板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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「懲りないくん」2001年7月29日号(26)

昼夜逆転をテストする号。

7月22日(月曜日)

昨日から一緒に居たMG嬢とランチのため、
渋谷は「ZAGAT SARVEY」にて、
ハンバーガー部門第一位と言う「KUWA AINA」。
大き目のハンバーグに「アボガド」をトッピングして頂く。
不味くはないよ、でもZAGATで一位とは・・・。
この店の気に入ったところは、ファーストフード店に良くある
ダストボックスに、手洗い用の水道蛇口と石鹸があるところ。
この手のモノの食べ方の下手な僕にとっては、
是非「モスバーガー」にも設置してもらいたい、と思う。

食後、美味いコーヒーが飲みたくなり、
15年ぶりに、代官山郵便局の地下「Foglio」。
車オタクのオーナーの経営するこの店は、
店内に必ず「Car Graphic」という、
僕の認識では、日本で一番権威のある自動車雑誌が
最新版までおいてある。

日曜日とあり、またもや都内ドライブデート。
首都高でベイブリッチ下の「大黒ふ頭PA」~
飛行機大好き僕の「京浜島」。
ここは、羽田空港離発着機が、風向きによっては、
まさに頭上を通過する、ヒコーキウォッチの絶好ポイント。
2分に一度程度、巨体のB747(ジャンボ)から、
双発プロペラのプライベート機まで、
その離発着の迫力を楽しめる。

16時、MG嬢を恵比寿駅で下ろし、実家の船橋へ

7月23日(月曜日)

朝からPCワーク。

18時、先週の「東京ローテーションクラブ」で知り合った、
MM嬢とデートのため、懲りない僕は「第三春美」。
いつも満員のこの店が、今日は僕たち以外誰も居ない。
大将の持論によると「株の底値」など経済的なダメージは、
直接一人一人の経済(つまり財布)に影響が無くても、
活動を抑制する効果があると言う。
大将の持論は、経済学で言う「逆資産効果」ではなく、
あくまで「雰囲気」の話しであるが、長年鮨屋を営む大将、
つまり、直に客に接する人が言う言葉には、
なぜか納得してしまう。

今の日本経済が停滞している根本的な理由は、
僕の認識では「金が無い」事ではなく「ある金が動かない」
事にあるとは、以前にも書いた。
これをある個人に置き換えた場合、
社会活動から得られた報酬を、なるべく早期に、
社会に還元(つまり消費)する事が、
経済の一角を成す個人の義務であり、喜びであると考える。
自己の努力の賜物(=報酬)は、その還元の方法、
つまり消費の方法に自由度があるだけで、
いつまでも、何の生産性の無いまま、
手元に置いておくのは、それこそ「悪」だと思う。
へんてこりんなイイワケに聞こえる人も居るかもしれないが、
僕が報酬のほとんどを消費するわけは、僕が考えるところの、
上記のような「社会貢献」を実行しているからである。
所有するのは「金」ではなく「金を稼げる能力」で十分だ。
皆がこの姿勢で日ごろの生活にのぞめば、
少しは景気も回復するだろうに。

溜め込んで「金新陳代謝」が下がっている人には、
活動的な人や、儲け話は、集まらない。
金は使わなければ、次のお金が入ってこないということだ。

21時、首都高ドライブを楽しんで、自宅へ。
フランス人の彼と3年間もつきあったというMM嬢、
さすがに、いろいろ積極的。
ただ、勘違いして欲しくないのは、南欧人種の表面を捉えて、
「誰にでも声をかける」=「だれでもいい」とか、
「女性に優しい」=「口説く楽しみだけで生きている」という
安易な事ではないということだ。
彼らは、自らの気持ちを表現する事に積極的なだけ。
だから、ステディーな付き合いを始めると、
結構、まじめに付き合うもの。
そして、スキンシップにも積極的だから、それに慣れていない
我々日本人は、彼らの行動を「スケベ~」と勘違いするわけだ。
極論すれば、日本人の「キッス」は、
どこか「セックス」の始まりであり、
彼らの「キッス」は、何かのための行為ではなく、
そのときの自身の気持ちを表現する手段に過ぎない。
っと思う。

