板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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板倉雄一郎事務所のひとびと 第7回「パートナーの目から見た板倉雄一郎」

(毎週火・木・土曜日は、パートナーエッセイにお付き合いください。)

皆様こんにちは。パートナーの橋口寛です。

当ウェブサイトにおける「深夜放送」的位置づけである
「板倉雄一郎事務所のひとびと」のコーナー。

前回で、すべてのパートナーの紹介を終え、ついに御大・板倉雄一郎を残すのみとなりました。

さて、「パートナーの目から見た板倉雄一郎」の紹介、行ってみましょう!


板倉氏(プライバシー保護のため、以下I氏)は、沈黙が嫌いである。

私がI氏に初めて会ったのは、三年前の夏。
お台場のホテル日航東京の部屋で、他の数名の人々と一緒に会ったのだった。

午後7時くらいから午後12時前まで5時間弱。
その間、話題と笑いは途切れることがなかった。
いや、正確に言うと、「話題が途切れなかった」のではなく、
「I氏の話が途切れなかった」のである。

I氏曰く「沈黙が嫌い」なのだそうだ。

1.0秒ほど沈黙がつづくと、もう我慢できない。
かくして次から次へと笑いのネタを提供し続けるのは、I氏のみということになるのである。


I氏の「沈黙耐性」は、わずか1.0秒。
おそらく、ワールドクラスである。

I氏は、ただしゃべるだけでなく、エンターテナーである。
常に相手を楽しませよう、というサービス精神は見事だ。

自分がエンターテナーであるだけに、オチのない話は許せないらしい。
先週末のセミナーの休憩時間中も、オチのない話をしゃべりまくる某卒業生に対して、
「ホンコンさんって、ほんとよくしゃべるよねえ!何のオチもないことを!」
と罵倒していた。

また、ファイナンスの講義であっても、そこにエンターテイメント性のない講義は許せないらしい。

先週末も、私は自分の講義を終えた後、
「今回結構ネタがすべってたじゃん」
という、痛いフィードバックを受けた。

「ウケるかスベるか、それが問題だ」
巷に多く存在する研修との最大の違いである。
(注:もちろん、真面目なコンテンツもちゃんとやってます)

I氏はルーティンが嫌いだ。
同じことをつづけていると、確実に飽きてくる。
そして、「飽きた」という気持ちを隠すことができない。
生まれながらの起業家ということか。

一度、I氏とクライミングに行ったことがある。
インストラクターの話を聞いていたI氏は、凄まじい勢いで壁に取り付き、10分ほども、壁を登りまくっていた。
が、、、、10分ほどすると、
「もう分かった!飽きた!ヨット見に行かない?」
と言い始めた。

我々の時間軸からいくと、
「まだこれから」
という時間である。

I氏は、秒針が強烈に速くまわる時計を体内に持っているようである。

I氏の話題は、よく変わる。
しかも無段変則である。
先ほどまで、下ネタをしゃべっていたと思ったら、そのまま同じ顔でファイナンスの話に移行している。

通常、下ネタの話題からファイナンスの話題に移るには、かなりのシフトショックを伴うものだ。
しかし、I氏は、スムーズなのである。
まったく同じ顔して、ファイナンスと下ネタを話せる人間は極めて珍しい。

最初の頃は、一瞬、何の話だか分からなくなることもしばしばだった。
しかし、I氏の頭の中では、下ネタとファイナンスに共通する何かが見えているらしい。

ちなみに、どんな下ネタを話しているかについては、残念ながらこの場では控えさせていただきたい。
あまりにディープ過ぎて、DJ OZMA並みの問題になりそうだから。

I氏はおじさんである。
43歳なのだから、年齢的には立派なおじさんだ。

しかし、I氏はこれが気に入らなかったらしい。

半年ほど前の懇親会で、I氏がマイクを持って語った。
「○○さんが、僕のことを“素敵なおじさま”って表現したんですよ(笑)。“おじさま“っていうのがショックでさあ!」

その時、会場にいた、受講生・卒業生の、
「だって、おじさんじゃ・・・」
という心の呟きがたしかに聞こえた気がした。

このウェブサイトからI氏宛てにメールを送ることができるのだが、
「板倉さんのような素敵なおじさんになりたいです」
というような表現には、たとえ褒め言葉でも気をつけていただきたい。
メールを送った瞬間に、ゴルゴが派遣されている可能性があるから。

(注:I氏は、最近では、「おじさん」であることを受け入れたと発言しています)

I氏は、隠し事をしない。
“Disclosure Means Fairness”という言葉が好きだ。

(以下、お食事中の方、要注意!)

一度、
「ねえねえ。もしも、初めてのデート中にウ○コ漏らしたらどうする?」
と聞かれたことがある。

僕:「それは・・・やっぱり、急いでトイレ行くんじゃないですか?」
板:「漏らしたって言わず?」
僕:「・・・たぶん」
板:「駄目だよ?。そういう時は、“えへ!ウ○コ漏らしちゃった!!”って言えばいいじゃん。それで駄目な相手なら、どうせ駄目だよ。Disclosure Means Fairnessだよ」

そ、そうなのだろうか・・・?
少なくとも、そんな彼女は嫌だな。。。

沈黙とルーティンが嫌いで、エンターテナーで、おじさんになりたくなく、隠し事をしない、板倉雄一郎氏。

そんな氏に、まだ一度も会ったことのない方には、是非合宿セミナーやオープンセミナーで、実物に会われることをお薦めしたい。

ファイナンスをエンターテイメントする氏の講義に、刺激を受けられることは、請け合いである。


2007年1月20日  橋口寛
ご意見ご感想、お待ちしています!

次回パートナーエッセイは、1月23日(火)に、Shimoda氏が担当します。

板倉雄一郎事務所のひとびと 第6回 「遠近法の男」