一人です。
しかし、この逸話については、以上からお分かりの通り、「わざわざシンボル化するほどのことではない」と思いますし、もしシンボル化するなら、上記のような「なぜ1ドル報酬にしたのか」についての合理的な考察も加えるべきだと思います。
そうすれば、彼の本当の賢さについて、読者に伝わるでしょう。

この逸話について書かれている文献はたくさんありますが、以上のような経済的合理性に基づいた解説はお目にかかったことがありません。
(↑ もしかしたら、僕の知らない文献にて解説があるのかもしれませんが)

バフェット氏は、日本ではあまり有名ではありません。
このところ、突然、この日本でも有名になりつつありますが、彼に対する大きな誤解が蔓延している感じがします。

以上、ちょいと気になったので書いてみました。

2008年9月29日 板倉雄一郎

 

先日の夜、友人に誘われ、珍しくクラブイベントに行きました。

深夜0時を回り、人数もだいぶ増えてきた頃、ふと「好みの女性」を発見。(クラブイベントにはあまり似つかわしくない黒のドレスをまとった彼女は、東京に暮らすようになってわずか3か月の薬剤師(29歳)だそうです。)

早速、声をかけ、楽しく会話し、意気投合。互いの連絡先を(例によってケータイのIC通信にて)交換して、一緒に帰る約束を取り付けました。

その後も僕の友人を交え、しばらく会話を楽しんでいたのですが、これまたクラブイベントには良くいる「頭の悪い酔っ払い男(しかし身長だけは高い)」が、僕らと彼女が楽しく会話をしていると言うのに、彼女の後方からまとわり、強引にキスを迫る。。

もちろん彼女はそれを拒絶するわけですが、それでもこの「頭の悪い酔っ払い男」は、まさにKY。

しつこく、彼女に迫る。

「本当にこいつ馬鹿だな」と思いつつも、自分の彼女でもない女性に対する「縄張り意識」を持つわけでもないし、この彼女もさすがに馬鹿でないだろうからと思いながら、傍観していました。

その後、僕がトイレに行っている間に彼女は「頭の悪い酔っ払い男」(←しつこい?)に、どこかに連れて行かれてしまいました。

しばらくして戻ってきた彼女は、目に涙を浮かべていました。

これまた良くあることですが、「頭の悪い酔っ払い男」に強引に「何か」をされたわけです。

僕は、女性を口説くのが大好きです(笑)
口説くのが大好きなのだから、いわゆる「レイプまがい」のことは一切しません。
生まれてから44年間(いやもうすぐ45年間)、只の一度もそういった事をしたことがありません。しつこいようですが、「口説く」のが好きなのだから、強引に襲ったとしても、何の目的も達成できないわけです。

必ず、自らの「実名」を名乗り、「実年齢」を伝え、「実職業」も伝えた上で、口説くことこそ、本当の大人の遊びだと思います。

で、そんな僕の姿勢が伝わっていたはずの彼女ですが、「頭の悪い酔っ払い男」に襲われた直後とあり、彼女は「男性全般に対する不信感」を募らせ、僕との帰りまでも疑心暗鬼になり、結果、彼女は彼女の女性友人と一緒にさっさと会場を後にしました。

「頭の悪い酔っ払い男」の行動は、自らにもリターンをもたらさず、且つ「真っ当な遊び」を行っている僕の機会さえ奪うわけです。

これ、「人間の心理が動かす」という意味では、全く同一の「資本市場」にも共通するなと思います。

マクロ経済も、個別企業も、しっかりと調査し、十分な知識をベースに評価し、利害関係者の集団である企業に投資家として参加する。そんな、価値創造の一翼を担おうとする「真っ当な投資家」であったとしても・・・。

MSCBの引き受けでボロ儲け、だとか、
粉飾決算で時価総額だけを追い求めるインチキ経営者、だとか、
そんな、投資家を欺くことによって目先の利益を追求する「馬鹿者」連中と「投資家」という極めてあいまいな「くくり」の中で、同一として観られることがあります。

これ、「目先の利益」を追い求める連中によるネガティブな影響です。

「送り狼」のトラウマを背負う女性がたくさんいます。
「事実上の詐欺行為」によって損失し、資本市場を去った投資家もたくさんいます。

いずれの場合も、目先の利益を追求する連中は、いずれ何かでとっ捕まったり、いずれ投機で失敗したりと、結局、長い目で見ればリターンは無いわけです。

彼らが彼ら同士で、勝手に損失している分には、「勝手にどうぞ」と思います。

けれど、それが「真っ当にやろう」と思っている人間にもネガティブな影響があるのだから、たまったものではありません。

話を拡大すれば、「目先の利益を追求」という意味では、同一の(由々しい状態にある)金融機関(の一部)についても、同様のことが言えます。

金融工学という、「一見」まともそうに見えるが、実は「単なるテクニカルファクター」に過ぎない様々な「仕組み」を売ることにより、目先の利益を得ることばかりに執着したIQ200の輩が、今破産しようとしています。

