板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

企業価値評価・経済・金融の仕組み・株式投資を分かりやすく解説。理解を促進するためのDVDや書籍も取り扱う板倉雄一郎事務所Webサイト

feed  RSS   feed  Atom
ホーム >  エッセイ >  懲りないくん  > 「懲りないくん」2001年4月29日号

「懲りないくん」2001年4月29日号

どーやら、行動だけじゃ伝わらないようなので、
少しずつ、自分の考えを書きます号。
はじまりはじまり。

4月22日(日曜日)

朝から「懲りないくん」の執筆。
少しずつ方針変更。
一般的に見て「ハデ」「常識外れ」「不真面目」なんてことが、
目について、行間が伝わらない~というか僕の文章力の
現時点での限界。
っと思いつつも、表面的なプライバシーなど
どーでもよい僕は、「懲りないくん」を書くのが楽しい。
「楽しい」が一番大きな理由だな、何をするにも。
人生を楽しまなくちゃ。

12時、スパ。

16時、毎月恒例の「クラブ一期一会」
前回から主催権をカンクロウクンに譲ったおかげで、
僕個人も気張らずに楽しめる。

22時、HH嬢来宅。
またもや「アイズワイドシャッド」を鑑賞。
この映画、初回は乱交パーティーシーンの印象が強く
本質を見失っていたが、2回目以降に、
恋愛パロディーである事に気が付く。
「シリアスな映像の奥に笑い」
スタンリーキューブリックってとんでもない奴だ。

同様に、男女間にも「セックス」がある以上、
それが意識のシェアーを占め、
対人間として感性の交信という機会を失っている人が
多すぎる。

HH嬢も僕も「所有と言う幻想」を持たない人間。
恋愛における「物理的現象」に深い意味を感じていない。
「セックスが、相手を所有する事の証」と
理解している男性が、いかに多いかを彼女は教えてくれる。
そして、「自分とだけ体の関係をつくる事が征服欲を満たす」と
理解している男性も、極めて多い。

そんな男が多いから、僕は男に本性を明らかにできない。
というより、明らかにしても、
「板倉は数を自慢している」とか
「名前があるからそうして居られるんだ」とか
「ええかっこしいだ」とか
真意からそれる理解をされるのが落。
逆に言えば、女性はこちらが心を開けば、
信頼に足りる相手が多い。
(この部分は、次週以降に)

僕の征服欲は非常に強い。
他の男性との交渉を開放しながら、
それでも彼女の心に圧倒的なシェアーで生き続ける事が、
僕の征服欲。
もし僕に、彼女の他の男性との交渉を拒絶する意思があったら、
彼女をして、それを実現できると思う。
しかし、同時に、彼女に対する興味を失うことも見えている。
さらに、彼女が僕に対する興味を失うことも見えている。
というより、まったくそんな気にならない。

目の前の彼女との大切な時間を、
「おまえ昨日なんで電話に出なかったんだぁ~」
なぁ~んていう会話で無駄にしたくないのね。
真剣に誠実に楽しみたい。
それにしても、5分に一度ぐらい電話のある彼女のケータイ。
すごい。

彼女は僕の前で、
他の男性からの電話に
「いざこざを回避するためのギミック」を使う。
表面的強要をすれば、どんどん相手はギミックを利用する
と言う事を理解できない男性が多いのは、なぜ?
女性の気を引き続けたければ、
自らのバリューを上げる以外に方法は無いと言うのに。

異性の相手を一人にするという行為に、実は憧れる。
しかしそれは「彼女を傷つけたくない」という理由ではなく、
「他の女性にリソース(時間、お金、エネルギー)を
使うぐらいなら、彼女と居るほうが良い」という
自己中心的な理由でありたいと思う。
「彼女を傷つけたくない」という理由は
「ばれなければ良い」という行為に発展する
可能性を含んでいる。
そうなれば、自分が自然ではない。
よって自分も彼女も幸せではない。
と、およそ1年半の周期で、
その唯一の相手を見つける僕の傾向を彼女に話したとき、
彼女は泣いてしまった。

彼女の涙は、
「複数との関係を、後に知らしめる行為より、
複数の関係から一人に絞る可能性を伝える事の方が、
明らかに残酷である」ことを僕に悟らせた。

十分に泣いた彼女は、すっきり顔でタバコを吸う。
その態度に「僕が一人に絞ったときに切られない自信」
もしくは「切られても平気」という彼女の強さを見出す。

「現代社会において、
セックスは、種族保存のための行為と、
雄タイ雌の関係を排除し、
人と人の感性のぶつかり合いを得るために存在する。」
なぁ~んて事を思わせる女性である。

朝方就寝。

4月23日(月曜日)

