板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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ITAKURA’s EYE 「資源」

ふと振り返ると、このところ企業価値評価や投資に関するエッセイが極めて少ないことに気がつきました。

その理由を考えてみると、予測の難しい様々なリスクばかりが目に入り、僕自身が(興味を失ったのではなく)、安心して投資するべき対象を見つけられていなかったからなのだと思います。

しかし今は・・・

様々なリスクの中で、「世界の金余り」と、「新興国経済の成長」が引き起こすインフレが、今、最も現実的なリスクとして、頭にこびりついています。

だから、「今更かよ!」と思われる読者の方もいらっしゃると思いますが、中期的には「資源」なのだと思います。

そろそろ、「YENを黙って持っていれば、流動性を維持しながら実質利回りがプラス」、というステージはオシマイに近づいていると感じます。

もちろん、短期的には、未だくすぶるいくつかの「恐らく解決可能なリスク」の顕在化によって、一時的に円高に触れることもあろうかと思いますけれど。

 

いわゆる、コモディティーと、それを扱う企業・・・それは、コモディティーを、

1、(そのものや権利を)持っている企業
2、(そのものを)生み出す企業
3、生み出す上で必要な技術や資金を提供する企業
4、(そのものや権利の)売買の仲介をする企業
5、(コモディティーは「モノ」ですから)運ぶ企業

つまり、資源の川上です。

これらの企業のバリュエーションを行ううえで難しいのは、株式バリューに与える影響が極めて大きい資源価格の変動です。

で、それが難しいってことになると、コモディティー価格の変動が、当該企業のビジネスモデル上、どのように影響するか・・・

1、コモディティーのボラティリティーを上回る株式バリューのボラティリティーの企業
(つまり、リスクが高い)
2、コモディティーのボラティリティーを下回る株式バリューのボラティリティーの企業
(つまり、リスクが低い)

に大きく分類して、ポートフォリオを組むのが最適なのではないかと思います。

でもなぁ・・・結構分析がめんどくさい。

世界中を検索しなければならないですから、ものすごい数になります。
コモディティーと一言で言っても、エネルギーも、鉱物も、食糧もありますし。

ここでめんどくさくなると、「じゃあ、コモディティーETFでいんじゃないの!」なんてことになって、もっとパフォーマンスがよいであろう企業を見過ごすことになるわけですよね。

ふう~~~~~

 

めんどくさいなぁ~と思わせる理由は、他にもあります・・・

最近、キャピタルゲインよりインカムゲインの方に、より興味があるからです。

ここで言うインカムゲインは、いわゆる上場企業への株式投資における配当という狭義ではなく、不動産賃貸料収入だとか、何らかの権利保有から得られる収入だとか、この事務所活動から得られる収入だとか、そうそう新聞配達(←そりゃやってないしやらないけれど)だっていいから、それらを含めた広義のインカムゲインです。

そういったインカムゲインがあると、一方でキャピタルゲインを得るためのリスクを取っていたとしても、夜もぐっすり眠れますからね。

今は、比較的安定し、できれば徐々に成長するようなインカムゲインの方に、僕個人的には興味が向いていますから、上記のスクリーニングとバリュエーションが、めんどくさく感じるわけですね。

 

そろそろ動き出した方が良いと感じる環境になってきたと思います。

 

2010年3月31日 板倉雄一郎

 

PS:

新たな学習・・・

シャネルやビビアンなどの「害虫よけ」を身に着けた女性も、大きく二通りに分けられます。

一つは、マニーちゃん・・・リッチパーソン(男)から得た資金を、美容、バック、衣類などにつぎ込み・・・つまり自己投資し、その投資分を次のもっとリッチパーソンから回収するという(僕から見れば)たちの悪い娼婦。概ね男を騙すことにかけては才能があるが、他の頭は持っていない。

(昨年は、↑ こういうのにばかり8件も引っかかってしまい、女性不信に陥りました。)

一つは、そもそも育ちが良く、頭も良く・・・概ね何らかの学問に精通していて、両親からの愛情をたっぷり受けて育ったおかげで、他人から奪おうという気持ちが無く、しかし、男の見極めは厳しく、リッチであればOKなどというスクリーニングはしない。

最近学んだことは、これら二つの違いを簡単に見分ける方法が見つかったというわけです。

ごめんなさい。まだ実証中なので、書きません(笑)

見かけや振る舞いじゃないんですよね。そういうのってマニーちゃんも真似できるので。





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