金融が金融の世界で閉じていて、彼ら同士のゼロサムを行っているだけなら、やはり「勝手にどうぞ」と思います。

けれど、彼らの無節操な行いが、実体経済に及び、それを救うために「公的資金」を使わなければならない状況になるとすれば、黙っていられないですよね。

黙っていられないけれど、叫んだところで何も解決しません。

ひたすら、「真っ当にやる」しかないんですよね。

真っ当に行った結果、ちゃんとそれなりのリターンがあるものです。
だから、僕個人としては、少なくとも経済的には何も問題ありません。けれど、「なんでやねん」という心の痛みは、常に癒えません。

最近、お食事会やパーティーで出会う「男性から観て魅力的な」女性のほぼ100%が、過去に「何らかの強引な行為」に遭遇しています。
これは、由々しき問題だと思います。

力ずくで、強引に迫る「頭の悪い男」とは、要するに自分に対する自信が無いのだと思います。そんな男が増える世の中は、どこかさびしいです。

「生き方」で勝負する本当の大人が増えて欲しいものです。

仕事でも、恋愛でも。

2008年9月29日 板倉雄一郎

先日のバークシャーによるゴールドマン・サックスへの投資発表を受け、様々なメディアが・・・

「バフェットが買うなら、今は割安&底値じゃないかぁ!」

なんていう意見を並べていました。

バークシャーが投資するのは、ゴールドマン・サックスという「比較的」業績の良い『個別企業』であること。

ソロモン・スミスバーニーなど、バークシャー傘下に投資銀行を持つ「経験」をベースに、当然ながら(←検証したわけではありませんが)、「数日間のデューデリジェンス」で投資判断をしたわけではないこと。

そして、バークシャーが投資するのは、ゴールドマン・サックスの発行する『優先株(と普通株への転換オプション)』なのであって、普通株式ではないこと。

以上をどうしてもっとしっかり分析しないのかなぁ…と思います。

そもそも「あいつが買うなら大丈夫だ!」といった他人依存の投資判断をするなら、投資信託(←たとえばバークシャーハサウェイ(笑))に投資すればよいわけであって、そのような運用スタイルを行う者を「投資家」とは呼べないと思います。

(このサイトの読者の方々は十分ご承知とは思いますが)僕は、バフェット氏の投資判断を結構信頼しています。

その根拠は、単に「過去の実績」というだけではなく、彼は、経済活動の「実データ」を見ることができる立場に居るからです。

バークシャーの傘下には、投資銀行、商業銀行、クレジットカード会社や保険会社など金融機関もあれば、コカコーラやP&G(以前はジレット)などなどなどの大衆消費商品を販売する企業もあります。

バークシャーがポートフォリオからは、「経済モデル」としての十分な情報を得ることができるというわけです。

「誰かが出した統計数値」を分析するエコノミストなどの表現より遥かに“リアリティ”があると感じることが、彼の投資判断を信頼する根拠です。

2008年9月26日 板倉雄一郎

PS:
珍しく風邪引いてしまったようです。
なので、本日のエッセイは短いです…すいません。

PS^2:
最近のお食事会の男性メンツは、確かにGSの方々が多い気がします(笑)

PS^3:
野村グループによるリーマン・ブラザーズの部門買収は、「株主が変わったことによる優秀な人材の流出」が無いとすれば、悪くない買収ではないかと思います。
(↑ 野村グループの方々から、先日のエッセイに対する批判をいくつかいただいたので、コメントです。先日のエッセイでは、MUFGのことについて書いたわけであって、野村のリーマン部門買収については一切コメントしていません。本日のエッセイでの主張のように、「個別企業」は、「個別企業」なのです。)

<そんなんじゃ解決しない>

住宅ローンを利用して住宅を購入し、
住宅価格上昇によって担保価値が増大し、
増大した担保価値によって更なるローンを組み、
得られたキャッシュを使って「労働による収入以上に」浪費し、
更なる住宅価格上昇をうけ、キャピタルゲインを得た上で住宅を売却し、
新しい住宅に転居する。

こんなことをしていたら、突然住宅バブルが崩壊。
住宅融資関連によってめちゃくちゃ稼いで(いるように見えた)金融機関が窮地に陥る。
でも、(米)政府が公的資金をばら撒いて、

