板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

企業価値評価・経済・金融の仕組み・株式投資を分かりやすく解説。理解を促進するためのDVDや書籍も取り扱う板倉雄一郎事務所Webサイト

feed  RSS   feed  Atom
ホーム >  エッセイ >  懲りないくん  > 「懲りないくん」2001年6月3日号(18)

「懲りないくん」2001年6月3日号(18)

今週は、遊んでばかりの週。

5月27日(日曜日)

昼から「スパ然」。
船橋へ戻り就寝。

5月28日(月曜日)

「プロジェクトSS」のミーティングのため、赤坂プリンス。
「社長失格」の編集者、日経BP社柳瀬博一氏、
電通NB氏と共に、昼食。
ビジネスミーティングのはずが、
なぜか話題は「懲りないくん」。
最近、ギョーカイ人の読者が増えた模様。

16時過ぎ、広島のボークンK氏に紹介された、
整体およびヒーリングの
「小松整体ヒーリングサンクチュアリー」へ向かうため、
渋谷は道玄坂のマンションの一室。

K氏が彼の兄弟の薦めで訪問したのがきっかけ。
彼の過去、現在、未来について、
まあよくある話だが「よくあたる」という事。
彼は、親兄弟にも明かしていない持病について
指摘されたと言う。
好奇心旺盛な僕は、彼の薦めに二つ返事でGO。

小さな部屋には、整体治療用の医療用ベッド、
それに、応接用のソファーだけ。
5000人以上の患者を診たという小松賢次院長は、
僕と同世代で柔道体型の男性。

僕が体験したのは「スピリチュアルリーディング」
要は、守護霊だかなんだかよくわからないが、
霊的なコミュニケーションによって、
僕自身の、過去、現在、未来を読み取ると言うこと。

早速「名前」と「生年月日」を指定用紙に書き込むと、
先生は、立ってこちらを向くようにと指示。
言う通りにすると、今度は横を向けと言う。
これまた素直に言う通にすると、今度は後ろを向けと言う。
以上で、身体的なリーディングが終了。

直後、この先生が言った言葉は、
「椎間板の4番と5番に異常があります、
さらに、頚椎の3番と4番にも多少異常があります」
「?、いや、えっ?」
唖然としている僕に、彼は続けざまに、
「肺も結構汚れて居ますが、ガンはありません。
ただし注意した方がいいでしょう」と。

「社長失格」の読者ならおわかりかと思うが、
僕は「椎間板ヘルニア」という持病を持っている。
このところのプール&スパ活動
および体重コントロールのおかげで、
最近はこの持病が顔を出すことは無いが、
以前、整形外科にてレントゲンを取ってもらったとき、
確かに、椎間板の4番と5番の間の軟骨が、
誰が見てもすぐにわかるほどに神経を圧迫していた。
さらに、大きな支障は今のところ無いのだが、
「レーシングカート」を初めとするレース活動で、
首には大きな負担がかかっていることも承知している。

「なぜわかるんだ?」
僕は心の中でそう思ったが、野暮な質問だと思い、
彼が僕を読み取れる理由より先に、
僕自身についての情報を聞く事を優先することに。

スピリチュアルリーディングで興味深いのは、彼の視線だ。
僕の方を見ているのは確かだが、
彼の視線は、僕の顔や体ではなく、
僕の頭上や側方の「遥か遠く」にある。
まるで他の誰かの目を見て観察しているような視線。

彼はしばらく観察すると、こう言った。
「長い髪の毛を青に染めている人が、あなたの守護霊です。
こんな人は初めてですが、多分ネイティブアメリカンでしょう」
ネイティブアメリカン?
それって、アメリカインディアンの事か?
そんなはずは無い、僕も先祖を詳しく知っているわけではないが、
「板倉」という苗字と、祖母や父親からの話しによれば、
千葉と福島の藩主である「板倉藩」の子孫のはず。
ネイティブアメリカンなんて関係ないよ。
とか思っていると、そんな事を思っている僕を察したのか
「先祖と守護霊は関係ありません。
守護霊はあなたの分霊に他ならないからです」と。

彼の説明に寄ると、人は、5つの「分霊」と「本体」から成り、
それら全てで「一人前」なんだそうだ。
そして、その分霊や本体が
交互にこの世に現れ業をこなすことを
繰り返していると言う。
すなわち、僕の守護霊である「ネイティブアメリカン」の彼は、
僕の分霊の一つだという。

