米国の(過剰消費に依存した)日本経済は、今度は中国の(バラマキに依存した)日本経済になりつつあります。
これ、中国の経済政策が息切れしたり、中国の不動産バブルの沈静化のための金融引締めが行われたりすると、中国ショックになる可能性があります。
そのとき、また、「他国の経済状況に翻弄される日本」が浮き彫りになってしまいそうです。
中国経済は、(難しいことはさておき)、ひたすら人口が多いですから、中長期的には成長が期待できるだろうと思います。だから中国進出は大変結構なことです。しかし、中短期的(3年以内)には、上記のようなリスクが顕在化する可能性を否定できないと思います。
ドバイショックなら、その影響は地域限定、業種限定(←欧州の金融機関、ドバイが持つ商用不動産など)で済みますが、中国ショックが「もし」発生するとすれば、それは2008年の米不動産証券ショック(・・・一般的にはリーマンショック)以上に世界経済に悪影響をもたらすことでしょう。
世界経済の病み上がりに、再び冷や水をかけられることは、健康な状態で風邪を引くことより怖いからです。
一方、日本国内需については・・・
一般向け商品は、「価格競争」が激化しています。いわゆるデフレですね。
価格競争とは、要するにコストダウンによる低価格化ですが、コストダウンとは要するに「人件費削減」に他なりません。
企業のコストとは、ルックスルーすれば、「人件費」と「資本コスト」に集約されるわけですが、資本コストは現在最低水準ですから、切るなら人件費しかないわけです。
企業が人件費を削減したり、多少の需要増に対して雇用を増やそうとしないわけですから、益々「人件費削減&価格競争」に拍車がかかってしまいます。
そもそも中低所得者に対する商品やサービスを提供する場合、この悪循環からはなかなか抜け出せません。
そこで、「富裕層向け商品やサービス」・・・つまり、「エロさの価値」を付加した商品・サービスをいずれの企業も模索する必要があるのではないでしょうか。
「機能を重視した商品」=「価格比較が容易にされてしまう」=「デフレ圧力」
という構図から抜け出す事ができる企業が、いち早く、かつ、継続的な業績回復できるのではないかと思う次第です。
とはいえ、そのあたりは日本企業の「最も不得意な分野」であることは否めませんけれど。
「金持ちの浪費大歓迎!」と、金持ちが浪費することを皆で賞賛できるような社会にしましょうよ。
今の金持ちは、ひんしゅくを恐れ、こそこそやっています。
金持ちが浪費することが、下手な租税による所得配分なんかより、遥かに広く大衆にお金が循環する効果になりうると思います。
現状は、残念なことに、金持ちのお金に目をつけている企業は、金融機関に限られてしまいます。
金持ちは、使うあての無いお金を金融によってさらに膨らませるだけ。
で、さらに使うあての無いお金がドンドン増え、世界の資本市場を荒らしまくるだけじゃないでしょうか。
2009年12月9日 板倉雄一郎
PS:
国債50兆円超だって。
誰が買うんでしょうか・・・「国債村」が何とかするんでしょう。
国債村・・・ザイムショー、ニチギン、ギンコー、ユウチョ
でも、超長期国債利回りは、少しずつ上昇しているようですけれど。
PS^2:
石川遼、タイガーウッズ(の場合には一般的にネガな話題ですが)、そしてゴルフにかかるコストの低価格化、そして「どー具」の進歩によってゴルフブームが再燃していますよね。
で、僕も、「大嫌いだったゴルフ」を、再び始めようかと思っています。
そう思えたのは、当事務所プレミアクラブのメンバーから・・・
「板倉さんは、まずクラブを新調してみてはどうですか。ゴルフ感が変わりますよ。」
そんなアドバイスにそそのかされ(笑)、15年ぶりにクラブセットを新調してみました。
(ちなみに、ゴルフ「暦」だけは20年以上)
で、買ったらすぐに試したくなるわけで、早速打ちっぱなしに行ってきました。
結論・・・「この15年間のゴルフは一体なんだったんだ!!!」
とにかくクラブの性能は格段に向上していますよね。
打ちっぱなしに行って、最初の一打(いきなり新調したドライバー)でぶったまげました。
なるほど、女性ゴルファーが増えるのがわかりました。
良く飛ぶ、曲がらない、(ヘッドが冗談のようにでかいから)ミスショットが少ない。
このところ、30代のゴルファーが増えたのを聞くにつけ、「どうしてあんなに難しいスポーツを皆が喜んでやるんだろう???」なんて半ば悔しさ交じりで思っていましたが、その理由がわかりました。
で、調子に乗って12月だというのに3本もゴルフの予定を入れてしまいました。
このところ「プチうつ」な状態からリカバリーするきっかけが欲しかったのですが、ゴルフは一つのきっかけになりそうです。
感謝です。
で、グリーンに出たら、「やっぱり僕はダメ」とならないことを祈りつつ(笑)