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「懲りないくん」2002年5月24日号(67)

トピック無し。
代わりにお店情報で週。

5月18日(土曜日)

20:00
T嬢とお食事のため、
西麻布は(高級?)おでん屋「六根」。
たとえば「大根」でも「うに」とか乗っかって、
一皿400円(だったと思う)。
たとえば「牛筋」でもしっかりおわんに入って、
一皿600円(だったと思う)。
「おでん」と考えたら、ベラボーに高いが、
僕はこの10年以上、この店に通っている。
そして、新旧入れ替えの激しい西麻布でも、
この店、ちゃんと残っている。
つまり、ちゃんとオイシイのです。
他、季節によって、
適正価格の「トラフグ」なんかも、ちゃんとある。
そうそう、日本酒の品揃えは、
この手の若い人狙いの店としては多いほうでは。
鮨同様、頼むペースと量を考えれば
お手ごろ価格で上がれます。

5月19日(日曜日)

17:00
ヘアーカットのため、
リッツ代官山店から浮気し、
広尾はT嬢ご利用の「テスカ」。
思えば、リッツ代官山店は、MG嬢のオススメだった。
最近短髪気味の僕としては、まあどこでも良いのだが。
で、リッツもGOOD,このテスカもGOODです。

20:00
T嬢と僕の両親の初顔合わせということで、
実家のある船橋へ移動。
近くの寿司屋「吉光」にて、会食。
めでたし、めでたし。

5月20日(月曜日)

なんだかんだとプロジェクトM関係のみ。
思うんだけどさ、共働きの夫婦(予定)の場合、
一体いつ、結婚や結婚式の準備するのだろう?

僕の場合は、僕も彼女も時間的余裕は、
平均的なサラリーマンやOLに比べて非常に多い。
多いばかりではなく、予定を自主的に決められる。
そして、現在の自宅に居住予定なので、
結構大変な新居関係の作業がない。
さらに、2次会を中心とした「出し物」系には、
スタッフが協力してくれている。
と、かなり負荷の少ないはずなのだが、
結構こまごまと忙しい。
おまけに、衣装や披露宴の企画など、
何か決めるたびに10万円単位で、
お金が飛んでいく。

時間、作業、お金と、
想像を遥かに超える負荷があるわけだが、
これって必要なのだろうか?
答えは「必要ない」のだろう。

で、「必要ないことをやる」=非合理性=儀式が、
互いの性格を見極め、自分を新しく発見し、
人生を考えさせる絶好の機会となるのだろうな。
必要でないからこそ、やる価値があったりする。

たまには流れに身を任せるというのも、
「社会の目を気にする」が為にではなくて、
新たな発見という意味において、
自分にとって価値があるんだな。

この31日から
GMOシリコンバレーエクスプレスにて、
毎週金曜日に連載予定の「社長失格の幸福論」でも、
中心に訴えていることのひとつなのだが・・・
少なくとも僕の場合、
会社が倒産する34歳までの人生は、
行動を起こす前に、
欲しいモノがあり、行くべきところがあり、
そのための手段にさえも、やりたいことがあった。
で、倒産後、それまでの生き方をきっぱりやめ、
他人から依頼される仕事をこなすようになり、
(=流れに身を任せるようになった)
所有を追わなくなり
(=それが幻想であることに気がついた)、
必要かどうかを確かめるために、
やりたくないこともしてきた。
すると、自分に対しても、社会に対しても、
多くの発見があり、理解があり、そして
自らの成長もあった。

というわけで、
何かを始めるために「必要なこと」があるとすれば、
「やってみなければわからない」という
不確定性だけで十分だったりするわけだ。
で、はじめて、結婚も起業も可能となる。

5月21日(火曜日)

12:00
T嬢とランチのため、彼女オススメの
アークヒルズ裏手「KIHACHI」。
オープンテラスのこの店は、
姉妹店の絵画館通り「セラン」の
小型版といったところ。
イタリアンベースの各種プレートを選べるランチから、
「本日のオススメプレート」をオーダー。
蛸のマリネ、フレッシュベジ+生ハム、
細かく刻んだ緑黄色野菜とオリーブオイルの和え物、
そしてキジのもも肉のオーブン焼きと、
結構な種類とボリュームのプレートは、
一つ一つがしっかりおいしい。
さらにパンとデザートそれにコーヒー・紅茶がついて、
一人当たり2000円強。
うん、かなりオススメ~行ってみて頂戴。

14:00
T嬢と別れ、「スパ然」。
まだ、あと、2Kg戻らない。
なので、水泳とウォーキング。

17:00
実家へ戻り、ワンワンサービス。
そして、原稿。

このところ、7月発売の単行本の仕上げ、
5月31日からの連載の原稿貯金、
さらに新しい本の原稿と、原稿ばかり。
「作家きどり」なわけではないのだが、
何時でもできる仕事だから、
つい、いくつも平行ではじめてしまったもので。

5月22日(水曜日)

16:00
再び「スパ然」。
ちょいと戻った。

20:00
戻った体重をキープするために、
今夜はヘルシーで決めようと、
友人で起業家の赤石太郎氏経営になる、
麻布十番は豆腐屋「Sigezo」。

ここの「豆腐シュウマイ」は、うまい。
うまいけど、ホントに中身は豆腐なのか?

