(本日、多忙につき、短めのエッセイです)
このところ・・・
「〇〇ぐらいの会員を持つ〇〇〇を買収したいクライアントがあるんだけど、板さん宛ては無い?」とか、
「(明らかにキャッシュを生むであろうビジネスモデルを持ち込まれ)全体のデザインをお願いしたいのだけれど」とか、
「(明らかに売れるであろうと思われるウェッブサービスをプレゼンされ)ファイナンスの上でバリュエーションと、投資家との調整をお願いしたい」とか、
中には、
「素材はいいけど、小学生が書いたビジネスモデルデザインだから、俺にデザインさせろ!」
と僕が思うような案件もあるのですが・・・
要するに、間接的直接的に、「バイサイド(Buy side)の増加」を感じることが「急激に」多くなりました。
株価も(先進諸外国や新興国の株価に比べれば穏やかではありますが)、じわじわと上昇しています。
悪く言えば、各国のバラマキによるインフレートの表れですが、良く言えば、景気循環が上向きに入ったということの前兆と言えます。
この流れは、暫く(3年程度)は続くのではないかと思います。
が!
今度は、各国の過熱感を各国政府や中央銀行が抑制するために、「日本が頼りにするところの」諸外国の金融引締めが実施され、諸外国は正常な成長が維持されたとしても、その影響を「日本が正常な成長を始める前に」受けることによって、二番底を迎える可能性も常に考慮しなければならないのではないかと思います。
日本の場合、
1、一般的に過熱感にブレーキをかけるための金融引締めならよいのですが、日本の場合は、ある日突然の国債の消化不良に基づく長期金利上昇⇒経済のシュリンクの可能性。
2、日本が市場として頼りにする諸外国が、過熱感にブレーキをかけるために行う金融引締めによって、日本ばかりがダメージを受ける可能性
つまり、やっと芽が出たところで、豪雨になったり、乾燥が続いたりすることは、樹木の成長に著しいダメージを与えるというわけです。
そんなリスクを忘れてはならないのだと思います。
何しろ、日本が抱える爆弾は、ギリシャ以上だと、少なくとも僕は思いますから。
2010年4月1日 板倉雄一郎
(エイプリルフールに応えた内容ではありません(笑))
PS:
最近、渋滞情報に見る道路の渋滞が2008年夏以来、増加傾向にあります。
僕は、この渋滞情報を、景気循環を見極める一つの重要な要素として考えています。
PS^2:
最近、ビジネスでもプライベートでも、結構キテマス!(笑)
こういうチャンスを逃してはならないのですが、一方で、調子に乗ってリスクを過小評価しないようにもしたいと思います。