板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

企業価値評価・経済・金融の仕組み・株式投資を分かりやすく解説。理解を促進するためのDVDや書籍も取り扱う板倉雄一郎事務所Webサイト

feed  RSS   feed  Atom
ホーム >  エッセイ >  ITAKURA's EYE  > ITAKURA’s EYE 「チャレンジと失敗」

ITAKURA’s EYE 「チャレンジと失敗」

「一度のチャレンジが失敗しても、
     チャレンジし続けることを止めなければ失敗は確定しない。」

そもそも僕たちは、起業なんて大げさなことをしなかったとしても、毎日、毎時、何かにチャレンジしているのではないでしょうか。

禁煙にチャレンジ
ダイエットにチャレンジ
恋愛にチャレンジ
仕事のプロジェクトにチャレンジ
・・・

どんな些細なチャレンジでも、人生をかけた大きなチャレンジだと「そのとき」思ったことでも、日々は、小さな失敗と小さな成功の連続なのだと思います。

その積み上げとして、

「成功の数」*「成功の平均規模」 > 「失敗の数」*「失敗の平均規模」

であれば、周囲からも自らも成功「中」と見なすことができ、その逆は失敗「中」と見なされる、ただそれだけのことなのだと思います。

つまり、どのような生き方であれ、失敗や成功とは、現在の「一時的な状態」を示す言葉に過ぎ無いのだと、僕は思います。

失敗が確定するのは、失敗「直後」ではなく、失敗「中」でもなく、失敗という人生のイクジットを決断したとき「だけ」なのだと思います。
たとえ今、何らかのチャレンジによって失敗した直後であったとしても、それは失敗「中」なだけであって、失敗の「確定」ではありません。


起業を志す人の中には、「IPOすればゴールだ!」と「勘違いしている人」が少なくありません。
断っておきますが、IPOは、確かに起業家個人の「計算上の」純資産を一夜にして莫大な額にする効果があります。
しかし一方でIPOとは、起業家が背負う利害関係者・・・特に株主・・・が社会全体に広がるわけであって、ゴールであるところか、より多くの責任を背負う立場としてリスタートするという意味に他ならないわけです。
間違ってもIPOは「ゴール」ではありません。

では成功のゴールはどこにあるのか!?

そんなもの「死ぬまで」ありません。

敢えて言えば「チャレンジしている状態を好むこと」それが成功「中」を維持することではないでしょうか。

以上から僕はこう思います・・・

チャレンジしている状態を好む者こそ起業家に向いた性質である。

「立ち止まったらおしまいだ」words by William(Bill) Gates.



「ゴールにたどり着いて安心安全を手にしたときこそ、俺の成功だ!」などと思っている人には、起業家どころか、人間としても「本人の思うところの成功」など手に入れられるはずが無いと、僕は思います。
なぜなら、不確実な未来が常にある前提では未来の安心安定など、この世に存在し得ないからです。


2010年10月20日 板倉雄一郎


PS:
今日は、電子書籍版「社長失格」のオマケである僕のビデオ映像の撮影、そして、他社からライセンスを受ける電子書籍ビューワーの最終選定日です。
ビデオの内容は、僕個人ががんばるしか無いのですが、ビューワーについては、最後に残った二つの会社のビューワーから、どちらが合理的であるかを選定することになります。

あらかじめ相互バックアップとして、どちらのビューワーでもライセンス契約と技術的チェックを続けていたおかげで「オプションはこちらにある」という状態を維持できて幸いです。

改めて思います。「オプション(=選択肢)を持つことには価値がある」

しかし、打って出るときは、オプションを捨てる覚悟が必要である。

こちらも改めて思うことです。

ディシジョン・・・人生を楽しくエキサイティングにする大切な行為ですよね。

このペースなら、今週中にアップルに申請できそうです^^


PS^2:
昨日からお知らせしている「社長失格専用ツイッターアカウント」のフォロー、是非お願いします!!!
「社長失格」電子書籍化に関する情報発信を通じ「社長失格」に限らない様々な一般的示唆をご提供できるのではないかと思います。

社長失格専用ツイッターアカウント:@shachoshikkaku

よろしくお願いいたします。

「社長失格」電子書籍が上々のスタートを切れれば、次々に電子出版やりたいとおもいます^^




エッセイカテゴリ

ITAKURA's EYEインデックス