板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

企業価値評価・経済・金融の仕組み・株式投資を分かりやすく解説。理解を促進するためのDVDや書籍も取り扱う板倉雄一郎事務所Webサイト

feed  RSS   feed  Atom
ホーム >  エッセイ >  懲りないくん  > 「懲りないくん」2001年10月28日号(39)

「懲りないくん」2001年10月28日号(39)

デート無いで週。

10月21日(日曜日)

昨日のレーシングカートのおかげで、
体中が痛い!
腕、首筋、腹筋、背中、とにかく痛い。
何事も、続けていないと調子が悪くなるのですね。

などと考えているところに、
昨日一緒に行った僕のカートの先生である、
酒井宏氏からのメール。
「板倉さん、体痛くないですか?」と。
彼は元プロレーシングドライバーで、
カートにおいては、18歳の時の全日本チャンピオン。
それでも数年やらなければ、体が痛いらしい。
そして、サーキットでは、彼を先輩として見つめていた
現役レーシングドライバーから、
「酒井さんは、切れがなくなった」と評されていた。
彼は、現在でも当日の他のドライバーより明らかに速い。
しかし、続けていなければ、
「勝負の感性」が弱体化するのだろう。

今は遊んでいる僕も、
2003年からなにやらしでかそうと思っているのだが、
その時になって、いざ動き出したらビジネスの調子を
取り戻すことができなかったりするのだろうか。

「継続は力なり」ということだろう。

10月22日(月曜日)

特にトピック無し。

10月23日(火曜日)

10時、ホテル日航東京の「スパ然」。
ここでは良くあることだが、お客は僕一人。
そして、またもやこのホテルのオペレーションの悪さが、
僕を怒らせる事件発生!
詳細は割愛するが、要するに客(僕一人だが)が利用中に、
スーツ姿の5,6人がプールサイドにやってきて、
なにやら打合わせをはじめた。
こっちは水着でリラックス状態なのだから、驚くってば。
前回の駐車場事件は、外注警備会社の社員の態度だったが、
今回は客室部長をはじめとする幹部の失態。
説教をしているうちに、なんだか情けなくなってきた。
元が運送会社だから、仕方ないのかしら?
女の子を連れていなくて幸いでした。

14時、「仕事とパソコン」という雑誌のインタビューと撮影。

15時、あるベンチャーキャピタルの社長とミーティング。

16時、当社インキュベート先NA社のミーティング。

18時、あるベンチャー企業の資金調達支援依頼を受け、
ミーティング。

19時、11月の講演の前打合わせ。

と、なんだか忙しい一日。

10月24日(水曜日)

11時、「ASK会」という和歌山県に展開する紀陽銀行主催の
経営者向け勉強会での講演のため、「のぞみ」で新大阪。

16時、主に重厚長大産業の2代目経営者に向けて、
「経営規模に無関係な時代に合わせたリスクテイク」について
2時間しゃべる。

この会の出席者の話ではないが、
伝統ある重厚長大産業の経営者ほど、
企業業績を景気のせいにすることが多い。
そして、企業業績に対して明確な責任を取ろうとしない。
主に、「自らの失敗を認めることができない」ことと、
「それに伴う経営責任を取れない」ことが原因だろう。

成功と失敗は、ある時点での結果に過ぎず、
失敗が悪でもなければ、
成功をもって「官軍」になれるわけでもないことを、
いいかげん知ってもらいたいものだ。

一方、フェアーでない経営は、厳重に処罰されるべきと思う。
日本企業の失敗の影に、アンフェアーな経営があっても、
それがはっきりと処罰されたことなど、あまり聞かない。
政治と行政についても同じ事が言える。
失敗と成功が大きな溝を作っているからなのだが、
成否より、フェアーであったかどうかを重視すべきと思うのだ。

僕が経営していたハイパーネットも、
それ以上の延命を続ける手段が全く無かったわけではない。
架空売上にインチキ情報に基づく追加融資、
そして最後は背任行為だ。
しかし、そんなことを実行した上で失敗していたら、
今僕はここに居ることができないはずだし、
周囲の損害は明らかに増えていただろう。

「失敗を恐れない」ということは、
「失敗してもかまわない」ということでもなければ、
「失敗が見えていても戦い続ける」事でもなく、
「失敗を認める姿勢」であり、
失敗を経験値に置き換えるその後の努力であり、
さらに将来、経験値を経済価値に置き換える努力が
前提なのだ。

18時、講演後、懇親会へ出席。

19時、再び「のぞみ」で帰途につく。

10月25日(木曜日)

ワンワンサービスとヘアーカット。

以前からの読者は気が付いていると思うが、
このところデートが少ない。
この3週間ほど、6連続「ドタキャン」だったのだ。
「親知らずを抜いて、顔がはれている」とか
「両親が離婚騒動で、家から出られない」とか
「文化祭の準備で遅くなる」とか
「風邪が悪化した」とか、
それらすべてを信じているわけではないが、
こんな時期もあるということね。

恐らく、僕自身の女性に向けた情熱の一次的な減退が、
僕の言葉や態度に、何かしら現れ、
その結果、相手をして、
僕とのデートのプライオリティーを下げているのだろう。
つまり、すべて自分が起源ということだ。

で、この一時的な減退の原因は、はっきりしていて、
つまり「体調」。
熱が出るほど悪いわけでもなく、
長期的に、風邪っぽいのだが、
それすらも、実は季節の原因ではなく、
自身の目的意識の欠如だったりするのだと思う。

そして、その原因は、
しばらくの間、なるべく仕事をしないようにと、
自身を抑制し続けた、しわ寄せなのだろう。

自分の身に起こることのすべては、
自分の中に原因があるということだ。
そして、うまくいかない時ほど、
人は、「何が悪いのか」を探そうとする。
しかし、そもそもうまくいっていないのだから、
「問題点」など探し始めたらきりが無い。
よって、うまくいかない時ほど、
実は、「何が残っているのか」を探した方が懸命である。
これ大切なことね。

ということで、僕に残っている優位性は、
仕事を思いっきりやりたぁ~い!
ってことです。
雑誌の連載、講演、顧問、メディアへの出演、
需要さえあれば、そして自らの事業でなければ、
なんでもやったるでぇ~。
自らの事業は、2003年まで取っておくのです。

10月26日(金曜日)

パーティーの誘いがいくつかあるのだが、
自宅でひっそりしてみた。

10月27日(土曜日)

やっぱり出かけたくなり、
いくつかのハロウィーンパーティーを梯子し、
何人かの友人に会う。
でも、お持ち帰りは無し。
トホホ。

深夜、自宅にて、6名ほどの小さなパーティー。
いつしか僕は、風邪薬とアルコールで酔っ払って、熟睡。

ということで、まずは、体調を整えないとね、でした。

板倉 雄一郎
Copyright c 2001 Yuichiro ITAKURA All rights reserved.





エッセイカテゴリ

懲りないくんインデックス