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「懲りないくん」2001年9月9日号(32)

なんだか、ドタバタしてる号。

9月2日(日曜日)

10時、日曜日、朝、霞ヶ関。
多分、世の中で一番人口密度の低い場所と時間。
清清しい青空に、秋の気配を漂わせる雲。
全くといっていいほど人影が無いのに、
なぜか「東京地方裁判所」の前には、
数台の車両と、十数人の人影。
皆、忙しそうに動いている。

今日は、例の番組のドラマ部分の撮影日。
ドラマの撮影に、僕は、直接関係無いはずだけど、
ドラマの導入部分には、なぜか僕本人が出る。
「あの時を思い出して、東京地裁を眺める」
というシナリオ。
その後は、僕の役を、石橋保氏が演じることになる。

現地に到着し、制作会社の方々に挨拶。
そして、俳優の石橋保氏。
う~ん、僕より遥かにかっこいいが、
彼によると、僕は彼の兄にそっくりだそうだ。
いい男が自分の役を演じてくれるのは、
それだけで嬉しかったりする。

さらに恋人役として女優の小林千賀子さん。
きゃぁ~! 綺麗ぃ~! すてきぃ~!
って、女の子のような言い方だが、
ホントそんな感じ。
「恋人役の小林さんです」というスタッフの紹介に、
「役じゃなくて、本当の恋人になって欲しい」とか
言い出しちゃいました。ごめんなさい。
おまけに彼女、アルファロメオに乗っての現地入り。
スタッフに僕の感嘆を告げると、昨日の撮影には、
ポルシェで来ていたというではないかぁ~!
もう、たまりません。
あっ、いや今日はお食事会ではなくて、撮影だし、
僕にとっては、仕事というほどではないけれど、
彼女にとっては、本業の現場だ。
「雄になっちゃぁ~いかんぞぉ~」と自分に言い聞かす。

12時、無事撮影が終わり、船橋の実家へ。

15時、今度は僕の愛犬「雄太」の出番のため、
大田区は某家屋型スタジオ。
犬だけホンモノなんだけど、
こいつ演技できるのかなぁ?

とは心配したものの、再現フィルム的な演出のため、
雄太の出番も、とりあえず監督さんの「OK!」
ああ良かった。
聞くところによると、プロ(?)の動物は、
場合によっては、人間の俳優より
ギャラが高い場合もあるという。
でも、今日はノーギャラです。

そんなことより、撮影の合間に、雄太や明を
「かわいぃ~!」っと言いながら相手をする
小林さんの姿は、犬より「かわいぃ~」ってね。

「どうどうどう、よしよし」って自分に言ってる僕。
それでも僕は、巷の噂を、口が滑って・・・・
「小林さんは、中田と噂の小林さんですよね?」とか
聞いてしまいました。
それに間違いないのだが、聞く事じゃないよね。
ごめんなさい。

さてさて、一体どんな再現ドラマになるのか、
楽しみでございます。

9月3日(月曜日)

体調優れず、というか、なぜか何もしたくない。
なので、何もしない。

9月4日(火曜日)

朝から原稿をたくさん。

19時、久しぶりのHA嬢とデートのため、
新橋は、しつこく「第三春美」。
およそ一ヶ月ぶりのこの店、珍しくお客が僕らだけ。
「真子鰈」、「関鯖」が美味しかったのだ。

21時、HA嬢を自宅での映画に誘うも、
「今日はだめ!」っとピシャリ。
悲しそうにいじける僕に、
「あたなって本当に変なひとぉ~」っと、
彼女の得意な台詞。

結構これで、断られると、理由も聞かず、
大人しく引き下がるのです。

9月5日(水曜日)

19時、3ヶ月ほど前から電話番号を入手して、
しつこくお食事に誘っていた某有名企業受付の
TJ嬢と、やっとこさお食事に漕ぎ着け、
これまたしつこく麻布十番はステーキハウス「一位」。