昼からPCワーク。
15時、船橋へ移動しようと、原宿を出たところで、
「なにわ」ナンバーのヤンキー仕様セドリックが
僕の車に「ずどぉ~ん」とオカマ。
出てきたのは、ベルサーチのスーツ、ブレスレット、
これまたどうみてもベルサーチのネクタイの若者。
平謝りする彼の助手席には、それに似つかわしき女性。
とりあえず、プロファイルをメモるが、結局何もせず。
だって、バンパーがぶつかって傷が付いたぐらいで、
渋滞巻き起こし、警察の時間(つまり税金)をつかったり、
ましてや自分の時間を使うのは馬鹿馬鹿しいってば。
船橋へ戻り、いろんな原稿、コンサルメール、お友達メール。

最近フェラーリを購入した、フェロモン君の悩み
「フェラーリ買ってからというもの、女性に敬遠される」
というメール。
あのね、フェラーリの一般車の意味は、
「レース活動のための資金調達」と
「女性を口説く道具の提供」なの。
だってイタリアの車だよ。
異論反論あるだろうけど、
作り手、特にピニンファリーナはそれを意識してるってば。
フェラーリ乗ってる以上、彼のそれまでの戦略である
「一見怪しいが、実は良い奴、安心な奴」を
演じる事をあきらめるしかないね。
と指導(?)。

「フェラーリ乗るとモテルと思ってる男、
            結婚が幸せを招くと思ってる女」
なんて本が一冊書けそうだわい。
どっかの本のタイトルに似てるけど。

いずれにせよ、自分を表現せずに、
ギミックで口説いたところで、いったい何が楽しいというのだ。
「俺ってこんなもんだよ」と表現した上で、
それに興味を持つ女性が一番だってば。

早めに就寝。

4月24日(火曜日)

朝から原稿。
「懲りないくん」5月3日分も少し書いてみる。
が、「自分の思いを書く」が暴走気味。
4月26日分の反響を見てから進めようと思う。
が、この原稿はもっと書いてるね。

17時、いつものスパ。
同クラブ会員の俳優田中健氏と、水着でトーク。
何度も会っているが、話しこむのは初めて。
読者に笑われるのを承知で書くが、
僕は「お食事会」などで、「田中健ににてるぅ~」とか
言われる事がしばしばある。
確かに嬉しい。確かに南方系の顔だよ。
だけどね、本人のお顔を見ながら1時間話した後に、
自分を鏡で見たとき、「あれれぇ~」って感じなんだよ。
こんなとき、自分は本物じゃないなぁ~ってつくづく思う。
それは、ルックスに限ったことじゃない。
事業においても、文章においても、講演においても
(講演は結構いけてるかな(笑))。
僕の周囲に居る人は、それぞれの分野で極めて居る人たち。
僕は、彼(彼女)らからいろんな事を学んでいる。
だけど、僕は常に半端だな。

18時、J-Waveから生出演依頼。
(5月5日、22時~DAIWA SHOKEN Make IT 21)
番組企画趣旨は当日スタジオで聞くとして、
とりあえずOK。
「懲りないくん」の事も質問リストにある。
そういえば講演先でも
「『懲りないくん』にどんな風に書かれるのか楽しみです」
なんて言われる事が増えてきた。
嬉しい。

20時、AP通信の取材。
21時、ジャパンオルタネーティブ会合。
今回は、田中康夫長野県知事の特別秘書を勤めた
杉原氏から、お話を伺う。
が、AP通信の取材が長引き、インタビュアーが杉原氏にまで
質問を浴びせることに。
あらまぁ、どんな記事になるんでしょう。

僕は男女間であれ、組織の中であれ、何か問題があれば、
両者から話を聞くことにしている。
だから、今回は杉原氏の話を伺うことに。
話しの内容はヒミツ。

23時、犬の散歩のため、船橋へ。

4月25日(水曜日)

朝から、「懲りないくん」。
「ほぼ日」の編集と、今後の展開について試行錯誤。

13時、スパへ行くも、「懲りないくん」の試行錯誤続く。

17時、何とか原稿終了~送信。
HH嬢とデートのため、田町駅で彼女をピックアップ。
第三春美。
彼女、この店に痛く感激。
この季節の「真子鰈」を是非読者にも楽しんで頂きたい。
しつこいのわかってるけど、自分が楽しかったり、
嬉しかったりすると、それを周囲にシェアーしたくなるのよ。

21時、自宅に戻り「レッドオクトーバー」を二人で鑑賞。
途中、久しぶりのYS嬢も来宅し、3人で鑑賞。

4月26日(木曜日)

13時、コンサル先NA社とDB社の
お見合いミーティング第2段。

14時、BY社のコンサル。
最近の起業志望者、事業拡大志望者には、
スケール感の無い人が多い。
どこまでやるのか、どこに行きたいのかに
具体性の無い人が多いのね。
こういう人は必ず事業を失敗させます。
なので、その指導。