「数学は得意ですか?」といきなり聞かれる。
「ええ、はい。」
なぜか、僕は、幼い頃から数学が得意だ。
「それじゃ、今のあなたは『本体』です」と。
理由はわからないらしいが、数学が得意な場合、
今この世に居るのは、分霊ではなく、本体だそうだ。

聞くと、あなたの今の幸せは、
主にこの守護霊が陰徳を積んだおかげだという。
つまり、僕の分霊であるネイティブアメリカンの彼が、
この世で宗教者らしきことを業として
陰徳を積んだ「貯金」が、僕をして、幸せにしているという。
不思議な気分だ。
分霊が、つまり今の僕の守護霊が、
僕の幸せの根源だとすれば、
彼に感謝したいところだが、
その分霊も僕の一部なわけだから、
一体誰に感謝すべきなのだろう。

多くの損害を与えた債権者や投資家には大変申し訳ないが、
実は今の僕は、少なくとも過去の僕より、
遥かに幸せを実感している。
それは、時間と経済力、
それに多数の女性との交際という事ではなく、
どんな環境にあっても、「幸せを見つけ出す能力」を
僕に与えてくれた事に幸せを感じるのである。
世間の常識的な幸せからは程遠い過去の状況
(つまり倒産時)であっても、
僕は両親や2匹の愛犬と接する時間を幸せだと感じ。
派手な交友交際に目を奪われた人からの
ネガティブな意見があろうが、
自分をディスクローズする機会
(つまり「懲りないくん」を初めとする執筆や講演活動)を
与えられたている事に幸せを感じるのである。
もしかしたら、その全ては自分の分霊の、
つまり守護霊のおかげなのかもしれない。

そんな事をいろいろ考えている間に、
彼は、僕の「年表」を作り上げていた。
「婚期」は、24、32、39歳の時。
過去は実らなかったが(特に結婚したいわけではないが)
未来の39歳は、2003年、まだわからない。
39歳の婚期の相手は、
日本人ではなく、中国系の女性だという。
なんで?

39歳~海外へ移住という。
ホンマかいな。

金運については、12月に38歳を迎えた翌2002年が、
ここ5年間の中でサイコーだという。
素直に嬉しい。

46歳で、体調不全。
だがしかし、それを回避する事は可能と言う。

52歳で、新しいビジネスを成功させると言う。
それも業種は「エステや美容」。
これまたどーして?

最後の極めつけは、
「あなたは、とにかく長寿です」だって。
そして、あなたの幸せな人生の主な理由は、
「人情が厚い」という事だという。
そして、幸せの継続のために、
1、 倫理に反する方法で自分の欲望を満たすことはNG.
2、 人のチャンスを奪ってはいけない。
の二つを守れと言う。

そこで、僕はすかさず質問する。
「倫理に反する」とは、何か?
すると、僕の期待する答えが帰ってきた。
つまり、自己が自己の価値観に照らし合わせて、
「悪い事」と認識して実行することだという。

さて、僕が、僕自身の価値観において、
「悪い事」と思うことは?
少なくとも、多くの女性との付き合いの事では無い。

参考までに、この先生のURLは、
www.mars.sphere.ne.jp/komatsuseitai/
この手のご案内には、いつも書くことだけど、
この院長との顧客誘導における経済的関係は、
全く無いので、あしからず。

なんだか、救われた気分。

僕は、統計に基づく、いわゆる「占い」の類は大嫌いだ。
大嫌いな理由は、ある人物を
生年月日だとか、血液がただとかで
「カテゴライズ」するからだ。

人は、新たに人に出会うとき、
自然と、過去の誰かとの共通点を見出し、
その誰かと同じ「引出しに」入れてしまう傾向がある。

僕は、自分が誰かと同じ引出しに入れられるのも嫌だし、
誰かを、過去の誰かと同じ引出しに入れるのも嫌だ。
なぜなら、せっかく出会ったその人の多くを知る機会を、
自ら削ってしまうのは「もったいない」し、
自分が分類されるのは、きっと僕固有の何かを、
伝えられないで終わってしまうからだ。

僕は、この考えを、僕自身が「他人を尊重する行為」に
他ならないと思っている。
他人を尊重すると言うことは、
すなわち、自分と違った一つ一つの価値観を
そのまま受け入れること。
自分の知っている価値観、人、基準、知識、経験が、
どれほど狭いモノであるかを知っているので、
常に、クリーンに相手に接したいと思う次第である。

と言う事で、このいわゆる霊能者の能力が、
偽りのものかどうかについては、
何のエビデンスも無いので、差し控えるが、
僕としては、彼のような、統計に乗っ取る方法ではなく、
一人一人個別のモノとしてリーディングする姿勢を
気に行った次第である。

