板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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ITAKURA’s EYE 「(夜の)男女関係と資本市場」

先日の夜、友人に誘われ、珍しくクラブイベントに行きました。

深夜0時を回り、人数もだいぶ増えてきた頃、ふと「好みの女性」を発見。(クラブイベントにはあまり似つかわしくない黒のドレスをまとった彼女は、東京に暮らすようになってわずか3か月の薬剤師(29歳)だそうです。)

早速、声をかけ、楽しく会話し、意気投合。互いの連絡先を(例によってケータイのIC通信にて)交換して、一緒に帰る約束を取り付けました。

その後も僕の友人を交え、しばらく会話を楽しんでいたのですが、これまたクラブイベントには良くいる「頭の悪い酔っ払い男(しかし身長だけは高い)」が、僕らと彼女が楽しく会話をしていると言うのに、彼女の後方からまとわり、強引にキスを迫る。。

もちろん彼女はそれを拒絶するわけですが、それでもこの「頭の悪い酔っ払い男」は、まさにKY。

しつこく、彼女に迫る。

「本当にこいつ馬鹿だな」と思いつつも、自分の彼女でもない女性に対する「縄張り意識」を持つわけでもないし、この彼女もさすがに馬鹿でないだろうからと思いながら、傍観していました。

その後、僕がトイレに行っている間に彼女は「頭の悪い酔っ払い男」(←しつこい?)に、どこかに連れて行かれてしまいました。

しばらくして戻ってきた彼女は、目に涙を浮かべていました。

これまた良くあることですが、「頭の悪い酔っ払い男」に強引に「何か」をされたわけです。

僕は、女性を口説くのが大好きです(笑)
口説くのが大好きなのだから、いわゆる「レイプまがい」のことは一切しません。
生まれてから44年間(いやもうすぐ45年間)、只の一度もそういった事をしたことがありません。しつこいようですが、「口説く」のが好きなのだから、強引に襲ったとしても、何の目的も達成できないわけです。

必ず、自らの「実名」を名乗り、「実年齢」を伝え、「実職業」も伝えた上で、口説くことこそ、本当の大人の遊びだと思います。

で、そんな僕の姿勢が伝わっていたはずの彼女ですが、「頭の悪い酔っ払い男」に襲われた直後とあり、彼女は「男性全般に対する不信感」を募らせ、僕との帰りまでも疑心暗鬼になり、結果、彼女は彼女の女性友人と一緒にさっさと会場を後にしました。

「頭の悪い酔っ払い男」の行動は、自らにもリターンをもたらさず、且つ「真っ当な遊び」を行っている僕の機会さえ奪うわけです。

これ、「人間の心理が動かす」という意味では、全く同一の「資本市場」にも共通するなと思います。

マクロ経済も、個別企業も、しっかりと調査し、十分な知識をベースに評価し、利害関係者の集団である企業に投資家として参加する。そんな、価値創造の一翼を担おうとする「真っ当な投資家」であったとしても・・・。

MSCBの引き受けでボロ儲け、だとか、
粉飾決算で時価総額だけを追い求めるインチキ経営者、だとか、
そんな、投資家を欺くことによって目先の利益を追求する「馬鹿者」連中と「投資家」という極めてあいまいな「くくり」の中で、同一として観られることがあります。

これ、「目先の利益」を追い求める連中によるネガティブな影響です。

「送り狼」のトラウマを背負う女性がたくさんいます。
「事実上の詐欺行為」によって損失し、資本市場を去った投資家もたくさんいます。

いずれの場合も、目先の利益を追求する連中は、いずれ何かでとっ捕まったり、いずれ投機で失敗したりと、結局、長い目で見ればリターンは無いわけです。

彼らが彼ら同士で、勝手に損失している分には、「勝手にどうぞ」と思います。

けれど、それが「真っ当にやろう」と思っている人間にもネガティブな影響があるのだから、たまったものではありません。

話を拡大すれば、「目先の利益を追求」という意味では、同一の(由々しい状態にある)金融機関(の一部)についても、同様のことが言えます。

金融工学という、「一見」まともそうに見えるが、実は「単なるテクニカルファクター」に過ぎない様々な「仕組み」を売ることにより、目先の利益を得ることばかりに執着したIQ200の輩が、今破産しようとしています。

金融が金融の世界で閉じていて、彼ら同士のゼロサムを行っているだけなら、やはり「勝手にどうぞ」と思います。

けれど、彼らの無節操な行いが、実体経済に及び、それを救うために「公的資金」を使わなければならない状況になるとすれば、黙っていられないですよね。

黙っていられないけれど、叫んだところで何も解決しません。

ひたすら、「真っ当にやる」しかないんですよね。

真っ当に行った結果、ちゃんとそれなりのリターンがあるものです。
だから、僕個人としては、少なくとも経済的には何も問題ありません。けれど、「なんでやねん」という心の痛みは、常に癒えません。

最近、お食事会やパーティーで出会う「男性から観て魅力的な」女性のほぼ100%が、過去に「何らかの強引な行為」に遭遇しています。
これは、由々しき問題だと思います。

力ずくで、強引に迫る「頭の悪い男」とは、要するに自分に対する自信が無いのだと思います。そんな男が増える世の中は、どこかさびしいです。

「生き方」で勝負する本当の大人が増えて欲しいものです。

仕事でも、恋愛でも。

2008年9月29日 板倉雄一郎





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