これまた懲りずに「アイズ・ワイド・シャッド」を二人で鑑賞。

7月24日(火曜日)

だいぶ涼しいが、24時間エアコンの中に居るのは不健康。
そして、いくらエアコンが効いていても暑い。
だから、寝る事にした。
これからしばらく暑い間、時間を自由に使える僕は、
暑い昼間に寝て、夜活動する事を試そうと思う。

なので早速、MM嬢と別れて、お昼寝。

夕刻、PCワークを始める。

21時、暇を持て余すMG嬢来宅~またもや白金「イゾラ」。
もうこの店の事、書くの止めます。
僕にとって特別な店ではなく「よく行く食処」になったから。
ほんと、ピッザを中心としたお食事は、毎日でも飽きない。

自宅に戻り、河口湖ツアーの話や、他の「懲りない女性」の話し。
MG嬢は、女性を口説く事が僕の元気の根源であれば、
それを歓迎してくれる女性。
そればかりか「口説き相談」にも喜んで乗ってくれる。

最近、ある女性が僕の行動について言った事がある。
「板倉さんが多くの女性と付き合うのは、
一人に比重をかけたくないからじゃないかな。
板倉さんの人生は、たった一人を信じて
その人に裏切られる連続だったから、
そうしているんじゃないかな。
ただ遊んでいるだけじゃないと思うんだ」と。
自分の一時の不幸や悲しみを他人の責に帰すつもりは、
全く無いのだが、確かに僕の人生は、
この女性の指摘するような事に支配されている。

物心つく頃には、既に数回の引越しを余儀なくされていた。
そして小学校5年生の時、僕は福島で精神科の開業医を
営んでいた叔父に、後継ぎとして母親と共に引き取られた。
新しい生活を始めたほんの一ヶ月後、叔父は亡くなり、
僕にとって福島行きの最大のインセンティブであった、
「大きな家」からも一ヶ月ほどで新経営者に追い出され、
4畳半一間の生活を母親と共にした。
その後もしばらく同じような「期待はずれ」を味わうに連れ、
「人には頼れない」という思いが形成され、その結果として
僕の起業家としてのベースができたのだろう。
しかし、19歳で起業家という生き方を選択した後も、
度重なる小さな失敗の多くは、
取引先のある個人に対する信頼が崩れた事によっていたし、
その後の大きな失敗(=倒産)も、ある部分これに似ていた。
さらに、倒産後の最初の恋愛でも、しばらく付きあった後に、
彼女が既婚者だと知らされ、途方にくれた事もあった。

自立性とは聞こえが良いものの、僕の場合には、
こんな過去のトラウマが、僕をして、他人に依存しない、
組織を持たない、一人に執着しない人生を選ばせたのだろう。

こう書くと、ずいぶんとトラウマに支配された、
悲しい生き方に聞こえるかもしれないが、
僕の場合は、それらの過去が僕を「変えた」のではなく、
それらの過去の出来事が、社会習慣に迎合していた僕を、
僕が元来持っていた自然な生き方に、
「導いてくれた」と、今では思って居る。
なぜなら、今の「懲りないスタイル」が、僕には無理が無く、
リラックスしていて、自由で、楽しいからだ。
そして、ある特定の人間に依存しないということは、
自分が特定の人に対して行った何かについての
リターンを求めないと言う事でもあり、
結果として周囲の人全てに対して優しくなれるのである。

7月25日(水曜日)

MG嬢と別れ、船橋の実家へ。

夕方起きて、PCワーク~早朝まで。

日本の夏は暑い。
そして、なぜか渋滞もひどければ、体力も必要以上に消耗する。
だから、いっそのこと8月一杯国民の休日にすれば良い。
そうすれば、否応無しに「消費」が加速する。
そして、渋滞やエアコンによるエネルギー消費も抑制され、
エコロジーにもエコノミーにも効果的だと確信している。
汗ベトベトの通勤ラッシュで金を稼いで、
使う暇も無い人生のどこが楽しいのだ。

