板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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ITAKURA’s EYE 「ネットビジネスモデルの条件(その1)IT環境リニューアル」

この2年ほど、ほとんどアップデートもリニューアルもせず、ほったらかし状態の僕のIT環境・・・それはすなわち僕の仕事環境ですから本当は完璧にしておかなければならないのですが・・・これをiPad購入を機会にゼロベースでリニューアルすることにいたしました。
そして、着々と進めています。
今日のエッセイは、僕のIT環境のリニューアル進捗度合い、加えて、電子書籍や通販などネットビジネスの成功条件や業界の状態遷移予想を書いてみたいと思います。

<気持ちよい仕事環境づくり>

この場で何度と無く、僕のIT環境の不具合について過去に書いてきたとおり、それはそれは、結構ひどいものでした(笑)
数年前に購入したThinkPadは、常に調子が悪く、それでも騙し騙し使っていたら、ついに「ハードディスクドライブに致命的な問題が発生する恐れがあります」なんてメッセージまで出るぐらいに悪化してしまいました。
一方、巷では、iPhone、iPadなる、「僕のオタク心をくすぐる商品」が話題を集め、僕の心はくすぐられまくりです^^

僕は、オタクです。テクノロジーオタクです。
だから、米アップルの商品には、めちゃくちゃ興味があります。
けれど、「積極的に拒絶」し続けてきました。
iPhoneやiPadについて巷が騒いでも、僕は無関心を装いました。
友人が持っていても、ちっとも触ろうとしませんでした。

その理由は、僕が強烈なオタクだからです。
オタクだから、一度ハマったら抜け出せなくなる。
日々の生活のリズムがめちゃくちゃになる。
本来、「仕事道具」、「コミュニケーションツール」・・・つまり「どーぐ」であるはずのIT環境なのに、一旦ハマるとそれ自体を目的にしてしまうほどのITツールオタクだから、触ったらまずい。
そんなことを、今から20年ほど前に気がつき、オタク心をくすぐらないどーぐであり、且つ、ビジネスを考える上で当時圧倒的なシェアであったDOS/Vに乗り換えたのでした。

思い起こせば、それまでの「マックオタク振り」は異常でした。
朝、毎日マックに関する情報をネット・・・というか当時はパソコン通信・・・で手に入れ、必要なアップデートを空かさず行い、常にどーぐとしてはオーバースペックな状態を維持することに努め、それ自体に満足する・・・そんなアホなオタクでした。

「これじゃいかん!仕事に集中できない!」

それからの20年間、僕は、「積極的に」、オタク心をくすぐらないどーぐを身の回りにおくようにしてきました。
気がつけば、身の回りにあるのは、スージや堅い文章、そして、黒くて四角いどーぐ。

「もしかして、それはそれで、まずいんじゃないかな!?」

僕にそう思わせたのは、このところ業績も株価も商品の人気も絶好調の米アップル社製の商品群、そして、それら商品の価値を最大化する彼らのネット上の様々な「仕組み」でした。

思い起こせば、これまで僕が起案し事業化してきたビジネスモデルや商品とは、僕自身が好き好んで没頭した「何か」を起源にしていました。

高校生時代に音楽にハマり、バンド活動→コンサート興業。
音楽活動をあきらめゲームにハマり、ゲームソフト会社起業。
ゲームソフトの請負開発はレバレッジが利かないという問題を抱えながらも、夜な夜なテレクラにハマり、テレクラにヒントを得て通信事業会社を起業。
当時の株主と意見が分かれ、新会社を設立するも、ネットにハマり、ネットビジネスの世界展開へ。
そして・・・(このあたりは割愛します(笑・・・詳しくは僕の著書「社長失格」にて))

つまり、綿密なマーケットリサーチに基づいたビジネスなんてのは、僕には縁が無く、ひたすら自らの欲望や興味の赴くまま、自由にハマり、そして、ハマった結果、新しい何かを生み出してきたわけです。

