企業の経営スピードを決定するのは作業のスピードではない。意思決定のスピードだ。
曖昧な意思決定に基づいた様々な仕事や作業は、後に方向転換を余儀なくされ、それまでの仕事や作業が無駄になる。
これは大変な損失だ。
その上、明確な意思決定がなされなければ、仕事や作業を遂行する上で自信を持つ事ができない。
「この仕事、無駄になるかもしれない」と思いながらヤル場合と、
「この仕事には価値がある」と思いながらヤル場合を比較すればわかるはずだ。
これは、仕事のスピードと質を下げる原因である。
では、意思決定のスピードを上げ、確実な(=変更の可能性の低い)意思決定を実現するには、どーすれば良いか。
あらゆる意思決定を、確固たる経営哲学に照らし合わせて行うことだ。
経営哲学が明確であれば、素早く、且つ、明確な意思決定が可能になる。
経営哲学を明確にするには、どーすれば良いか。
将来のある時点での事業イメージを明確に持つこと。
可能であれば、将来の連続した時点での事業イメージ・・・つまりストーリーを明確に持つこと。
つまり、「何を実現したいのか」を明確にすれば、自ずと、経営哲学、事業理念が生まれる。
2012年2月22日 板倉雄一郎