板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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Go Ahead!

表題の様な営業を受けた事が無い人の方が少ないでしょう。
この目的、なんだかお分かりになりますか?
そりゃ、単純に、銀行にとっての顧客獲得という目的もあるでしょうけれど、もっともっと大切な目的が銀行側にあります。

例えば、あなたが勤める企業のメインバンクがA銀行で、その取引先のメインバンクもA銀行で、その顧客のメインバンクもA銀行で、あなたの給与振込口座もA銀行で、あなたが普段の消費で買う商品を提供する企業のメインバンクもA銀行だとしたら、あなたやあなたの勤める企業がどんな商取引を行ったとしても(その取引で損をしても得をしても)「A銀行の預かり資産は減らない」ということです。
その上、様々な商取引における手数料も全てA銀行に入り、それぞれの資産運用もA銀行が手がけ、あなたの住宅ローンもA銀行が融資する。。。
A銀行はウハハですね(笑)

これを応用すると・・・

A銀行に口座をおくL社が、同じくA銀行に口座をおく株主で構成されるM社の買収を行うとしましょう。この時、その仲介を行うのがA銀行傘下のA証券だとしましょう。
買収額が大きくなれば、買収企業であるL社株主の損失は大きくなり、非買収企業であるM社株主の儲けは大きくなります。
しかし、買収額がどんだけ大きくなっても、A銀行グループは、儲かりこそすれ損をする事はありません。
むしろ買収額が大きい方が、仲介手数料ばかりではなく「広告塔」としての宣伝効果が大きくなります。

さらに応用すると・・・

以上の「仕組み」をポジティブに捉えれば・・・
もし、あなたが株主をやっている企業に買収提案があったら、その仲介業者である投資銀行や銀行にこう言ってみてください・・・
「買収額を倍にしてください。その代わり、僕に入ってきたお金は、全てあなたの銀行に預けますから」と。
買収額が大きくなるかもよ(笑)

2013年2月7日 板倉雄一郎
安倍政権は、経済成長の一つの手段として金融政策を打ち出していますが、低金利誘導にしても、量的緩和にしても、それらはあくまでDEBTの話し。
つまりお金の「貸し借り」の話しですから、借りる以上は、ほぼ確実に返済できる見通しが無ければ借りないし/貸さない
つまり、チャレンジには使いにくい資金の種類です。

他方、EQUITYであれば(その資本コストはDEBTより明らかに高いですが)そもそもリスクマネーであり、チャレンジに向いています。キャッシュフロー見通しの不確実性が多少高くても利用できる金融手段ですから、経済成長に効果的です。

欧米に比べ、EQUITYによる金融が極端に少ない我が国は、EQUITYを充実させる政策をもっと実施すべきだと僕は思います
具体的には、「エンジェル税制」「生前相続税免除」「寄付税制の充実」「株式上場基準の更なる緩和」など資本移転の自由度を直接向上させる政策の推進です。

2013年1月10日 板倉雄一郎

「インフレターゲット(物価上昇率目標)を2%にしましょう!」とか言って、金融政策で目標値に調節できるのは、実体経済に潜在的成長力があることが前提です。
20年もの間、デフレってる時に、金融政策だけでインフレに出来るなんて簡単な話ではない。だからこそ、20年もの間、デフレ脱却ができなかったわけです
もし金融政策だけで物価上昇率目標を実現できたとしても、それは、円安による輸入インフレに代表される悪しきインフレになる可能性が高い。
金融政策も大切だが、それ以前に「人々が将来に希望を持てるようにする事」これが大事。

もっと分かり易く比喩すれば・・・
水道の蛇口を開いたり閉じたりして、水流を調節できるのは、そも
そも水道管の水圧があってこそ。
そもそも水圧の少ないところで、どんだけ蛇口を開けたって、出てくる水の量は変わらない。
今やるべき事は、蛇口を全開にする事ではなく、水圧(実体経済の元気さ)を取り戻す事。

そもそも日銀が「買いオペ(国債を金融機関から買い受けて、日本銀行券を市中に増やす)」を実施しても、「札割れ(買いオペに応じる入札が、買いオペ額に届かない)」が発生しているんですから
金融機関にとっても、「貸す先無いから国債で運用した方がマシ」ってことです。

ではどうすれば「水圧」を上げる事が出来るか、僕の提案は・・・

1、規制緩和
2、金融システムの、DebtからEquityへのスイッチ

です。

「金融政策と実体経済は鶏と卵だ!」という意見もあろう。
しかし、その意見が間違っている事は、この20年が証明しているわけです。
蛇口より水圧。これ間違いないのです。

2012年12月21日(世界が滅亡する日(笑)) 板倉雄一郎

参考エッセイ:

