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ITAKURA’s EYE 「政局?」

世論の矛先が政治に向いているからという迎合的理由で、本来このサイトの趣旨とは異なる政治についての私見を書くわけではありません。

各国の経済状況と予測、為替変動の予測、金利変動の予測などなど、各国のマクロ経済の予測において、しいては個別企業のバリュエーションにおいて、各国の「政治」という要素が極めて大きくなっています。
経済分野の分析において、少なくとも2008年以前より、その因数に占める政治の要素が、日本に限らず世界のどの国においても大きくなっていることから、必然として政治についても感心を寄せなければならないわけです。

しかし重大な問題があります・・・

僕は政治に疎い。

 

けれど、素人ながらの印象に基づく先行きの可能性について書くことに「全く価値が無い」とは思わないので、そこそこ書かせていただきたいと思います・・・

 

もしかしたら、夏の参議院選挙前に、政局があるかもしれない。

 

先のエッセイで、「民主党は(極端に表現すれば)インチキ新興宗教集団のように見える」と、いわゆる政治とカネの問題に対する民主党議員の「沈黙」または「盲目的小沢信仰」について一有権者として表現しました。

小沢一郎氏の政治とカネの問題に関して、検察による調査がどのような結論に至るのかという予測については、僕にはさっぱりわかりませんが、現時点において「疑惑であること」は間違いないわけです。

民主党議員の中にも、民主党を支持する有権者の中にも、声には出さなくても、「このままじゃまずい」と思っている方もいらっしゃるでしょうし、かといって旧態然を引きずる自由民主党政権に戻ることを期待する有権者も少ないでしょう。
このような現状から、政局に発展する可能性が無いとは言えないですよね。

民主党議員の中から、「小沢独裁に疑問を持つ」という方、そして、自由民主党議員の中から、「だからといって自民党が復権することは現実的ではない」という方が、「旗印さえあれば」、合流し新党を結成するという動きが出ても不思議ではないと思うわけです。

有権者も、「恐らく」・・・

1、自民党政権に復権を望むという人は少数派でしょうし
2、「最後の自民党員」と評価できそうな小沢一郎氏独裁の民主党には期待できないと思う人も少なく無いでしょう。

すると、論理的帰結は、「だれか旗印になる方による新党」となりえるのではないと思います。

旗印は、MZ氏(←イニシャルではありません)辺りが有望なのでは無いでしょうか。

 

いずれにしても、本来最も重要とされる経済対策に関する政策は、置いてきぼりになる可能性が高いわけですから、益々マクロ経済の予測についても、個別企業の業績予測についても、不確定要素が大きいということになろうかと思います。

「わからない対象には投資しない」という姿勢が、円高傾向とあいまって、「暫くはYENを黙ってもっていよう」と思うことになりそうです。

 

2010年1月25日 板倉雄一郎

 

PS:
この春から、新しいサービスを開始する予定です。
詳細が決まり、準備が整い次第、この場でご案内いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。

簡単に表現すれば、「文章だけではなく、動画をたくさん取り入れよう」ということになります。





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