板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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ITAKURA’s EYE 「口を出さない投資家」

「板倉さん、口を出さない投資家、いないですかねぇ・・・」

そんな話をいただくことがあります。
こういう方、何か勘違いされていると毎度思います。

従業員が、労働の対価として賃金を求めることと同じように、投資家も、資本の対価として、配当や株主価値の増大を求めます。
当たり前のことです。

したがって、投資家が期待収益率以上のリターンを継続的に得ている状況であれば、投資家は、「口を出さない」、わけですが、そうで無い場合、それなりに口を出すわけです。

つまり、投資家の種類として、口を出す投資家、口を出さない投資家、が居るわけではなく、投資家が投資に成功し、自身の期待収益率以上のリターンを得ていれば、「口を出さない投資家」となりえるわけです。

口を出さない投資家が欲しければ、投資家が納得するほどのビジネスモデルを立案し、その通りに事業を進めることです。
そうすれば、投資家は、信じられないぐらい、口を出しません。

また、賢い投資家は、そもそも「口を出さなければならないような事業」には投資しないものです。

 

2009年3月17日 板倉雄一郎

PS:
このところ、不景気をビジネスチャンスと捉える起業志望の方の相談を多数受けます。
企業とは何か。について、しっかりその基礎を学習した上で相談に来ていただきたいと思います。
そうでないと、「実践・企業価値評価・個別セミナー」になってしまって、出資するどころか講師料をいただきたくなってしまいますから。


PS^2:
普段からチヤホヤされている若い女性が、突如として、「事業をやりたい!」とか言い出す場合が最も厄介です。
彼女達は、普段から、「相手は何を求めて時間やお金を提供しているのか」という思考が「まるで無い」ですから。
パトロンと投資家を勘違いしているんですよね。
そんなことだから、普段から、「女性には賞味期限がある」、なんて意識ばかりなんですよね。





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