板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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Go Ahead【心に余裕を持つ経済知識】

僕の生活も、僕の経営するSDIも、極めて変動比率の高い(=固定費の率の低い=変動費の率の高い)構造を維持しています。


変動費とは、売上高(個人の場合には何らかの満足)を得るときに増える費用の事で、売上が無ければ無いし、売上が膨らめば膨らむ費用の事です。

個人の遊興費、企業の原材料費などです。

変動費は、キャッシュフローを圧迫しないので、事業の継続、生活の継続、強いては心の余裕に特に影響しません。

(細かく言えば、ファクタリングが必要な場合もありますが割愛)


他方、固定費とは、売上高(個人の場合には何らかの満足)を得ようが得なかろうが固定的に発生する費用です。

地代家賃、固定的通信費、企業の場合であれば(Debt)な人件費などです。

収入に対する固定費の率が高ければ、個人の生活を圧迫する可能性が高く、企業の継続性を著しく圧迫する可能性があります。

(細かく言えば、薄利モデルの場合、変動比率を下げ、且つ、損益分岐点を超えていなければ成り立たないモデルもありますが、割愛)


僕の収入は、毎年変動しますが、それでも日本人の平均的収入を遥かに上回りますし、僕の純資産(≒総資産ー負債)も、日本人の平均を遥かに上回ります。

しかし、生活のための固定費は、日本人の平均を下回ります。

その結果、心に余裕を持つ事ができるのです。


企業でも個人生活でも、固定費が大きいと、事業継続のため、生活維持のために・・・


1、やりたくない仕事もやらざるを得ない状況に陥ったり、

2、考えたり選んだりする時間が無かったり

つまり、心に余裕を持つ事が極めて難しくなってしまいます。


ひたすら「ケチ!」に生きろ!という事では決してありません。


僕は、都内のホテルで過ごす時間もかなり多いですし、お食事会やデートに、それなりの費用をかけます。

しかし、それらは、あくまで変動費。

いつでも、止める事ができる費用なのです。


自分の生活、自分の会社経営、共に余裕を持ち、且つ、経済発展に協力出来る。


僕はこういうスタイルで生活と経営を行っています。以上、参考になれば幸いです。


2012年2月18日 板倉雄一郎