板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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ITAKURA’s EYE 「ストーリーを持っているか」

【ストーリーを持っているか】

自分の将来について具体的な「ストーリー」を持っているか。

落ち着きが無く、おだてに弱く、お調子者で、楽天家で、そして何と言っても「飽き性(←詳しく後述)」の僕でも、数日間、場合によっては数ヶ月間、悩み落ち込むことがある。

この歳に成ると「落ち込んだときのサンプル」を複数持っているから、共通点を探し出し、僕の場合の「落ち込む原因」を探すことができる。

あくまで僕の場合ではあるが、落ち込むのは、決まって「この先のワクワクするストーリーが見えないとき」なのだ。

今、日本という国全体の「ワクワクするストーリー」が見えるだろうか。
今、所属する企業に「ワクワクするストーリー」が見えるだろうか。
今、暮らす地域に「ワクワクするストーリー」が見えるだろうか。
今、家庭に「ワクワクするストーリー」が見えるだろうか。
今、自分自身の将来に「ワクワクするストーリー」が見えるだろうか。

これらに「YES!」と即答できる人が、「気分が落ち込んで元気が出ない」なんて思うことはまず無いだろう。
他人のことだから推測に過ぎないが、「ストーリーを持っていないこと」が「前向きに生きることができないこと」の原因であるのは、きっと僕だけではない。

【飽き性の原因】

話、僕の個人的なことになってしまいますが・・・

僕は僕を知る人から「板倉は飽き性だから」と言われることが多い。
僕自身もそれを認める。
飽き性なだけならまだ良いが、僕の場合は、興味があるときと飽きてしまったときの気持ちの集中度合いの違いが非常に大きい。
要するに女性に最も嫌われるタイプの男と言えば良くお分かり頂けるのではないだろうか。

僕はつい最近まで、僕が物事に飽きてしまうことを、自分自身の先天的な性格の問題だと思っていた。
しかし、どうやら飽きることには別の原因があると、このところやっと気が付いた。
その原因とは「当初描いたストーリーが満了し、次のストーリーを用意していなかったから」。

最もわかり易い具体例を取り上げると・・・

「この女性を落としたい!」と思い、落とすまでのストーリーを思い描くとする。
そして、まんまと彼女を落とすことができたとする。
すると、当初描いたストーリーが満了する。
その先のストーリーが無いから、とたんに興味を失う。
傍から観れば、飽きたように見えるだろう。

何かにインスパイアされ、強い欲求や目標を心に刻むことがある。
その昔から良く言われるように「思考は現実化する」わけだが、その欲求や目標が「大したことじゃない」場合、割と早期に実現され、ストーリーが満了し、次のストーリーが見えなくなってしまう。
少なくとも僕の場合、このようなことが「飽き」に繋がっていた場合が多い。

ストーリーが見えなくなって、飽きたように見えるだけならまだマシだ。
最悪は「当初の」ストーリーが満了した時点で、失敗へのスパイラルに突入してしまうことだ。それは今から13、4年前に現実になった。
逆に言えば、当時の失敗は「ストーリーの枯渇」にあったのではないかとさえ思う。

かといって、あまりに壮大なストーリーは、現実味を感じることができなかったり、そのストーリーの長さや壮大さを前に、挑む前から疲れてしまう場合もあると思う。
だから、壮大なストーリーを持ち合わせては居るが、今は「とりあえずの目標のクリア」に集中するというやり方が良いのだろうと思う。

先ほどの男女間の比喩に置き換えれば、その魅力的な彼女と付き合い、互いにハッピーな時間を過ごすために「とりあえず今日彼女を落とす」とすれば、彼女を落としたところで飽きてしまうことは避けられる、というわけだ。
飽きてしまうことが、あらゆる分野において間違っているとは思わないのだけれど(笑)


自分のストーリーは自分で創るしかない。
あなたは自分のストーリーを持っていますか。

2011年1月18日 板倉雄一郎


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