板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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会計ばなし 第1回「言葉の壁を乗り越える」

(毎週火・木・土曜日は、パートナーエッセイにお付き合いください。)

みなさん、こんにちは。
身長が公称150センチ台、実測160センチ台の大橋です。
(↑これについては橋口さんのエッセイを参照ください)

海外旅行をしたり、海外に住んだりすると、
強く実感することのひとつは言葉の違いです。
いわゆる言葉の壁を実感します。
僕はアメリカに住んでいた時期があるのですが、
思いのほかこの壁が高いことに気がつきました。
(僕の身長はいっさい関係ありません)

企業価値評価セミナーを受講するにあたっては
まさに「会計」がその言葉の壁となっているということに
これまでの20回の企業価値評価セミナーを通してよくわかりました。

例えば、減価償却費という言葉などは聞いたことも無い、
又は聞いたことがあったとしてもその中身は知らない、
中身を知っていてもどうにも腑に落ちない。
確かに減価償却費という字面からは
何を指すのか実に想像し難い。
そういった言葉が次々と出てくるものですから
どうにも取っ付きにくいのだと思います。

ということで、隔週ごとに
言葉の壁を乗り越える!
又は取っ払う!
を目的に少しずつ話を進めたいと思います。

さて、実際は企業価値評価を勉強する上でそのつどそのつど
必要な言葉と内容を覚えていく、
つまり慣れていくということで良いのだと思っていますが、
ある程度の理解があれば
企業価値評価の勉強がスムースになることも確かです。

英語でコミュニケーションを取るということについては、
なによりも生の英会話に触れるうちに単語や語彙が増えていく
ということがあります。
しかし、ある程度まで上達すると、
その後は自ら本を手にとり勉強した人と、
そうでない人との差が出てきます。

企業価値評価も同様で、
繰り返し勉強していくうちにそれに必要な会計の言葉や
言葉同士の相互関係、バランスについても理解が深まります。
理解が深まる過程で一度その言葉の意味を確かめるかそうしないかで
企業価値評価の理解の広がりに差が出てくるはずです。

なかには、
英語でも、
企業価値評価でも
他の分野においても、
実に自然に吸収していくとてもセンスの良い人もいます。

しかし僕自身がそういったセンスを持ち合わせていないので、
なかなか理解が進まないときの心境はよく分かります。

ですから、まだ会計について勉強を始める前の素直な気持ちになって
会計の
【全体のバランス】
【言葉】
の両方を意識しながら綴っていきたいと思います。

例えば、設備投資、減価償却費、続いて将来のリターン
といった個別の言葉とそれぞれの関係性といったところです。

それから、ちょっと今更聞けないよな、
というようなテーマや言葉も取り上げていきたいと思います。

それでは次回以降
言葉の壁を乗り越えるよう
是非一緒に取り組んでいきましょう!

次回、まずは高村さんのコマで登場した「減価償却費」について
取り上げていきます。

2006年10月28日 N.Ohashi
ご意見ご感想、お待ちしています!

次回のパートナーエッセイは10月31日(火)に石野さんが担当します。