お値段もお手ごろです。

5月23日(木曜日)

お買い物デー!
ということで、T嬢と共に、
自宅から程近い「東急本店」、
そして向かいにある「ドン・キホーテ渋谷店」、
さらにその奥「渋谷ロフト」と、
キッチン用具を購入するのだが・・・・

しかしさ、
「いいもの高いモノ」と、
「安くて程々のモノ」の値段の違って、
程々の違いじゃないよね。
たとえば
7層構造の、いわゆる油の要らない鍋と
単なるステンレスの鍋では、
その後、何十年もの間、
毎日その「機能」の差を体現するわけだから、
まあ理解できるけど。
たとえば、
ドイツ製のいかにも立派な「しゃもじ」と、
中国製の「しゃもじ」で、10倍の価格差とは、
一体何が違うんだい?
これ、メーカーや流通に聞くと、
やれ原価が高いとか、手間がかかっているとか、
どんな機能がついているとか、
作り手の事情ばかり聞かされるから、
買い手に聞きたいのよ~買い手が居るから
作り手や、売り手が居るわけだからさ。
僕にはわからない。

以上3店舗(つまり、値段で、上・中・下)を
行き来するうち、モノの値段の概念が
さっぱりわからなくなってしまった。

「ドン・キホーテ」でテキトーに選んだ、
「ラーメンセット」なる鍋、
750円と激安だったが、帰って見てみたら、
なんとステンレスの3層構造鍋で、得した気分。

まあこういうものって、
買う瞬間の商品の相対的な差
(つまり他の商品と容易に比較できる環境)
が払わせる経済性なのだろうね。
その意味では、購入時より通常利用時の方が
相対的な差にさらされる自動車の場合と、
家庭用キッチン用具では、
選択の仕方も違ってくるわけだ。
どちらに、よりカネを使うかってのは、
その人を見るうえで、ヒジョーニ大切な部分かもよ。

買う瞬間なのか? 利用している瞬間なのか?
合理性なのか? 見栄なのか?
そんな分類で商品を並べるお店があっても面白い。

その後、池尻は「大丸ピーコック」にて
今夜の食材購入。
おいおい、東京都心で、つまり具体的には、
「ピーコック」だとか
「MEIDIYA」だとか
「KINOKUNIYA」だとか
「SUGINOKIYA」だとかで、
たかが二人分の食材を買う生活は、
外食のほうが安いってば。
なんで「ヨークマート」ないんだよ!

この辺だとやっぱ
「Natural House」がいいのかなぁ?

20:00
帰宅して、僕が包丁を握る。
今夜のオリジナルカレーは、
圧力鍋の功績もあり、大成功。
圧力鍋って、すごい!
なんか、中が見えなくて「シュー」だから、
ドキドキするね。(わけわからん)

圧力がかかっている間、
中が見えないから知ってる人は少ないけど、実は、
中のものが数分の1に小さくなってるのです。
そう、圧力のおかげでね。
たとえば、ニンジンなんて、
3分の1ぐらいに縮んでいて、
ふたを開けるときに、
圧力が下がって(=大気圧に戻って)、
元の大きさになるそうだ。
(んなわけないな)

ってな事を話しながら作るのが、僕の料理方法。
おいしく頂きました。

5月24日(金曜日)

14:00
この原稿を開始する。

が、ノロケを少なくするためにはどうすればよいか?
で、T嬢の登場回数が多いがどうするか?
でも、日記だから仕方ない。
ということで、これから切磋琢磨しながら、
研究いたしますです。はい。

ということで、お店情報中心の今週でしたが、
来週以降は、もうちょっと濃い~感じで、
たとえば、
ディズニーシーに行って、
「ミラコスタ」の印象がどうだったとか、
ワールドカップの観戦で、
愛車をフェリーに乗せて、走り屋韓国遠征!とか、
ラスベガスで大儲け!とか・・・
そんな予定は全然なくて、現実はというと、
「切手」貼り、とか、封筒詰めとかね。
内職状態なわけです。
これ、結構楽しいよ。
うん、楽しい。
なんかさぁ、こぉー、頭使わなくていいからさ。
切手を一枚一枚に裂いていくときの
あの感覚ったら、たまりませんよ!
空気入りビニールプチプチより上だな。

それでは、また来週。

板倉 雄一郎
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