「はい。これで元通り大丈夫!」

なぁ〜んてことが本当に現実になるのなら、誰も働かないし。

そんなんじゃ何も解決しない・・・そんなことは経済に疎い人だってわかるはず。

つまり(以前にも書きましたが)米経済の回復には、結構な時間が必要になるわけです。

<その昔>

その昔、日本の不動産バブルの真っ只中、「日本はアメリカの土地すべてを2回買える!」なんていわれる時代が「ほんの数年だけ」ありました。
日本の不動産会社、事業会社は、こぞってアメリカの不動産を買収しました。
その後わずか数年で、不動産バブルが崩壊。
やむなく買収したアメリカの不動産を買収価格を大きく下回る価格で売却する羽目になりました。
以上の過程が示すことは、「日本の金融資産が、アメリカへ渡った」ということです。

その後のITバブルでは、アメリカの不動産に代わりアメリカの「IT企業」が投資対象になりましたが、結果は上記不動産バブルと同じ結果になりました。

日本人がせっせと働いて、自動車や家電製品、そして工業プラントなどを作り売り蓄えた資産を、あっという間に失ってしまったわけです。

以上のような「順張りに乗った損失」に比べれば、現在の邦銀による米金融機関の買収(←大株主になるのですから事実上買収です)は、「逆張り」ですから、「比較的」悪くないと判断したのでしょうけれど、普段の投資活動にて「逆張り」を行っている僕から言わせれば、「逆張りってタイミングが難しい」わけです。

「(今後の価値下落を織り込み)十分な割安」での買収なんでしょうか?

その上、買収したところで、日本の金融機関の「不得意」な、投資銀行業務をどう管理し、どう育てていくんでしょうか?

<バフェット氏の場合>

昨年から買収案件の提案を、おそらく相当受けているであろうバフェット氏率いるバークシャーハサウェイは、その提案のほとんどを断っているようです。

一つのケースでは・・・

「ある金融商品を分析しようとしたら、その金融商品には50もの金融商品が組み込まれていて、その50の金融商品それぞれは、さらに50もの金融商品が組み込まれている。
これじゃ、評価のしようがない。」

つまり(数字はテキトーだとは思いますが)、50*50=2500!もの金融商品の中身を評価しなければ、たった一つの金融商品さえ投資判断ができない、というわけです。

現代の金融工学と市場原理による「負の」副産物ですね。

<邦銀の勇み足?>

一方、MUFGは、たった数日間で、モルガンスタンレーの評価を行い、投資判断をした「と言われています」。

確かに、常勤メンバーが20ほどしか居ないバークシャーに対し、MUFGには、その数百倍の「頭数」は居ますけどね(笑)

バフェットクラスが100人ぐらい居るんでしょうかねぇ・・・

 

 

もしかして、政治的圧力?

 

 

それにしても太っ腹ですね。

<資産査定とバリューションの違い>

はっきりもうしあげておきますが、邦銀の方々って、「(B/Sによる単なる)資産査定」はできても、「バリュエーション」はほとんどできないです。
そのための基礎的な知識さえ持ち合わせていません。
(↑ 僕の経験上、断言できちゃいます(笑・・・もちろん例外は常に存在します。))

単なるバランスシートからの資産査定なら、数日間でできますよね(笑)

なるほど、そういうことなのかもですね。
だとしたら、おそらく大失敗投資になるでしょう。

<日本の将来のビジネスモデル>

確かに、日本の将来を考えれば、「製造オンリー」から、「金融サービスへのシフト」は必然ですから、その足がかりにはなるとは思います。
そのための(買収費用以外の)コストって、かなり膨大だと思いますけれど・・・

2008年9月24日 板倉雄一郎

PS:
やっと「秋晴れ!」ですね。
伊豆箱根方面への温泉旅行なんて行きたいですねぇ・・・
でも、お相手はワンコしか居なかったりするんですけれど。

AIGに対する公的資金の注入(=実質国有化と資産売却)、
RTC(アメリカ版)整理回収機構による金融機関の救済(の準備)、
各国中央銀行によるドルのインターバンク市場への供給、
などなど、米をはじめとする各国の政府、中央銀行は、「ドル支え」に様々な政策を打ち出しています。

