板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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セミナー卒業生のその後 第1回

こんにちは。
パートナーの渋谷です。

以前自己紹介でも書きましたが、僕自身も当事務所の企業価値評価セミナー卒業生です。

約一年前から、スタッフとしてお誘いいただき、事務所活動のお手伝いをしている訳ですが、セミナーを受講して色々と学び得るものが多くあり、普通に勉強していただけでは得られない「本質的な」知識も得られましたし、それにかかる「時間」を飛躍的に短縮できたと思っています。

同じ事を「独学」で学ぼうとした場合、何年かかったかわからないどころか、一生かかっても現状の知識は得られなかったと思っています。

しかし卒業生のコミュニティの中で、皆さんと接していて常に感じるのは、僕なんかよりも、相当に大きく成長されていると見受けられる方も居られます。
また、大幅なキャリアアップを伴う転職や社内での異動を成功させるための原動力として、セミナーで学んだ知識を大いに活用いただいた例も、数多く存在します。

今後機会があれば、そのような「卒業生のその後」について、書いていきたいと思っておりますが、とりあえず今回は、先日パートナー以外で初めて「プレミアストリーミング」という、個別企業価値評価を動画で解説する有料会員向けコンテンツを、ご担当いただいたある卒業生Kさんについて、ご紹介したいと思います。


Kさんは、本当は心優しく、知的な方なのですが、その風貌がかなりイカツく、目つきも鋭いので一部では「強面(こわもて)」と呼ばれています(そう、それでKさんです)。

関西在住のKさんは、相当な「酒好き」、「飲み会好き」で、関西の卒業生を集めた勉強会(と称した「飲み会」)をいつも企画していただいてます(笑)。

Kさんは、どちらかというと古い部類に入る某業界の会社の、オーナー一族の御曹司であり、現在もその会社の経営陣の一人ではありますが、近い将来その会社の経営トップに就くであろう立場の人です。

業界の事情により、今後大幅に市場が拡大するという期待は持てないという危機感もあったのでしょうか、Kさんは「企業とは何か」、「経営とは何か」、「経営者の仕事とは何か」を学ぼうという明確な目的を持って、当事務所のセミナーにご参加いただきました。

そして、Kさんの受講目的である「企業・経営」については、きちんと学んでいただき、その本質をご理解いただいたと思いますが、Excelをゴリゴリと使って、企業価値評価を行う「バリュエーション」については、受講された当初、あまり得意ではなかったようです。

その証拠に、上述の関西での勉強会について、Kさんは当初“「飲み会」を主催したはずなのに、いつの間にか真面目な人たちに「勉強会」にされてしまった!”と、不満を言っておられました(笑)。


そんなKさんですが、Kさんのある素晴らしい「アウトプット」が、皆の目に留まる出来事がありました。


それはオンライン・バリュ会という、チャットを使って個別企業価値評価について、議論する場でした。
空調大手の「ダイキン」を対象企業として議論していたのですが、少し前に関西の勉強会で、Kさんがその会社について調査してまとめた資料があり、それが非常に綿密に調査され、すごくよく出来ていたのです。

それが、当事務所代表の板倉さんの目にも留まり、「是非彼にプレミアストリーミングの担当をお願いしよう」という事になったのです。

そして、その話をKさんに打診したところ、バリュエーションにはあまり自信のなかったKさんは、相当に悩み、葛藤されたようです。
そして悩んだ挙句最終的には、自分を鍛えるという意味でも、「折角のチャンスだから」ということで、その話を引き受けていただくことになりました。

しかし引き受けてから、その後の撮影日までの数ヶ月間、Kさんはずっと「本当に出来るのだろうか」と、緊張やプレッシャーと戦い続けたそうです。


そしていよいよ撮影の日がやって来ました。


前夜は良く眠れなかったそうで、非常に緊張した面持ちで撮影会場にKさんが現れました。
対象企業は、Kさんの得意な業界に属する会社、「横河ブリッジ」です。

さて、Kさんのプレゼンテーションはどうだったでしょうか。

蓋を開けてみれば結果は我々の期待通り、素晴らしく綿密な調査結果に基く、バリュエーション及びプレゼンテーションを披露していただきました。

苦労した結果が実り、素晴らしい成果を上げていただいたKさんを見て、我々スタッフも非常に嬉しく思うと同時に、Kさん自身も「やって本当に良かった」と感じていただいたようでした。

後日Kさんからいただいた(冗談も入った)感想を要約すると、概ね以下のようなものでした。

・知識を他の人に伝える上での責任が生じるため、正しい理解への検証を何度も行うことになった。そのため、より理解を深めることができた。
・プレゼンを行う上での勉強になった。
・事務所パートナーの仕事(ミーティング・撮影)を裏側から垣間見ることができた。
・娘や家族に成果物を見せて自慢出来た(笑)。というより理解を得られた。
・コイツ出来るなと、皆に思わせることが出来た(笑)。
・バリュエーションの真髄は単なるシート上の計算ではなく、いかによく調査して本質を掴み、魂を吹き込むかだという事が身をもって理解できた。
・結論として、「自分の勉強」になり、「他人への価値提供」にもなり、「(価値提供に応じた)報酬も得られる」といい事ずくめ。

・・・といったところだと思います。


Kさんお楽しみさまでした。そして本当に有難うございました。


このように、当事務所のセミナーは一方的に講義をやって、「はいお終い」というのではなく、事務所スタッフ、卒業生のコミュニティが一体となって、長期に渡って共に学び、成長していくというのが、大きな特徴の一つとなっております。

ですから、そのための学習支援プログラム、コミュニティ運営の仕組みをしっかりと用意しております。またそれは、合宿形式のセミナーが今回で最後になるからといって、無くなるものではなく、今後はむしろ強化していく方向にあります。

そのような特徴を持った当事務所のセミナー及びプログラムにご興味のある方は、現在募集中の次回セミナーにぜひご参加下さい。

2008年3月25日  T.Shibuya
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