誘うまでは大変だったが、
「今日は寝不足だから早めに帰る」と
言っていたはずの彼女、
「次はプレゴに行こう!」と絶好調。

21時、で、同じく麻布十番は「プレゴ」
僕にとってはほぼ10年ぶりのこのお店、
全然変わらず、イチゴシェイクが美味しい。

22時、アルコールで盛り上がっちゃったTJ嬢、
次は、この店の元オカマママ、ヒロチカ氏経営の
「MODERNICA」へ行こうと言う。

23時、で、西麻布は「MODERNICA」。
このママ、10年前は僕のことを
しつこく口説いていたけど、
10年経ってどうかなと思ったら、
「板倉さん、板倉雄一郎でしょ」だと。
さっすが、水商売!
彼の視線に、「死ぬまでに一度ぐらいいいかな」
なぁ~んて、思ってしまったりした僕は、TJ嬢に
「ねぇ、ママとHしたら、それって付き合う障害になる」
と質問。
彼女の答えは「全然ならない」だって。
それって、そもそも付き合う気が無いから、
どーでもいいのか?
それともホントにいいのか?
全然わかりましぇん。

24時、TJ嬢のお友達参加、
さらに、YEOの後輩、浦上氏参加。
4人で盛り上がる、っていうのは嘘で、
僕はTJ嬢を口説くために必死でした。

26時、TJ嬢をお行儀良く自宅へ送る。
とほほ。

僕は、惚れっぽい。
だけど、その人のあらゆる表情や仕草など、
すべてを気に入ることは、ごくまれ。
だけど、TJ嬢のその表情は、
シラフでも、酔っていても、僕を魅了する。
「表情」・・・つまりは表現力とその手法が、
僕をして、人に魅力を感じさせる大きな要素だな。

美形より、言葉は悪いが「ちょいブス」がはやっている。
それって、「ちょいブス」だからじゃなくて、
本来、整った美形じゃないのに、
表情が人を魅了するということなのだろう。
結局のところ、「表現する」という行為が、
人を魅了する、つまりはモテるための、
大切な要素なのだろう。

9月6日(木曜日)、9月7日(金曜日)

特にトピックなし。

このところ、何をするにも(以前より)気合が入らない。
デートをするにも、高揚が(以前より)無い。
原稿を書くにも、書いた原稿を、
「おもしろくねぇなぁ~」と思う。
ドライブしようと思っても、
「明日でいいや」と思う。
バカンス以降、どうも調子が変だ。

いろいろ考えた結論は、「目的喪失症候群」。
倒産からの3年間は、
社会復帰というテーマがあったからよかった。
そして、とりあえず人並みには復帰して、
仕事も遊びもできるようになって、
踊り場に差し掛かり、
そのときに、自分を見つめる2週間を、
知らず知らずのうちに作って、
そして、それまでのことを回想して、
不出来だが、一応のゴールを得たと。
そして、人間魚雷の僕は、
次のターゲットを探して迷走しているようだ。

笑われるかもしれないが、
人のため、社会のために何かしたいと思う。
個人の収入や物品の所有のためではなく、
広く社会に貢献する実感のある事がしたい。
っと最近強く思うようになった。
なんでまた、こんなこと思うようになったのか、
さっぱりわからないが、
社会から感謝されたいのではないらしい。
社会に貢献している自分を楽しみたいと
思っているようなのだ。僕は。

物事の順番は、法律的には返済義務の無くなった、
40億近くの債務の返済なんだが、
こればかりは、準備はしていても、
すぐにはできない。
それまでの間、遊んでいるばかりでは能が無い。
だから、「広く社会に貢献する楽しみ」なんてモノを、
それまで感じたことが無かったことを、
やってみたいと思っているわけでございます。

きっと、その具体的手法が確定したら、
また、それを楽しむことに気合が入るのだろう。
ゆっくり、じっくり探しますです。はい。

9月8日(土曜日)

特にトピックなし。

ということで、
「人生」という最もおもしろいアトラクションを、
もっと楽しむために、「社会貢献」というオプションの
研究をしていこうと思ったりしちゃった号でした。

板倉 雄一郎
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