ITAKURA’s EYE 「経済成長の条件」




円安万歳論を支持する方々、良ーく考えていただきたい・・・

「円高が本当に悪い事だと思いますか?」

日本を一つの家計と捉えれば、家計内でいくらでも印刷できる日本銀行券が他国の通貨に比べ高く評価されているんですよ。それが悪い事だと本当に思いますか?
確かに円安になれば、円建てで観た株価は上昇しますし、輸出業の円建てで観た利益は増大するでしょうけれど、それらの裾野を考慮したとしても、そのメリットは日本全体に行き渡らないのです。日本のGDPに占める輸出業の割合は15%に過ぎないのです。日本は内需大国なのです。
また、円安になれば、海外に依存する極めて重要な食糧など様々な資源の円建てで観た価格は上昇し輸入インフレになります。電気料金も、ガソリンや軽油の価格も、原油から作
られるあらゆるモノの円建てで観た価格上昇になります。これらの価格上昇は、全て最終消費者の負担増になります。このデメリットから逃れられる人はこの国に居ないのです。それが円安のメリットを得られる輸出業や石油元売りなどの価格押し付け輸入業の場合であったとしてもです。
また、「国の借金1000兆円!」という明らかに誤解を招く表現に注意してください。日本という国を一つの会計単位とすれば、世界一の対外債権国家です。対外純債務は無いのです。あるのは政府の国民に対する借金であって、あくまで内輪の貸し借りに過ぎないのです。また、借金は自国でいくらでも印刷可能な日本円建てなのです。従って、日本国も政府もデフォルト(債務不履行)を起こす事は無いのです。
だから、政府債務残高の増加やその根源であるプライマリーバランスがどうでも良いという事ではありません。政府債務残高が増え続ければ、いずれ政府から直接でも、市場を通してでも日本銀行が日本銀行券を刷り続けながら日本国債を吸収しなければならなくなります。それは即ち、日本円1円あたりの価値下落であり、円安であり、輸入インフレに端を発する悪しきインフレの可能性です。一部の立場の方々による「円高で大変だ!」というプロパガンダに翻弄されずとも、どんどん将来の円安圧力は高まっているわけです。

自国通貨が高くて滅びた国は無いのです。
円高が日本経済の問題ではないのです。
むしろ幸いなぐらいなのです。
問題は、人々が将来に希望を持てない事に有るのです。

2012年12月11日 板倉雄一郎

PS:
【インフレ/デフレの善し悪し】マクロ経済

言っときますが、経済成長の「結果として」インフレになるのが健全であって、インフレを金融テクニカル的に生み出したら経済成長するってわけないですからね!
ちょいと「シンプルに」考えれば、誰でも分かる事です。
「インフレにさえなれば経済はウマく行く」という基礎的間違いの人が多すぎます。
経済成長とインフレの健全性の順位は・・・
1、経済成長率を若干下回る程度のインフレ率
2、技術革新や自国通貨高に起因する穏やかなデフレ。
3、経済成長を伴わないインフレ(スタグフレーション)が最悪です。
大雑把な分類ですが。

正否という結果は確かに大切ですし、結果が成功なのが良いに決まっています。

しかし、チャレンジ無くして結果も無いわけですから、チャレンジ「それ自体に」価値があります。

 

チャレンジの結果が失敗であった場合、その会計単位の直接の利害関係者にとっては悪夢ですが、会計単位を産業分野や地域、そして国家まで広げれば「お金が循環した」というメリットは必ずありますし、失敗から多くを学ぶことができます。

 

だから、何かにチャレンジしようとする人が居たら、応援しましょう。

そして、チャレンジャーが苦境に陥ったときは元気になる言葉をかけてあげましょう。

できれば、自らがチャレンジしましょう。チャレンジ前の予測以上に、応援してくれる人が居るものです。これ、本当です。


チャレンジ出来る人というのは、チャレンジそのものの価値を信じれる人です。

成功を信じるのも結構ですが、チャレンジしなければ成功はあり得ないのですから、先ずはチャレンジそのものの価値を認識する事が大切だと思います。

 

2012年9月5日 板倉雄一郎


参考エッセイ:ITAKURA's EYE 「経済成長の条件」

ベンチャーは、オーディナリー企業に比べ「小回りが効く」という理由で良く使われる言葉ですが、僕は、ベンチャーの(一時的な)成功と大失敗、そして、今再びベンチャーに挑んでいる知識と経験から、この言葉は嘘だと思います。

 

