板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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ITAKURA’s EYE 「実質成長の条件」

ゴールデンウィーク明け辺りからの経済系のメディアは、まるで「ポジティブ・キャンペーン」の様相を呈していると感じます。

それ自体を否定するつもりはありません。
けれど、経済が実質成長に入る「サイン」を、自分なりの基準として持っておくことが、キャンペーンに引っかかって損をしないために重要だと考えます。

<個人がリスクを取っているか>

メディアが「ポジティブ・キャンペーン」をやることが、メディアにとって「リスク」でしょうか?
政府が国債発行とバラマキを行うことが、その意思決定者「個人」にとって、キャッシュアウトになるでしょうか?
企業が、オフバランスすることが、企業のオーナーたる株主にとって、リスクでしょうか?
個人投資家が、株式から債権へシフトすることがリスク増大になるでしょうか?

いずれも、「意思決定者個人」が、リスクを取ったり、キャッシュアウトを伴ったりする行為ではありませんよね。

確かに、「経済は人の心が動かす」、わけですから、経済に参加するあらゆる人々の心理が、先行きに対して楽観的または希望的にならなければ、実質成長は始まらないわけです。
ですから、「ポジティブ・キャンペーン」を否定するつもりはありません。

しかし、現在、メディアから流れてくるニュースを、「それって誰がリスク取るの?」という視点で評価すると、

「俺はリスク取らないし、お金出さないけれど、皆はやってみてよ」とか、

「俺は後から行くから、お前先に行けよ」とか、

そんな風に評価すべき内容ばかりではないでしょうか。

あらゆるニュースを「意思決定者個人がリスクを取る行為か否か」という視点でニュースを評価する・・・これとても大切なことだと思います。

<リスクを取るとき>

企業が設備投資を増やしたり、
株式市場の出来高が増加したり、
マネーがデット(Debt)市場からイクイティー(Equity)市場に戻ってきたり、
新規起業件数が増加したり、
そんな、「主体がリスクを取る行為」は、先々の成長が見込めなければ誰もやりません。

それこそが、実質成長のサインとなるのではないでしょうか。

「ポジティブ解釈」による、「ポジティブ・キャンペーン」に翻弄されないためには、

1、以上のように「個体の人間が」リスクを取るか否かに注目すること。
2、どのような事象でも、解釈次第ではネガにもポジにもなりえること。

それを頭に置きながら、様々なニュースを評価分析することが大切だと思います。

以上、読者の皆様の参考になれば幸いです。

 

2009年5月27日 板倉雄一郎

 

PS:
「お金のかかっているモノ(または者)」に惹かれるようになると、お金がかかります(笑・・・まあ当たり前ですけれど)

で、最近の僕の夜の活動の問題点は、正にこの部分にあることに、「ようやく」、気がつきました。
(馬鹿ですねぇ)

僕が、街中で、お食事会で、パーティーで、惹かれてしまう女性は、まあ要するに「お金のかかった女性」だったりするわけです。

エステだ、ネイルだ、美容室だ、ブランドバックにドレスだ、化粧だ、装飾品だ・・・とルックス的な「お金のかかり方」から、ホテルだ、ワインだ、フレンチだ、高級車だ、旅行だと、贅沢なことに関してはやたらと経験と知識がある女性。

ポジティブに捉えれば、「お金のかかったモノ(または者)」=「上質なモノ(または者)」、と言えなくはありません。
(まあそれこそが「エロさの価値」なわけですから)

そして、僕は、「女性にお金をかけること」が、嫌いなわけではありません。

ただ、(いつもの台詞ですが)、支払う価格が、その価値相応なのか?
または、投資した分のリターンは、自己満足以外に本当にあるのか?(笑・・・いやその場合のリターンもやはり自己満足に過ぎないのですが)

ということが気になります。

その上、この不景気のおかげで、「次なるパトロン探し(まあ広義で言えば婚活もそうですが)」、の女性が極めて増加している傾向は、「身の程知らず」も同時に増加傾向にありますから、益々、「価値?価格」において、

「なんでそんなに払わなけりゃいけないの!?」とか、
「そんな約束して無いじゃん!」とか、

という場面に出くわす場合が多いわけです。

自分の趣味がそうさせているわけですね。はい。反省中です・・・

 

人を見る眼が無い・・・僕はそうなのだと思いますぅ





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