板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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ITAKURA’s EYE 「PS部分の補足、淘汰されてもしかたのない仕事」

前回のITAKURA’s EYE 「本質的価値は何?」のPS部分で書いたBluetooth機器について、複数の読者の方やセミナー卒業生の方から情報をいただきました。

その中で、ソニーさんのワイアレスオーディオアダプターが僕の理想を実現できる機器であることがわかりました。

まずは、お礼を申し上げます。 情報ありがとうございます!

で、思うことですが、本来家電製品のプロであるはずの大規模家電店の店員は、「そんなの無い!」という一方で、少なくとも家電のプロではない一般の「ネット利用者」が、すぐさま調べることが出来る・・・

つまり、これも先のエッセイで書いた「ネット化によって淘汰される仕事」の典型だと思います。

プロであるはずの人が、プロ意識が無く、そしていずれ淘汰され、挙句の果てに「結果平等政治」を求める・・・

そんな人、たとえ税であったとしても、救うべきだとは思わないのです。
しかたない淘汰なのだと、僕は思います。

ネットで何でも買える時代に、「わざわざ」リアル店舗に足を運ぶ「本質的価値」がなんであるか。
それ、全然わかってないリアル店舗の店員さん達についてでした。

もちろん、プロ意識を持った店員も居るでしょうけれど、リアル店舗の経営者がそれをわかっていない限り、「たまたま声をかけた店員の良し悪しに依存するリアル店舗の価値」ってことになってしまいますよね。

おまけに、最近の量販店には売り場面積や商品数の割りに店員少ないですから、大声で呼んでも誰も来なかったりしますしね(笑)

で、ポイントが何パーセントだとか、値引きがどうだとか、価格競争ばかりしている・・・

これじゃ、オンラインショップに顧客が流れても仕方ないですよね。

僕が「本質的価値」という視点で思うリアル店舗の生き残り策とは、「人と人のコミュニケーション」にあるのだと思います。

オンラインショップに比べ、少々価格が高くても、自分にとって本当に必要なモノを、店員と相談しながら選ぶことが出来る・・・その昔の「街の電気屋さん」の価値を持ち出す必要があると思うのです。

単なる価格競争なら、オンラインショップに勝てるはずも無いのですから。

2010年7月16日 板倉雄一郎




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