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「懲りないくん」2002年3月1日号(56)

いろんなことがあったで週。
なので、最初の頃の様に、
「一言感想文付き、予定表」です。
ごめんなさい。

2月22日(金曜日)

20時、「懲りないくん」55号執筆。
ホテルサービスについて、細かく書いてしまいました。

2月23日(土曜日)

9時、2月28日原稿締め切り、
短紺本「ベンチャー学」の原稿。

16時、先日のパーティーで知り合った、
某大学学生IU嬢とプールでデートの待ち合わせのため、
渋谷は井の頭線ガード下。
しかし、彼女のケータイに電話するも、留守電。
10分、20分、待っても、電話に出ない。
久しぶりにやられた「バックレ」でございます。

幸い土曜日とあって、他の誘いも多数あり、
特に「大切な土曜日をつぶされた!」などと、
激怒して、彼女の留守電に罵声を飛ばしたりもせず、
ただ次の予定を模索する。

連絡なきバックレというのは、
「自意識過剰」から来るものだと思うな。

17時、気持ちを切り替え、まずはシガーの購入。
青山通りは、「スパイラルビル」の隣、
タバコ屋「SMOKE」。
このお店、シガーの保存状態は、僕が知っている限り、
サイコーです。

18時、月例「クラブ・エクゼ」パーティーのため、
西麻布はクラブ「プラネタ・ブルー」。

いつものように、いつもの仲間と挨拶を交わし、
いつものように、何人かの女性の連絡先を得る。
が、ちょっと気になる女性、YK嬢が印象に残る。

2月24日(日曜日)

終日、「ベンチャー学」の原稿。

2月25日(月曜日)

ある友人で、「懲りないくん」の読者でもある、
阿部隼人君からのメール。
過去に犬を飼い、
その犬が悪性腫瘍に犯され、
後に13歳で他界した時のお話。
要約すると、
腫瘍なんてのは、犬にとっては鼻くそみたいなもの。
しかし、知性のある人間は、必要以上に問題を膨らませ、
結果として、「かわいそう」という顔で、
彼らに接してしまう。
その飼い主の態度が、犬と飼い主の楽しい時間を
奪ってしまう。

なるほど、納得。
人は、病人に接すると、
「かわいそうに」という態度をとる。
しかし、本人にとって、その態度は、
様態をさらに悪化させるだけで、
嬉しくは無いだろう。
明るく、それまでと同じように接する事が必要なのだな。

15時、テレビ東京「ウィークエンド・サテライト」
(毎週土曜日、朝8時30分、12ch)の
出演打ち合わせ。

3月の土曜日(現在放映日は未定)に、
1時間、生出演となるらしい。
どうやら1時間の番組全部、「ベンチャー特集」。
今週から、僕の紹介用のビデオ撮影が始まる。

毎週、何かしら取材に応じ、
毎週、何かしらメディアに出ているが、
実は生放送は初めて。
楽しそうです。

17時、鳥取の友人足立慶氏来社。
ビジネスミーティング。

18時、ある放送関係機材開発販売ベンチャーの
プレゼンテーションを受ける。

20時、GMO社代表熊谷正寿氏との月例食事会のため、
日比谷は、フレンチレストラン「アピシウス」。

お味もよければ、サービスも最良。
DRC LaTache‘86を飲んだせいか、
お値段もサイコー!
でも、このお店、さすが日本屈指のフレンチとあって、
オーナー自ら管理するワインの保存状態は、
これまたサイコー!
でも、豚の血で煮込んだソースで頂く、
「うさぎ」のお肉は、僕にはちょっと。
文明開化の頃、
慣れない牛肉を食べ始めた日本人の気持ち。

23時、熊谷氏と共に、広尾高校近くのシガーバー。
珍しく、男二人で深夜まで盛り上がる。
たまには、良いものです。

2月26日(火曜日)

昨日の飲みかけ「LaTache‘86」を、
ワイン屋でありながら、DRCの経験の無い、
酒井宏デリバリーワイン社長に飲ませるべく、
午前6時、彼を自宅に呼ぶ。

その香り、色、味・・・遺沢感激していた彼は、
ヨーロッパのある習慣について教えてくれた。

フランスあたりの上級レストランの客は、
上質のワインを最後まで飲みきらない。
その理由は「オリ」があるからでもなく、
それ以上飲めないわけでもなく、
最後までの飲みきるのをケチくさく思うからでもなく、
その店の若きソムリエを育てるために、
彼らの分け前を残すのだそうだ。

サービスは人が興じるもの。
興じ手が、良いサービスと、良いモノを体現していなければ、
良いサービスは望めない。
良いサービスは、良い客に育てられる。
サービス、知性、知識、経験の循環が、
ヨーロッパの文化を形成していると、
納得のお話。

いい子ぶった政治家などがこんなことを言う。
「滅私奉公」。
つまり、自分の欲望や利害を押し殺し、
「公」のために尽くすということで、
それ自体は、すばらしいことのように感じる。
しかし、自分に欲望が無かったら、
他人の欲望を、果たして理解できるのだろうか?
他人の欲望を理解できないのなら、
他人の集合である「公」に益をもたらすことが、
果たして可能だろうか?
僕は、自らの欲望があるからこそ、
他人の痛みや欲望を満たす方法を探せるのではないかと、
思う次第である。
だから「楽私奉公」ってところか?

11時、ヘッドハンティング企業の面接。
弱体化した日本企業を買収~再建~売却という、
最近流行のプライベートイクイティーファンドからの、
要請に応えた「社長候補探し」らしい。
「社長失格」の僕は、正直、冷やかし半分で、
この面接に望む。

ところが、僕が社長として候補に上がっている、
再建先企業名を聞き、興味を持つ。
「社長失格」の続きができるのではないか?
そんな淡い期待を頂き、前向きに話を聞く。

15時、ホテル日航東京「スパ然」

19時、当社投資先NA社ミーティング。

2月27日(水曜日)

終日「ベンチャー学」原稿。

2月28日(木曜日)

先日のヘッドハンティング企業の社長面接。
ところが、先方のミーティングルームに入ったとたん、
「すいません、例の話、他の人に決まってしまったのですよ」
ですと・・・・残念。

自分がテーブルに載った上での敗退なら良いが、
話が始まる前の敗退。
とても残念です。

20時、先日のパーティーで出会った、
某企業社長秘書、20歳、色白美景、スタイル抜群、
賢い、自宅は霞町YK嬢とデートのため、霞町。

ディナーの場所は、西麻布「イ・ピゼッリ」。
その後、同店の「バー」。

首都高を軽くドライブし、彼女を自宅に送る。
っと、いつもはここでお仕舞いなのだが、
「家に上がっていく?」というYK嬢の誘いに、
吸い込まれるように彼女の自宅へ。

出されたワインはなっなんとDRC!
「Romanne St.Viban‘97」。
グラスは当たり前のように
「リーデル」は「ソムリエスペシャル」
さらに手作りケーキ。
僕の自宅と同じようなAV設備で観る映画は、
「プリティー・ウーマン」。
ロココ調に統一された室内は、家具のセンスも良く、
とても居心地も良い。

今週はこれ以上書かないけど、
「こんな生活(経済的にではなく、
彼女のホスピタリティーにおいて)ができたら、
さぞ幸せだろう」と思わせる。
この子とは、今までと違った付き合いに発展しそうだ。

「春」がやってきたのだろうか?

29時、理由は書かないが、
大人しく、いや、様々な思いを振り切り、
彼女の自宅を後にする。

ということで、今週は、再び「日記帖」に逆戻り。
また、来週は詳しくね。

板倉 雄一郎
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