「最近、新しいビジネスアイデアが生まれてないのは、僕自身がハマってないせいかな?」

ってことで、閉じていたオタク心を開放してみることにしたわけです^^

そんな目で最近のIT業界を見てみると、アップルが提唱する商品やビジネスモデルが、業界を変える!という範囲に収まらず、世界を変える!可能性すら見えてきました。

「これ、触って、使ってないと、ビジネス上まずいぞ!」

最新のケータイとiPhoneを常に持ち歩き、最近特に共に時間を過ごすことの多いパートナー(←関係はほっといてください(笑))は、若干22歳。
僕が仕事している間、彼女はiPhoneでRPGをプレイ。
(スクエニのRPG「ケイオスリングス」は、まぢすげぇ!
 これこそハマりたくないから脇から見てるだけだけど(笑))
その映像と音と音楽は、「ゲーム専用機なんて必要ないじゃん!」と思わせるほど。
しかもパッケージ無しのダウンロードだから格安。
(パッケージソフトなら9800円でもおかしくない内容だけれど、在庫リスク、パッケージコスト、輸送コストなどが省けるおかげで1500円!!!)
一ヶ月前まで包丁もろくに使えなかった彼女が、最近ではめちゃ手の込んだ料理ができるようになったのは、キッチンに立つときに常にそこにあるiPhone上の「クックパッド」のおかげ(笑)
外食の際、飲食店を探すのはもっぱら彼女のiPhone。
僕は、「タイ料理が食べたい!」と、その目的だけを彼女に伝えれば、メニューなど店舗情報と現在地から店舗までのルート案内・・・適切な答えが返ってくる。
公共の手続きやら病院を探すのも、やはり彼女のiPhone。
僕が、「僕のパスポート切れちゃってるよ!」と叫べば、数分後には手続きの場所と方法を調べて教えてくれる。
ドライブ中の音楽は、状況に合わせて彼女がiTunesから「その場で」ダウンロードした楽曲をクルマのオーディオに繋いで聞く。
彼女のデコメは、いつも賑やかで且つユーモアたっぷり。

・・・つまり、iPhoneやiPadより、それを使いこなせる人間の方が遥かに価値が高いのですが、さすがに、「今日のエッセイ書いといてぇ」とは言えないわけで(笑)

そんな刺激を毎日食らっていれば、さすがの僕も考え直そうと思う次第です。
何しろ、彼女のような若い世代の動向は、まさしくビジネスの種。

20年前、「ビジネスするならDOS/Vじゃなくちゃ!」とマックと別れたことと動機を同じくして、しかし、今度の乗り換え先は、再びアップルを初めとする「オタク心をくすぐる系」というわけです。

前置きが長くなりましたが、本題に入ります・・・

iPad、とにかく買っていじってみようということで、Wi-Fiモデルにするか、Wi-Fi+3Gにするか悩んでいたところ、彼女からのアドバイスが・・・

「ソフトバンクと契約するのがそんなに嫌だったら、Wi-Fiモデルを買って、ポケットWi-Fiを持ち歩けばいいんじゃない!」

「なにそれ?」

僕と彼女のIT格差は、かくのごとくです^^
その昔、僕はITベンチャー起業家だったらしいのですが^^

早速詳しく聞いてみると、Wi-Fiのアクセスポイントを持ち歩けば、電波さえ届けばWi-Fiモデルでも常にネットに接続できるというわけでした。

Wi-Fi端末<=Wi-Fi=>Wi-Fiアクセスポイント端末<=携帯電波網=>ネット

そんなものあるんだぁ!と、早速ネットで探す。
すると、イーモバイルなどいくつかの商品が目に付く。

なるほど、データ通信定額制で、使えそうだが、ケータイ持っているのに、わざわざもう一つの端末を買って、且つ、毎月データ通信料を支払うなんて、持ち運びも面倒だし、料金もダブルし・・・

「こんな機能、ケータイに付いてればいいのになぁ・・・」

そんなことを漠然と考えていたとき、「たまたま」、ドコモのポイントが結構貯まっている事に気づき、それまで使っていたP-906iから最新ケータイに機種変することに。
ポイントは、貯めたら損ですからね^^

「たまたま」ランチの途中で立ち寄ったドコモショップの店頭には、最新機種が並ぶ。
僕の目に留まったのは、ケータイ電話なのに「Wi-Fi」の文字。
それが、僕が思い浮かべた機能そのものであることに気がつくのに時間はかかりませんでした。
ドコモポイント使って新調した機種は、F-06B。
フルHD動画撮影、iPhone同様のタッチオペレーションパネル(写真の拡大縮小もiPhoneと同じく操作できます)、iPhoneには無いIC機能、Bluetooth、ワンセグ、フルブラウザ(これもiPhone同様、ウェッブサイトのポインティングも拡大縮小もタッチでできます)、GPS、方位計、重力センサーとそれらを利用するアプリケーション(ちなみにTVCMで使われたゴルフのスイングレッスン機能や万歩計なんかもあります)・・・とにかくなんでも「機能が」付いているわけですが、最も重要だったのは、Wi-Fi機能と防水機能。
Wi-Fiの親機(・・・アクセスポイント)にもなるし、Wi-Fiの子機(・・・ネットブラウジングのときにケータイ電波網ではなく直近のWi-Fiアクセスポイントに自動接続)にもなる。
そして、釣りやキャンプに出かけても、ケータイを壊す心配が無い。

