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ITAKURA’s EYE 「不景気を乗り越える方法①」

金融マーケットの情報に関しては、わざわざ僕がここで解説しなくても、様々なメディアが伝えているので割愛します。

今日のエッセイは、「じゃあ、どうしたらいいの?!」に対する対策について書かせていただきます。

どういうわけか、景気が悪くなると、僕は元気になります。
その理由の一つは、「景気のいいときにお金を作り、景気の悪いときにお金を使う」という僕の経済的スタイルです。

好景気のときに使う100万円と、景気低迷時に使う100万円では、それによって得られる価値がめちゃくちゃ違うから、そうしているわけですが、その結果、個人の生活においても、「相対的に」、不景気のときに元気が出てしまうわけです。

(詳しくはPSで書きますが、それが行き過ぎ、なにやら嫉妬の目線が注がれているような気がしています・・・しっかり考えて行動した結果であって、他人から何かを奪った結果ではないんですけれどねぇ・・・まあ、嫉妬に合理的な理由なんてないんでしょうけれど)

そしてもう一つの理由は、不景気になると、どういうわけか、僕に対する「執筆」、「出演」、「取材」などの依頼が増える傾向にあるという事実です。

元が、「会社倒産を経験した男」というブランドからスタートしたことも原因でしょうけれど、最近、「不景気ネタ」の依頼が多くなってきました・・・

「この不景気をどう乗り越えるか」
「この不景気にどう振舞えばよいのか」
「この不景気はいつまでどの程度続くのか」
そんなテーマの取材や出演や執筆の依頼が増えているというわけです。
(もちろん、すべてをお引き受けするわけではありませんけれど)

ということで、面倒な「一冊の本」の執筆の前に、いくつかの「不景気対策」について書かせていただきたいと思います・・・

<固定費削減、変動費(または特別経費)上昇>

これいつも書いていることですが、人が将来に不安を感じる原因の大部分は、その人の「固定費と収入の見通し」に依存します。

簡単な話、「今月旅行に行って100万円使う」ことと、「今月から毎月30万円の家賃を支払いはじめる」ことを比較すれば、一見前者の方が贅沢な感じがします。
前者の経費は「遊び」であって、後者の経費は「生活」だからでしょう。
けれど、「お金の取り扱い」という側面から見れば、前者は「特別損益」であり、後者は「(本業の稼ぎに相当する営業利益に影響を与える)固定費」ですから、不景気を前提にすれば、後者の方がよっぽど「贅沢(というか無謀)」なわけです。

過去に何度も書いていることですが、僕の場合、ウィークデイの大部分をお台場のホテルで過ごします。結果的に、ミッドタウンやヒルズの家賃に相当する経費を支払うことになっていますが、それでも、その経費は、取材やミーティングを行っていることを考えれば、売上高に直結する「変動費」であり、また、「いつでも思いついたときに止められる」わけですから、少なくとも「固定費」ではありません。

一方の「生活固定費」は、僕の収入から相対的に見れば、「めちゃくちゃ安い」わけです。
収入から相対的にではなく、「絶対値」としても、恐らく年収600万円の平均的なサラリーマン家庭より、その「生活固定費」は低いと思います。

それだけ僕の経済的スタイルは、「低固定費、高変動費」によって構成されています。

すると、「すんなり使える」わけです。

なぜなら、「やばいときに、すぐさま切れる経費」が大部分であり、「どうしても削減できない経費」は、最小限だからです。

結果として、経済活動に貢献できる「支出」を行いながら、一方で、「いざというときだって大丈夫さ」という心の安定を両立できるからです。

これから「しばらく続くであろう」不景気を乗り越える上で・・・

最も効果的で、
最も精神的負担が少なく、
最も経済に対する貢献が高く、
最も楽しめる方法として・・・

「固定費削減、変動費増大」をお勧めします。

おかげで僕は極めて精神的に安定した生活を継続できていますし、溜め込むだけではなく、しっかり「消費」も継続できています。

本当にお勧めです。

続きはまた今度。

2008年12月17日 板倉雄一郎

PS:
僕の誕生日に予定していたパーティーを、急遽中止することになりました。
原因は、巷での噂・・・「板倉が26日に派手にいかがわしいパーティーをやるらしいぜ」というのが出回ってしまって、僕も、参加予定の方々も、(事実に基づかない)悪い噂の被害にあう可能性を考慮したからです。

とっても残念ですが、仕方の無いことです。
がっかりです。
仕方ないので、誕生日は、ひっそり、しっぽり、楽しみます。
幸い、僕の愛犬「あきら君(スタンダードダックスフント雄12歳)の誕生日でもありますので、一人と一匹で、楽しく(笑)

 





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