7月26日(木曜日)

昼からホテル日航東京の「スパ然」。

14時、プロジェクトSSのミーティングのため、
六本木のとある会社。

18時、MM嬢とデートのため、「イゾラ」。

20時、首都高ドライブ。
「もっと遠くに行きたい」というMM嬢のリクエストを、
「先週、河口湖行ったでしょ」というイイワケで却下。
その代わり、首都高をグルグル回る。

自宅に帰り「映画鑑賞」。
MM嬢の寝息を聞きながら、深夜のPCワーク。

7月27日(金曜日)

太陽が見えなくなるまで、MM嬢とお昼寝。

19時、「僕は今日予定があるからさぁ」と別れを告げると、
「私も予定があるの」というMM嬢。
「僕は、六本木で飲み会なんだけど」と言うと、
「それって、カンクロウクンの主催のお食事会?
私も誘われてるの」だと。
「複数恋愛主義」の鉄則は、ディスクローズにある。
20時から「ミーティング」とか嘘を言わなくて良かった。

20時、MM嬢と共に六本木は「花えん」。
いつもの男性諸氏に、今回は夏休みに突入の学生女子たち。

某有名私立大学学生で、フランス人ハーフの
SZ嬢に一目惚れ。
MM嬢の存在も忘れ、最近イタリア人の僕は、
「アモーレ、ミッレ」を連発。
先程、南欧人の行動について言及したが、
僕の場合は、単なるスケベーかもしれない。
おかげで、必要以上にSZ嬢に嫌われる。

23時、MM嬢と共に、自宅へ。

7月28日(土曜日)

お昼寝後、MM嬢を自宅へ送る。

18時、MG嬢とデートのため、
以前TV番組で観た「せたが屋」という、
魚のスープを使ったラーメンが食べたくなり、いざ、環状7号線へ。
真剣に探すも「せたが屋」は、見つからず。
仕方なく別のラーメン屋に行くべく「世田谷通り」を走っていると、
とんでもなくいい匂いが漂う。
その匂いの原因は「炭花」というヤキニク屋。
早速ラーメンをヤキニクに変更して突入!
のはずが、かなりの人気店らしく、1時間ほど待たされる。

「ギアラ」、「ミミクリ」にはじまり、「豚」も「鳥」も扱うこの店の
驚くところは値段にあり。
「タン塩」だろうが何だろうが、一皿380円!
しかも量もタップリ、お味もGOOOOOOD!
僕は特に「タラのチャンジャ」に感激!
おなかが破裂しそうなぐらい食べて、飲んで、
お会計は二人で6000円台!
ディスカウントヤキニクの「牛角」系列店と聞くが、
内装もしっかり、しっとり、そして火元は炭。
そして「牛角」より、どのメニューも100円ほど安いと言う。
僕は、ヤキニクにはあまり詳しくないが、多分、
多分ですよ・・・・この店イケテマス。

22時、MG嬢と自宅に戻り、夏のバカンスの打ち合わせ。
せっかく、時間が自由になるのだから、夏の間、
先に提案した国民の休日ならぬ、一人の一ヶ月避暑を
実行する事に。
「懲りないくん」10号台に煩雑に登場するHH嬢も誘ってみると、
彼女も即決。
あと何人か「懲りない女性」と僕のワンワンを連れて、
避暑に出かけましょう。
しかし、僕にとっては、なかなか進まない原稿書きのためなのね。
あらら。

ということで、暑い夏、これから益々温暖化の影響で暑くなる。
それに文句を言う前に、うまく利用する方法を、
これからしばらく試行錯誤しながら、皆様にレポートいたします。
ネットもモバイルも普及しているんだからさぁ、
もっと道具を有効利用して、自らが置かれた環境に逆らわず、
うまくやって行きたいわけです。はい。

板倉 雄一郎
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