板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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Go Ahead「Respect(敬意)」

例えば、クルマのセールスマンより、クルマ・オタク(←例えば僕)の方が、クルマそのものを良く知っているケースは良くあります。

セールスマンは、セールスをする事がミッションですから、クルマについての知識が、クルマ・オタクより少ない事そのものが、一般的に大きな問題だとは思いません。

 

けれど、僕は、僕が経営する企業に属する人には、このような事は絶対に許したくないのです。

提供者側の都合ではなく、需要者の視点に立った商品に対する十分な経験と理解は、セールス上、極めて重要な事だと思うのです。

あくまで、僕が経営する企業の場合の話であって、他社がどのようなセールス概念を持っているかは、僕には関係ないですけれど。

 

自らが惚れ込んでいる商品を売る。その時にプレゼンテーションの価値が最大化するのだと思います。

 

では、どのような動機であれば、商品について詳しく知る事ができるでしょうか。

 

仕事上のミッション(義務)を感じるからでしょうか。

売るために都合が良いと感じるからでしょうか。

つまり「MUST」だから商品を知ろうとするのでしょうか。

 

僕の結論の一つは「作り手に対する敬意」を持つことが大切だと思います。

 

僕は、当社の開発チームに常に敬意を払っています。

だから、彼らの絶え間ない努力と実績を常にウォッチし、常に理解し、常に武器にしたいと思うのです。

だから、サービスを使い込み、サービスを隅々まで知り、その結果として、多くの顧客に情報をシェアしたいという「WANT」が生まれるのです。

彼らの成果を、多くの顧客に理解していただきたいと思うようになるのです。

 

これが僕が言うシナジーであり、チームワークなのです。

 

その上で、「俺には必要ない」「こんなのつまらない」と評価を受ける事があれば、それはそれで仕方ないと「思える」のだと思います。

 

僕が顧客として、他社の商品に惚れる原因も、作り手の愛情を感じる時です。


板倉雄一郎事務所代表

株式会社シナジードライブ 代表取締役

板倉雄一郎

2012年2月8日