こりゃすげえ!
僕は迷わず、このF-06Bの「機能を」買ったというわけです^^

使用感は、まずまず。
iPhoneに対して後発にもかかわらず、やはりタッチパネル操作やちょっとしたヴィジュアルエフェクトの洗練さはiPhoneには敵わないけれど、僕が買ったのは、iPhoneに求めるようなサプライズや操作の気持ちよさでは無く、あくまで「機能」だから問題なし。
予断ですが、iPhoneと同じ操作ができただけで、「すげえ!」と思ってしまう日本製って、一体どうなのよ!
そして、iPhoneと同様の操作ができることを確認したうえでも、「本当に反応するよな?」といった疑いを持ちながら操作する日本製ってどうなのよ?
その昔、ヨーロッパ車と同じようなフィールや機能があっただけで、日本車を「すげぇ!」と思ったことに似てます。

先のエッセイのPS部分で、AppleStoreと僕のPCの相性が悪く、iPadの注文が完了できないことを書きましたが、これも隣に居る彼女に・・・

「iPad買ってぇ」

と伝えただけで購入できました(笑・・・支払いはもちろん僕のカードですよ)

AppleStoreの購買照会によるとiPadの自宅到着は7月3日。
僕はiPadを仕事にも使おうと思っているので、一緒に買ったkeyboard Dockだけ先に到着して、毎日、カチャカチャ触りながら、iPadの到着を待ちわびている日々です^^

予断ですが、このKeyboard Dock、到着するまでは、「ちゃっちーのがくる」、と思っていたのですが、めちゃくちゃ質感がよく、且つ、キーボードタッチもサイコーに心地よいです。参考まで。

さて、IT環境リニューアルの完成図は・・・・

<自宅時>

iPad(+keyboard)<=Wi-Fi=>自宅のアクセスポイント<=NTT光=>ネット

<(ホテルなど)外出時>

iPad<=Wi-Fi=>アクセスポイントモードのF-06B<=携帯電波網=>ネット

<ドライブ中>

車載オーディオ<=ピンケーブル=>iPad(のiPod)<=(上記の外出時接続)=>iTunes

(もしかして、iPadをクルマのセンターコンソールに固定して置くことができれば、カーナビもiPad上のGoogleMapでいけるかも・・・するとクルマ変えてもナビ変えず、地図も最新だったりするし、ただだし^^)

僕が使うPCの機能は・・・
1、ブラウザ(←このエッセイだってブラウザと使い勝手の良いキーボードあればOK)
2、メール(←これもGmailだったらブラウザだけでOKだけれど)
3、ワード(←別にMicrosoft Wordである必要は無い)
4、スプレッドシート(←エクセルがいいけど、基本誰かが作ってくれたのを見たりスージをいじったりするだけだから無料のアプリで全然あり)
そんなところですから、20万円以上もするフル機能Windowsマシンなんて必要ありません。

というか、iPadの何がいいかって、そりゃ価格の安さですよね。

以上、着々と進行中です。
まずは、環境整えて、ハマって見ようと思います。

(イーモバイルのWi-Fiの方が月額の料金が安いのですが、地下やアウトドアでは全く使い物にならないことを考えると、やはりケータイのWi-Fi機能の方が実用的です。)


<ネットビジネスモデルの条件>

ごめんなさい。ここまでくるのに時間使いすぎて、今日は書けません。
明日以降、IT環境リニューアルの進捗状況と共に、書かせていただきます。

今日は、こんなところで。


2010年6月22日 板倉雄一郎


PS:
やっと、今週の金曜日の夜中から運転免許復活です!!!
復活記念は、山梨の「さくらんぼ狩り」に行く予定です(笑)

PS^2:
しっかし、このF-06Bはすごい!
あくまで「機能が」すごい!
ポイント使い果たして気分すっきり^^

PS^2:
中国元がおよそ3年ぶりに「管理変動相場制」に戻りました。
過去の例に学べば、日にせいぜい0.1%程度の変動に中国人民銀行によって抑えられますから、長期では(中国の経済状況とその見通しに寄りますが)元高トレンドであろうと予測しますが、短期で急激に相場が変動することは無いのではないか・・・あくまで僕の予測ですから外れる可能性が結構ありますけれど(笑)・・・そう思います。

元高によって、中国株が(その分)下落して、外から見た中国株の価格に大きな変動は、少なくとも短期では起こらないと予測します・・・こちらも単なる予測ですから(笑)

この件に関しては、様々なメディアや有識者の意見などありますので、以上でおしまいです。





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