板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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ITAKURA’s EYE 「とんでもなく元気な僕は病気です(笑)」

世界的に、株価が下落し、原油や鉄鉱石などいわゆるコモディティー価格も需要減少予測(および投機マネーの縮小)から下落し、世界の投資家の時価純資産が減少し、一方で、「円」は、他国通貨に対し相対的に上昇し・・・

つまり、「円の使い勝手が向上している」わけですが、
それは要するに、、

「(この1年間は)円キャッシュへの投資(=現金で持つ)が最も合理的」ということだったわけです。

実際僕は、2007年11月(←ほぼ1年前)から、その投資対象を「円キャッシュ」に投資(?)していた上に、ちょこちょこ投機したおかげで、幸い2008年も(今のところ)利回りプラスです。

円の使い勝手が良いからといって、何でも「買い」なわけではありません。いつものフレーズになりますが、「価値 >> 価格」の状態である個別企業に対する投資においては、極めてチャンスが拡大しています。

「いくらなんでも売られすぎ」も結構出てきました。

一方で、
「売られたけれど、まだまだ『割高(価値 < 価格)』」もたくさんあります。

特に世界的な景気減速予測による「価値下落」を前提にすれば、「売られたけれど割高」は結構あります。

けれど、そろそろ、「価値 >> 価格」の個別企業を見つけることができる状態になっているのは間違いありません。

この場合、大切なことは、「成長期待」ではなく、「現状のキャッシュフロー」から測る一株あたりの価値に注目すべきです。

意外と「地味な分野」に、「価値 >> 価格」を発見することができるはずです。

読者の皆様も、是非調べてみてください。

もちろん、だからといって、「(当該企業の株価が)今日から上昇を始める」というわけでもありませんし、「価値に無関係にもっと下げる」場合もありますから、株価に翻弄されずに、価値に着目した投資を心がけなければ手を出すべきではないと思います。

「底値で買って高値で売る」が確かに理想ですが、いつが底値なのかは誰にもわかりません。投資家個人が把握できるのは、「自ら評価した価値」だけですから、やはり「価値と価格」を見極める術と、自ら評価した価値を「信じ続けること」が最も大切だと言えるでしょう。

今後、企業業績の発表のたびに、当該企業、または、当該業界が売られる傾向があるでしょう。一巡するには、「少なくとも」、あと1年必要ではないでしょうか。

当事務所のパートナー間では、「ある業種」への投資が議論されています。
渋谷パートナーからの提案だったのですが、見れば確かに「(そのキャッシュフロー予測と比較すれば)すんげえ安い!」。
あとはタイミングですね。

何度もしつこいですが、この経済変動期に経済人として参加できていることに感謝いたします。損をしようが、得をしようが、とにかく経験できていることに感謝です。

僕が経済人として経験した「バブルとその崩壊」は、おかげさまで二度目になります。

一度目は、1989年末をピークにした日本不動産⇒日本株のバブルとその崩壊です。
僕が死ぬまでには、あともう一回ぐらい大きなバブルとその崩壊を経験できるのではないでしょうか。

人は、その経験を、どういうわけか忘れてしまいます。
忘れてしまうから、またバブルが形成されてしまうわけです。
忘れてしまわなくとも、時間経過の中で、経済への参加者が「入れ替わり」ます。
いずれにしても、常に何らかのバブルとその崩壊は繰り返されるわけです。

それっていけないこと!?

そんな議論は何の意味もありません。
いいとか、いけないとか、より、事実だというだけのことです。
そんな経済を、知識や経験や情報を上手に利用しながら、乗り越えていける者が「本物」として残っていくわけです。

僕は、残って行きたい、と思います。
そのために、たくさん学習していますし、たくさんチャレンジしていますし、たくさん分析していますし、たくさん考えています。
表面的には確かに、「お金儲け」です。

それなしの「経済活動の評価」などありえないわけです。
けれど、お金儲けは、結果として重要ですが、その過程、つまり、自分の評価、自分の予測、自分の能力が「試されること」に、とんでもなく興味があるわけです。

ぶっちゃけ、2008年春ごろからの僕は、病気かぁ!と思うぐらい元気です。少なくとも僕にとって、安心安全安定は、「居場所が無いに等しい」と気がつき始めています。

「動き」・・・自分自身も、社会も、それが大きく動いているときほど、たくさんのチャンスを発見でき、たくさんのエネルギーが沸いてきて、とにかく元気になるようです(笑)

やっぱり僕は病気です(笑)

2008年10月22日 板倉雄一郎

PS:
そろそろ45歳になる僕がこんなことを表現すると「アホか!」って思われるかもしれませんが・・・

「友達ってとんでもなく大切だ!」

と、今更ながら思っています。

それなりに(使える)金があり、それなりに(自由な)時間があり、それなりに(少々問題があっても基本的に)健康な体があったとしても、「友達やお友達」が居なければ、なんだかさっぱりつまらない人生だろうと思うわけです。

逆に表現すれば、僕には大切な「友達やお友達」が居るからこそ、人生を元気に楽しんでいるのだと思うわけです。

幸せの原因は、とにかく人間関係にあるわけですよね。
すべての出会った人、継続的な付き合いの人、そして両親に感謝です。

ってことで感謝の印として、先日発表されたばかりの「Toyota iQ」を母上にプレゼントしました。
いつ納車なのかぜんぜんわかりませんが、楽しみです。
「完全電気自動車」が主流になるまでの数年間の足としてです。

トヨタ3年分ください!」を始めて利用してみます。





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