JAL再建に関する報道が毎日のようにされています。
本日(2009年11月11日)の日本経済新聞本紙1面トップ記事も、日本政策投資銀行によるつなぎ融資に関する内容が伝えられています。
そもそも・・・
1、JALをJALのまま延命することを望んでいるのは誰か?
2、1の理由は何か?
3、なぜJALの経営は行き詰ったのか?
について考えなければならないのではないでしょうか。
といっても答えは一つですよね・・・「政官業の癒着」
もっと具体的に表現すれば、空港整備特別会計をベースとした空港増設とその経営、空港を誘致したい自治体の都合、その上でナショナル・フラッグシップ・キャリアとかなんとかいう「イイワケ」に基づいたJALの運営・・・
つまり、JALの経営が行き詰った原因は、その「構造」にあるわけです。
さて、その構造問題は、お金をぶち込み、延命することによって果たして解決可能でしょうか。
もちろん解決不能です。
構造や体質といったことは、ぶっ潰してしまわなければ決して変わらない。
僕はそう思います。
現在のまま、資金をつぎ込む仕組み(それは特別な法案であったりするのでしょうけれど)を作ってしまったら、現在想定されている金額では到底済まず、延々と「誰かのために」国民の税金が投入され続けることになるでしょう。
これはまた、日本郵政についても同じことが言えると思います。
民主党に有権者が期待したことは、高速道路の無料化でもなければ、子育て支援でもなく、「官僚支配からの脱却」、ただその一点ではないかと思います。
政権交代からまだ100日経っていませんから、民主党に対する批判は、現時点ではこの程度で。
2009年11月11日 板倉雄一郎
PS:
だからって、「自民党が良かった」わけじゃないですよね。
僕らには、大変残念なことに、「選択肢」がほとんどありません。