短期相場では、上記の対策を好感し、株価上昇(債権下落=金利上昇)となっていますが、これまた「超短期的」な混乱の中の一つの現象に過ぎない、と僕は思います。

上記の様々な政策に共通する本質とは・・・

「ドルのバラマキ」ですし、その結果として、「1ドル辺りの価値下落」です。
すなわち「ドルのダイリューション(希薄化)」ということになります。

その一つの表れが、「金(ゴールド)」価格の上昇に現れています。

もちろん、これらの政策によって、米経済が「ドルのダイリューション以上の成長が見込まれる」と市場が認識すれば、1ドル辺りの価値が下落することはありませんが、そんな楽観的な見込みをする市場参加者が多いとは、少なくとも僕は思いません。

したがって、中期的(3年以内)には、ドルの価値は下落傾向と思います。
(短期的、特に超短期的なことは、僕にはさっぱりわかりませんけれど(笑))

考えられることは、ドルベースでの米国企業の株価は(これまでに比べ)ある程度維持される可能性がありますが、米国以外から(為替をオフセットした)米国企業の株価は、下落傾向になるのではないでしょうか。

 

相場全体についていえることは・・・

米発の「金融危機」という表現をよく見聞きしますが、本当は、米発不動産バブル崩壊ですから、現在の金融機関の財務状態とは、「その結果(因果を探れば、金融機関の無節操な住宅融資が原因ともいえますが)」ですから、米の住宅価格の動向(住宅着工件数、在庫増減など)を注意深く観察することが最も重要だと思います。
ただし、住宅を購入する上では、一般的に金融機関からの融資を受けなければならないですから、同時に金融機関の財務状態も観察する必要があります。
まさに、金融機関と、住宅価格の「鶏と卵」状態ですね。
(僕ら日本人が踏んだ轍ですよね)

現在の世界的な経済混乱の中で、米を置き去りにアジアや新興国の「内需」が伸びるのか、それとも世界全体がしばらく混沌とするのか、それとも「やっぱり強いアメリカ」が復活するのか、そういったマクロ経済の予測も結構大切ですが・・・

今こそ、「個別企業」への投資の「準備」をする時期だと思います。
仮に、米国に登記され、米国の証券市場に上場している企業であったとしても、その顧客が全世界にあり、付加価値(←すなわち労働力による価値創造)の大きな商品を提供している企業であれば、ドル相場の下落を打ち消し、十分な株主価値の増大を実現できるでしょうし、また、現在の金融危機のおかげで、その個別企業の株主価値の下落以上に株価が下落している企業、すなわち「価値 >> 価格」の状態の企業も出てくるでしょうから、一つ一つの企業の分析をしっかり行うには良い時期だと思います。

米国企業に限らず、個別企業の今後を予測するために最も重要なことは・・・

1、どこから原材料を調達し、
2、どれほど(商品に対する)付加価値を創造し、
3、どこに主な商品マーケットを持ち(または、持とうと先行投資をし)、
っているか、だと思います。

たとえば、比較的元気の良いいわゆる資源国から原材料を調達し、リセッションしている米に対して売る、なんていう企業は(どの国に登記され、どの国の資本市場に上場していたとしても)いただけない、といったことです。

「これはいい!」を見つけたとしても、今すぐに手を出すことには消極的にならざるを得ないですけれど。

2008年9月19日 板倉雄一郎

PS:
「自分勝手4連休」なので、22日月曜日のエッセイは(よほどのことが無い限り)お休みします。
せっかくの連休ですが、台風の影響が心配ですよね。
どうやら規模が小さい台風なので、近づいて急に雨風強くなるようです。
十分注意してください。

AIGの救済策が発表されました。
(僕は、このニュースを見逃したまま一つ前のエッセイを書いたのでアップデートです。)

ニューヨークも、東京も、このニュースによって、少しだけ強気になっているようです。

AIG救済発表⇒投資家の心理(少々)回復⇒ドルが買われ(=円が安くなり)⇒東京の輸出企業が買い戻された。

という因果でしょうけれど、問題の本質は(少しは良くなったが)解決していない、と僕は思います。

確かに、「何もしないでほったらかしで万歳!」となる場合に比べ、「問題の先送り」はできたと思います。
そして、米経済の回復に少なくともプラスになったとは思います。
しかし、AIGが債務保証するCDSが行使されなくなったわけではありませんし、そもそも「アメリカ合衆国の経済」という枠組みの内部での資金の融通(公的資金による救済=米国民の負担)に過ぎませんから、重大な危機は回避できた代わりに、将来へのツケを残した、と言えるでしょう。

次の破綻懸念先が出てきた場合も、Too Big To Fail の場合には、更なる政府または中央銀行による救済をするのでしょうか・・・一度やったら止められない麻薬にならなきゃいいのですけれど。

とはいえ、他に対処のしようが無いですから仕方ないですけれど。

2008年9月17日 板倉雄一郎

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