貴乃花親方の日本相撲協会理事立候補~当選というニュースに関連し、(選挙前のことですが)、様々な方の様々な意見が報道されていました。
中でも、ちょっと腑に落ちないコメントとして・・・
「後2年待てば理事になるのは間違いないことなのだから、なにも今立候補しなくてもいいのに」
といった内容がありました。
僕はこういった意見を聞く度に思います・・・
「もう少し待ったら方が良いと主張する人は、100年経っても待った方がいいと言うだろう」
と。
僕の場合も19歳で起業しようとしたとき、周囲の「特にサラリーマンの諸先輩方々」から同様のことを言われましたが、そういった意見を無視し、起業を選んだことを今は後悔していません。
「ビジネススクールに行く奴は馬鹿だ。あんなことは自分で経営をすれば半年でわかるはずだ。」
これは、ウォーレンバフェットの言葉を、かなり意訳した表現ですが、この言葉の真意が、「経験に勝る学習方法は無い」であると解釈すれば、起業に限らずあらゆることに関して、「やってみんべよ」が実は長い目で見れば効率的であると思うのです。
もちろん、与えられた時間の当初を、可能な限り学習に充てる事は、その後の活動の効率を上げるために必要だと思いますが、いつまでも学習ばかりで、「あともう少したってから始めよう」なんて事では、気がついたら年老いて守るものが増え、結局何も踏み出せないで人生を終えることになってしまう可能性が高くなるのではないでしょうか。
歳を重ねる毎に知識や経験が増え、成功の確率が高くなるのは事実だと、それこそ経験的に確信しますが、その知識や経験は、何かを実行し、失敗や成功を経験することを通じて初めて得られることではないでしょうか。
失敗を怖がるのは、一度でも失敗したら続けられないと思うからではないでしょうか。
何らかの知識の学習のために、それなりの時間と費用を割くという行為が、「知識と費用の交換」であるとすれば、何かに挑み失敗することは、「経験と失敗の交換」であると思うのです。
失敗が確定するのは、「あきらめてやめてしまったとき」だけです。
やめなければ失敗は確定しませんから、やり続ければ失敗しないわけです。
ジョン・ナッシュ教授によれば、「失敗を重ねるごとに成功の確率が高くなる」のだそうです。
つまり、一度も転ばないでチャリンコに乗れるようになった人は居ない、ということなのだと思います。
皆さんの周囲で、
「俺、~を始めてみようと思うんだけど」
という人が居たら、
「やってくれよ!楽しみにしてるぜ!」
と言ってやってください。そして失敗したら、何か手助けしてやってください。
そういうムードが、この国に足りないのでは無いかと思います。
だからお金が回らないのだと思います。
「もっと景気が良くなってから始めよう」なんて逃げているうちに人生終わっちゃいますよ。
2010年2月3日 板倉雄一郎
PS:
まだ40代だ、は、もう40代だ、に変化している今日この頃の僕でした(笑)