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「懲りないくん」2002年5月3日号(64)

結婚プロジェクト、忙しいで週。

4月26日(金曜日)

12:00
ホテル日航東京は「スパ然」。
このところ、免停のおかげで、スパ活動が減退。
おかげで、2Kgの増量。
早速、泳ぐ。

18:00
披露宴の打ち合わせのため、同ホテル宴会部門。
いやまぁ、金はかかるわ、手間はかかるわ、
世の妻帯者を今更ながら、尊敬する次第でございます。

20:00
T嬢と合流し、新橋は「第三春美」。
相変わらず、おいしい御寿司でございます。
やっぱり、この時期、初鰹だよね。

22:00
T嬢とともに、月例クラブパーティーは、
10年ぶりの六本木「AREA」。
20代の頃を懐かしみながらも、
友人たちに僕のフィアンセを紹介。
が、ほとんどの友人はまったく信じていない。
それぐらいなら、良いのだが、
パーティー常連の女性たちは、
「板倉さん、もったいないから、やめなよぉー」
などと、よくもまあ、T嬢(つまりフィアンセ)を
前に、言えるものだな。

4月27日(土曜日)

13:00
プロジェクトM(つまり結婚式ね)の打ち合わせのため、
自宅近くはカフェレストラン632にて、
スタッフとして名乗りを上げてくれた、
僕の後輩起業家渡辺篤史君、
元ハイパーネット前野欽也君、
そして僕とT嬢で打ち合わせ。

彼女の生い立ちビデオ作成のため、
彼女の(ずいぶんと昔のものだが)セミヌード写真集、
TVCFなどの映像資料を手渡し。
僕も20代の頃、お世話になった、
「オールナイトフジ」や
10代の頃、お世話になった、
「11PM」などの映像資料に過去を思い出す。
で、気がついたことがあった。
T嬢の映像資料の中に、つい最近のTVCFで、
僕がお気に入りの娘が居た。
僕は、そのCFを見るたびに、
「あぁ、こんな娘が、毎日居てくれたらなぁ」
などと思っていたわけだ。
そのときは、その娘が僕のかみさんになるとは、
想像もしていなかったのだが。

17:00
T嬢とともに「スパ然」。
俳優田中健氏にT嬢を紹介するが、彼曰く
「やっぱ、結婚の相手は、物静かな子なんだねぇ」と。
確かに、普段のクラブ・パーティー活動の中から、
結婚の相手を見つけようという発想はなかったな。
あっ、いやいや、結婚するという発想自体なかった。

22:00
再び、いつものクラブパーティーへ。

4月28日(日曜日)

朝から、ちょっとした緊張に包まれる。
珍しく、バグッタの白シャツ、ゼニアのタイ、
アルマーニのスーツに身をまとい、約束の時間を待つ。

13:00
T嬢のお父様、お母様に結婚のお許しを頂くため、
彼女の実家近く、全日空ホテルは和食「空海」の個室。
少し遅れて、T嬢の家族到着。
が・・・しゃべるのが仕事のはずの僕、
「はじめまして・・」から言葉が続かない。
生まれて初めて、言葉が出ない瞬間。
数十秒の沈黙を破ったのは、僕ではなく、
彼女の父上だった。

それから、永遠3時間、僕は程よく酔っ払った
彼の話を聞かされることに。
そして、程よい時間が過ぎた頃、彼の話の溝を見つけ、
まあ良くある挨拶を開始した。
「私、板倉雄一郎は・・・・」
ちょっと恥ずかしくてかけない。
これまた数十秒の沈黙の後、
T嬢の父上は、許すでも、許さないでもなく、
つまり結論を言わずに、こう続けた。
「あのねぇ、家の本家を式に呼んでくれないかなぁ」と。

この瞬間から、T嬢の態度は、
それまでの恋愛のときめきスタイルから、
やたらと落ち着き払った態度に変化した~ように感じる。
考えすぎだろうか?

印象深いことは、
後に彼女が両親に僕の印象を伺ったところ、
「うん、板倉君は、遊んでなさそうだし、
 まじめそうだから、いいんじゃないか」・・・・
僕は詐欺師なんだろうか?  複雑な気分。

17:00
彼女の両親の承諾も得ずに続けていたプロジェクトM。
僕と彼女は、早速彼女が下見をしていた、
乃木坂はブライダルファッションオートクチュール
「かつらゆみ」へ。

まあ、ノロケさせてくださいませ。
さすが、「それ」が仕事のT嬢、
「美しすぎる!」(大変失礼いたしました)

おいおい、金かかるねぇ~結婚って。
どれほど、経済が減衰しても、
結婚するやつは居る。
だから、結婚産業は儲かる。
このときばかりは、「一生に一度だから」という
イクスキューズの元、財布の紐が緩むのだろうか。

4月30日(火曜日)

13:30
またまたプロジェクトMのミーティング、
そしてホテル日航東京ブライダルサロンにて、
さらにミーティング。
う~ん、お決まりパッケージのような、
結婚式と披露宴・・・なんか納得いかない。
と思う反面、ここばかりは、オリジナリティーより、
「正式」で決めてやろうか!っと思ったりして。

18:00
せっかく来たのだからと、T嬢とともに「スパ然」

このところ、知人も見知らぬ人も、
こちらを見る表情が、どこか笑顔。
気のせいだろうか?
それとも、何か伝わるのだろうか?
いずれにしても、自分の幸せが、
周囲に良い影響をもたらしていることをうれしく思う。
(まあ、これも、ノロケね)

20:30
T嬢幼馴染経営になる麻布十番は「東京レストラン」。
うまいね、この店。
安くはないけど。
ラウンジ形式のレストランは、
意中の異性とのきめ時にはぴったりよ。

22:30
二人行きつけのカラオケは飯倉片町「フェスタ」
T嬢、自分の結婚を前に、GW中の友人結婚式のため、
これまたお決まりの「杏里」を練習。
CDRに焼くが、これって違法じゃないよね。

5月1日(水曜日)

疲れがたまり、終日寝る。

5月2日(木曜日)

これまたプロジェクトMの活動。

5月3日(金曜日)

7月発売の単行本仕上げのカンズメということで、
日経BP社のヒットメーカーは柳瀬博一氏と共に
PCに向かう。

僕は、僕の本を編集中の柳瀬氏の向かいで、
原稿修正しているふりして「懲りないくん」執筆。

ということで、大変ですよ結婚は。
でも、楽しいよ。
だって、自分が変化することによって、
周囲の変化が読み取れるから。

で、ちょっと最近思うことがある。
僕は、僕が狙いを定めたT嬢を、
僕が射止めたと思っていたのだが、
実は、彼女に動かされていたのではないか?っと。
そういえば、昨年の秋ぐらいから、
「僕を上手に手のひらで遊ばせることのできる、
そんな能力を持った女性に『だまされてみたい』」っと
思っていたような、いないような。

以上。
原宿オフィスで、カンズメ状態にて。

板倉 雄一郎
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