ベンチャーを始める前には、様々なオプション(選択肢)を用意し、様々な人の意見を聞き、あらゆる可能性を模索する必要があると思いますが、その上で「これだ!」と決まったら、イチイチ、短期的なスージに翻弄されたり、あらゆる顧客の要望に応えたりするのではなく、ある一定期間「直線的に邁進」すべきだと思います。

逆に言えば、それほど強固な事業実現意志を「始める前」に確立すべきだとも言えます。

ベンチャーの特徴である「小回りが効く」は、細かい事、および、明らかな致命的問題にぶち当たった時に発揮すれば良いのだと認識すべきでしょう。

 

その結果が仮に失敗だったとしましょう。その場合、究極の理論「勝つか学ぶか」に従い、多くを学べるはずですが、「成功を信じて全力で取り組んだ」という過程を踏んで初めて失敗から多くを学べるのであって、他人の意見や短期的なスージに翻弄され、右往左往した結果の失敗であれば、そこから学べることは、せいぜい「主体性を持たなければだめね」って事ぐらいです。

 

脇目も振らず全力で邁進して初めて成功に近づけるし、仮に失敗したとしても失敗から多くを学べるのだと思います。


可能であれば「これだ!」と確信出来た時の想いを、文章にして「アンカリング」する事をお勧めします。
不安に襲われた時に読み返すと過去の精神状態の良い時の自分が味方になってくれます。

 

2012年7月20日 板倉雄一郎

世の中、知識のダウンロードで満足し、インストールできていない人が圧倒的大多数。

本やSNSのテキストを読んで、それなりに感動し共感し、でも実践に行かせてない人がほとんど。

だって、読むだけで実践できるなら、世の中全体がもっと賢くなってなきゃおかしいわけだけど、そうなっているとはとても思えない。

 

1時間で60個のテキスト情報を読んで60個を学習できた「つもり」であることと、1時間をたった一つの話題に集中して本当の学習が出来た場合と、どっちが時間の有効利用であるか、言わずもがなです。 

 

本当の学習のためには・・・

1、一つの話題に、それなりの連続した時間を割く。

2、質疑応答に参加し、学習度合いを確認する。

3、他人に説明して、本当の理解を確立する。

 

僕は自分が主催する板倉雄一郎事務所のセミナー、ブログやfacebook投稿、そしてVoiceLink™のルームで、様々な体現的知識をシェアしていますが、その結果、一番理解を深めて得をしているのは僕自身です。

 

2012年6月28日 板倉雄一郎

僕ら生物という個体には間違いなく終わりがある。

生きているうちに家族やパートナーを失う事も沢山ある。

そして最後に自らの命が絶たれるとき、全ての関係を失う

 

「あのとき、もっと、やっていれば/やってあげれば、良かった」

 

大切な相手を失った悲しさや寂しさはどうにもならないが、後悔し続けるのは最悪だ。

僕は後悔だけはしたくない。

だから全力で取り組める何かを見つけ全力で取り組んでいる。

結果は神のみぞ知る。

(もちろん、成功する自信に満ちあふれているが)


2012年6月28日 板倉雄一郎

世の中、ネットの普及のせいなのか、モバイルの普及のせいなのか、こぞって「熱し易く/さめ易い」傾向が強くなったと感じます。

ちょっと「イケそう!」と思うと飛びつくが、直ちに果実を得られるわけではない見ると諦める

従って「本物」が生まれ辛い。

だからこそ「粘り勝ち」が本物を生み出すと思うんだ。

ベストセラーよりロングセラーを生み出すためには「熱し易く/さめにくい」が必要だろう。

 

「熱し易く/さめ易い」では、一生、本物を得られないし、本物に成れない。

 

イノベーティブ(革新的)であればあるほど、それが世の中に受け入れられるまで時間がかかるもの。

しかし、一旦受け入れられた時の様々なインパクトはデカい。

即興儲けは、非イノベーティブであり、儲けも小さい。

 

2012年6月28日 板倉雄一郎

Go Ahead【日本の力】

1960年代、日本の自動車工業がまだまだ世界に通用しなかった頃、本田技研工業の創業者:本田宗一郎は、HONDA F-1チャレンジの時に言った・・・

「フェラーリなんかに負けるな!」

そして1965年10月、優勝した。

今、日本のネットベンチャーは「シリコンバレー」というキーワードにビビってないか?
言っとくけど、日本のアントレプレナーやエンジニアが、彼らに劣ることなど何も無いぞ。

もし、シリコンバレーにビビるなら、ネットベンチャーなんて止めといた方がいい。

だって、ネットである以上、同じ土俵だぜ。

少なくとも僕は、そのつもりでやっている。

そして勝てる気満々でやっている。

だから、勝つためには絶対に欠かせない「知的所有権戦略」は中心においている。 


2012年6月23日 板倉雄一郎