18時、YD社のコンサルティング。
僕の指導通り、良くできたビジネスプラン。
このビジネスプランによって、
既に投資がいくつか決まったと言うレポート。

良くできたビジネスプランとは、3ページ以内のもの。
悪いビジネスプランとは、部厚いもの。

19時、就寝までPCワーク。

5月29日(火曜日)

朝から原稿。

昼、「スパ然」

18時、先日のパーティーで知り合った、
藤沢在住のTI嬢を品川駅でピックアップ。
(TI嬢の描写は、16号記載)
麻布十番はステーキハウス「一位」。
15年以上の付き合いになる松原店長のメニューからは、
「山芋のクレープ」と「平目のソテー」がオススメ。
その後は、「鮑ソテー」そして、
ニンイクをふんだんにつかった油で焼かれるサーロイン。
フレンチワインも手ごろな3級がたくさんストックされて居ます。

21時、原宿の自宅で、「アイズワイドシャッド」を二人で鑑賞。
この映画は、BGVに向いてるらしい。

23時、彼女を自宅まで送り、実家の船橋へ戻り、
2匹の犬と就寝。

5月30日(水曜日)

終日、PCワークと原稿。

5月31日(木曜日)

昼から「スパ然」

20時、先日のお食事会で会った、NS嬢とデートのため、
彼女を白金でピックアップ。
(NS嬢の描写は、17号記載)
中目黒は、以前ご紹介した激安イタリアン
「タントタベタリーナ」。
と言うのも、数日前、このお店の店主より、
「懲りないくん」への店の紹介を感謝されて、
花束が届いたのです。
聞くと、既に何人かの「懲りないくん」読者が、
この店でお食事を楽しんだと言う事。
素直に嬉しい。

しつこいようだけど、コースで2000円のイタ飯って、
あまり無いよね。
これまたしつこいけど、リッチな味付けは、
どうしてもお酒が進むので、お酒の値段が上がります。
でも朗報、このお店で「『懲りないくん』を見て来ました」っと
言ってくれれば、ドリンクもしくはディッシュをプレゼント。
是非お試しあれ。

断っておきますが、僕の食情報は常に
「値段とのバランス」で評価していますので、あしからず。

NS嬢と自宅で「パットメセニー」のDVDを鑑賞。
それにしても、僕はDVDを最後まで観た事あるのか?

26時、NS嬢を自宅に送り、船橋へ戻り就寝。

6月1日(金曜日)

朝から、僕の愛犬「明」君の皮膚アレルギー治療のため、
実家近くの「かつまペットクリニック」。
梅雨時期から、抗生物質を与えなければならないのが辛い。

午後、先日デートしたMG嬢からプールでデートのお誘い。
原稿以外の予定が無い僕は、もちろん、即断即決。

15時、MG嬢と「スパ然」。

18時、プールを出て、ホテル日航東京内のカフェレストラン
「マルコポーロ」にて、MG嬢とビール。

19時、予定があると言う彼女を新宿まで送り、
原宿に戻り、原稿。

6月2日(土曜日)

朝からPCワークと原稿。

夕方「スパ然」

19時、MG嬢とデートのため、彼女の自宅近くへ。
ところが、用意の遅い彼女のおかげで、結局1時間待たされる。
トホホ。

20時、場所から考えた夕食は、
下北沢の広島風お好み焼き「おたふく」。
広島特有の良い意味での「ジャンクフード」は、
もちろん料金もお手ごろ。
この店、僕は3ヶ月に一度程度だが、
既に15年の付き合いになる。
この店の問題は、並ばないと食べられない事と、
食後、髪の毛や洋服が食べ物の匂いに包まれること。
もちろん、料金とお味のバランスはサイコー。

21時、「おたふく」近くの名物クレープ屋にて、
バナナ+イチゴ+アイスクリーム+生クリーム+ブルーベリー
のクレープでデザート。

MG嬢、どちらも、ご満悦の様子。
彼女に対する、最初の印象(17号に記載)と
その後の印象が、良い意味で異ならない彼女とは、
良い付き合いができそうだ。
彼女は僕の「複数恋愛主義」を根底から理解しているように思う。
とにかく、リズム、思想が合う。
オマケにルックスも良い。

22時、彼女が紹介されている、
とある有名女性雑誌を購入し、
明日からの彼女との小旅行に備えて、原宿の自宅へ。

次号へつづく。

板倉 雄一郎
Copyright c 2001 Yuichiro ITAKURA All rights reserved.





エッセイカテゴリ

懲りないくんインデックス