またもや男女間の話しになるが、
「どういう恋愛をしたいか」が無いところで
理想の相手は見つからないのと同じ。
「どういう恋愛をしたいか」の認識を持って、
それを相手に伝えることが、すなわち恋愛における自己表現。
同様に「あんたどうして起業したいのか?」という質問に
答えられなければ、起業しないほうが良いよ。

17時、僕の家にはクレンジングなどいわゆる
「女性セット」が不足していると指摘するHH嬢とともに
渋谷は「ドン・キホーテ」でお買い物。
シュシュにはじまり、ドライヤーやコテまで大量購入。
男にとってはさっぱりわからない買い物ばかり。
「これで、みんな満足するはず!」っと意気込むHH嬢。
おまけに僕の部屋に「女性コーナー」が新設される。
頼むから「ノート」だけは止めてね。

18時、久しぶりに中目黒「タントタベタリーナ」でイタリアン。
1年程前までこの店の近くに僕の事務所があった関係で、
このお店には、大変お世話になった。
「リストランテ」ではなく「オステリア」だが、お味はGOOD。
驚くべきはその値段、コースで一人2000円!
これで6皿は出てくる。
もちろんワインなどお酒は別だが、
この場所で、
この内装で、
このアットホームな接し方で、
信じられない値段だよ。
オーナーもその奥さんも、大変親しみやすい方々。
この人たちの出迎えを受けるだけでも、「来て良かった」。
ただし、味付けは、お酒を楽しむ事を前提にしたせいか、
かなりリッチ。
HH嬢、曰く「学生のコンパで使いまぁ~す」っと。
だから、読者にも是非利用して欲しい。
なぜかと言うと、、、(いきなり経済の話しになるが)

「スカイマークエアライン」がHISの澤田社長の手によって
飛んだとき、JAL、JAS、ANAは、同路線の値下げで対抗。
ここまでは、民間企業の自由競争だからOK。
しかし、このとき、利用者は大手航空会社から最初に買う。
この利用者(つまり消費者、つまり国民)の行動が、
利用者そのものの経済性を失っている。
つまり、利用者が「なぜ安くなったのか?」を考えて居ない。
考えないとどうなるか?
「スカイマーク」の経営がうまく行かなくなり、
万が一潰れれば、大手航空会社の料金は元に戻る。
利用者は自分の首を自分で絞めているわけね。
これって、ブランドにおかされた、
自己の価値観を持たない国民性。
「自分にとってどんな益があるか」を考えて欲しい。

4月27日

14時、広島の「ボークン」K氏来社。
ビジネスミーティング。

16時、コンサル先GA社来社。
コンサルミーティング。

またもや船橋に戻り、散歩。
久しぶりに実家近所の「中華」。
「中華」じゃなくて、「ラーメン屋」だな。

PCワーク。

4月28日(土曜日)

昼からスパ。
16時、ホテル日航東京のラウンジで「懲りないくん」

18時、先日のお食事気で出会って一目惚れした、
日本航空CAのTE嬢とデートのため、
恵比寿は、彼女の自宅前でピックアップ。
青山は「リストランテ山崎」。
しかし、今日はどうしたのかこのお店、
全体的に感動するほどの美味しさではない。
目の前のTE嬢との会話に神経が逝き過ぎているのだろうか。
それでも、「蕗」を使ったパスタは、「苦味」と「香」と
「パスタの舌触り」がサイコー。
ワインは・・・実は僕、イタリアワイン、全然わからないのです。
ごめんなさい。

21時、カンクロウクン主催のお食事会へ顔を出すため、
TE嬢と共に、六本木は「花えん」。
30名ほどのお食事会には、男女とも知人ばかり。
用事があるからとデートを断った女性も2名。
TE嬢と共に、さっさと抜け出す。
彼女、さすが「接客業」。
人間そのものを見透かしている上に、人間模様まで
瞬時に観察できる能力を持つ。
「あなたって、わかりやすい人。」だって。
彼女とのステディーな交際というオプションが生まれる。

22時、明日は朝から「つり」という彼女を
お行儀よく(かな?)自宅に送り、原宿でPCワーク。

と言う事で、今週はなぜか「イタリアン」が2件。
GW前と言う事もあり、世の中パートナー探しに躍起になってる。
僕はどーせ、誰かと都内をふ~らふら。
だって、GW外したほうが空いてるし、安いしね。

今週の修正
4月19日掲載分「懲りないくん」にて
中島久仁夫ではなく「久仁郎」でした。
ごめんなさい。

板倉 雄一郎
Copyright c 2001 Yuichiro ITAKURA All rights reserved.





エッセイカテゴリ

懲りないくんインデックス