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「懲りないくん」2001年12月9日号(45)

お食事会よりも、デートよりも、ADSLで週。

12月2日(日曜日)~3日(月曜日)

この期間、特にトピック無し。

12月4日(火曜日)

「TKC関信研修所」での講演のため、
朝から、車で埼玉県は大宮。
珍しく講演時間が3時間と長いため、
「ベンチャー学」、「リスクテイクとリスクヘッジ」、
それに「成功と失敗とは」など、
僕の講演パッケージを三つ話す。

講演後、予定が無いことを幸いに、
主催者と3時間に及ぶ雑談。
主に、政治や経済の話だが、
後半は、「第三春美」の宣伝になったり。

12月5日(水曜日)

10時、
このところちょくちょく遊びにくる現在無職TU嬢来宅。
いくら暇だからって、朝から遊びにくる女性ははじめて。
でも、しっかり迎えて、昼間から「映画鑑賞」~夕方まで。

16時、ヘアーカットのため、「リッツ代官山店」
最近、カットするたびに短いヘアーが好きになる。
どんどん短くなる。

世間では、「育毛・増毛」なんてのが、
コンプレックス商品として
大きなマーケットを作っているらしいが、
幸い(今月26日で38歳になる)僕は、
結構、白いのが混じっているけど、脱毛は無い模様。
しかし「自分に素直に、周囲に素直に」がモットーの僕は、
仮にハゲになったら、ボーズにする。
だって「バーコード」はみっともないから。

身長が低く(167cm)ても、
シークレットブーツは履かないし、
胸毛があっても、剃りはしないし、
会社が倒産して、自己破産しても隠さないし、
女の子と「映画鑑賞」できなかったら、自分のミスを認めるし、
金が無ければ、デートの相手にだってそう言うし、
嬉しかったら、嬉しいと言うし、
悲しかったり、寂しかったりしても、そう言うし、
「君だけだよ」なんて言って、口説いたりもしないし、
つまり、自分と周囲に「ありのまま」で接するのです。
隠していれば、些細な事も、実態以上に重大に感じ、
自身の行動に、自身が制約を与え、
良い部分、伸ばせる部分を見逃してしまう。
人生の時間は短い。
コンプレックスなんて感じている
精神的エネルギーがあれば、
他に使ったほうが、時間を無駄にしないで済むよね。

12月6日(木曜日)

13時、「日立製作所」での講演のため、
新砂は日立製作所のビル。
何でも、日立製作所のユーザである、
全国の工学系大学教授などが聴衆。

大学発のベンチャーの成功例が少ないこの国の、
僕が思うところの問題点などを1時間話す。
まあ要するに、
米国のようなベンチャーキャピタルなどからの
経営指導サービスが、充実していないこと。
(当社はサービスしますよ)
さらに、起業しようとする人に対する、
十分なインセンティブが与えられていないこと、
などが原因。

12月7日(金曜日)

10時、実家にて、昨日到着した
「スプリッター」と「ADSLモデム」をセットし、
NTTからの局内工事完了の電話を待つ。

そうです。
やっとこさ、今ごろ、実家の船橋で、ADSLの導入。
ネット業界に身を置く僕が、何故今ごろ?
ってことなのだが、それはつまり、
「一般的なユーザの環境に自らの環境を置く」という、
肌で感じて、後に理論を組み立てる
僕流のマーケティングのため。

大昔、坂本隆一氏率いるYMO(懐かすぃ~)の
細野晴臣氏だったか、****氏が、
トラックダウン作業時、プロ用設備整うスタジオに、
家庭用のラジカセを持ち込んで、
その音を確認していたという話がある。
繊細なスタジオの音響設備では聞こえる音が、
家庭用のラジカセでは聞こえなくなることがあるからだ。
彼らは、実際のエンドユーザの環境を作って、
それを確認しているというわけだ。

僕は、仕事でPCを多用するが、
常に、一般的なユーザの環境より、
ちょっとだけ贅沢な環境を作るようにしているわけです。
ってことで、ADSLも既に100万回線を突破し、
一般的になったので、導入。

Windows XP と ADSL。
早速OS付属の「Windows Messenger4.5」にて、
何人かのPC環境を持つ女性と、ヴィデオトーク。
ビックらこいたのは、このソフト、
「電話をかける」というボタンがある。
PC=PCの音声チャットのことかと思ったら、
しっかりPC=Phoneのサービスまで提供している。
こんなサービスは大昔からあるが、
それをOSに付属させて、
さらにマイクロソフト自身がサービスをするんだから驚き!
長距離電話のマーケットが、
回線交換方式(つまりフツーの電話の交換方式)から、
パケット交換方式(つまりネットのデータ通信方式)に、
切り替わるのが加速されるね。

岡山の読者主婦MS嬢と、
永遠1時間以上もPC=PCのヴィデオトーク。
それでも、通話料はゼロ。
ホントすげー!
技術がすごいと思ったのは、大昔の話だが、
この技術が一般に普及していることがすごい!

さらに、ラジオを検索~しかし、音がチャッチー。
なので、すぐさまPC用の外部スピーカ
(スーパーウーハー付き)を購入~設置。
この日を境に、オーディオとテレビの稼働時間が、
大幅に減ることに。
とりあえず、ADSL初心者の僕のお勧めは、
choice.radio.com

実家でのADSLは、テストの結果、
平均的に1Mbps程度。
大変満足でございます。

以上、ADSL導入簡単レポートでした。

12月8日(土曜日)

一日中、実家にてADSL。
2匹の犬は、遊んでくれない僕に、不満顔。

xDSLに始まる、広帯域常時接続の普及が、
ネット文化、ネット社会、ネット経済に、
どのような影響を与えるのか?
それが具体的に読めれば、ビジネスチャンスは拡大する。

PCで電話をする人が増え、キャリアの収入は、
ダイヤル通話料からネット接続料に変るとか、
常時接続のため、ホスティングサービスを利用しなくとも、
個人のWEBを開始する人が増えるとか、
どんどん速度が増せば、一昔盛んに言われていた、
ビデオオンディマンドが実現するとか、
放送と通信が融合するとか、
PCとテレビが一体化するとか、
そんなことは誰でもわかる。
僕が今、一番興味があるのは、
以上のような一つ一つの「機能」が、
一般ユーザの中で利用され、
結果としてどのような新しい文化が形成されるのか?
ということだ。
新しい技術と人の生活の融合から、
つまり「People meet Technology」の結果を具体的に、
予測したい。
前にも書いたが、ネット革命は、結果として、
個人のWEBやケータイの文化のように、
「経済規模に無関係な情報発信」の機会を提供した。
さて、広帯域常時接続によって、
一体どんな文化になるのだろう?

ってことで、今週は、
デートも合コンもお食事会もパーティーも無く、
ひっそりと実家で過ごす機会の多い週でした。
来週は、また遊びまくるんだい!

板倉 雄一郎
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