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Deep KISS 第27号「ウンコ味のカレーとカレー味のウンコ(みずほ事件)」

いやぁ?、このニュース、夜まで知らなかったのです。
証券会社が、「ウンコ味のカレー」と「カレー味のウンコ」を間違えるとは。
もう、なんだか証券市場も「お笑い現場」ですよね。

確かに僕自身も、たとえば、4680という数字を、
6480だったか、4608だったか、4860だったか、忘れてしまうことはありますよ。
でもぉー、「60万円で1株売り」を、「1円で60万株売り」には、間違えない・・・・いや間違えるかなあ?

これって、「お金の流れ」を考えたとき、
「1円で、60万円相当の価値を手に入れた奴が居る!!!!」ってことです・・・いや、値幅制限があるから、1円では買えないね。
(↑ この会社の一株あたり株主価値が上場価格程度かどうかは知りません)

悲しい・・・何が悲しいって・・・「僕も欲しかったよぉ~!」(笑、うそ)

その分、「みずほ証券」は、損するわけで、なんのことはない「ゼロサムゲーム」というわけです。
短期の取引は、「常に」ゼロサムでしかありません。
企業が価値を生み出すには(=プラスサムになるには)、時間経過が必要なのですよ。

で、「価格変動」 しかわからない人にとって、今日は大変だったわけです。
しかし、「価値」に興味のある人にとっては、
「お笑いな出来事」であり、
「チャンス到来」だったわけです。
なぜなら、「今日の事件」と、投資対象の「価値」には、仮に投資対象の「市場価格」に変化があったとしても、価値変動にはなっていないですからね。
ただし、「みずほ」以外は。

ちなみに、価格変動しか見えてない人が、この事件で「慌てて損切り」なんてしていたら・・・ブフ(笑)

ちなみに・・・
「今から2年間、証券取引所が閉鎖されても、全く困りません。」
と、バフェットは言っていました。
価格変動しかわからない人にとって、この言葉の真の意味は、わからないだろうケレド。

それにしても、ジェイコムの利害関係者は、焦っただろうなぁ??????

それに、この事件を「しでかしちゃった人」の心境って・・・ご愁傷様です。
まっ、明日があるさ、ねっ!

ちなみに、
「ウンコ味のカレー」は、「カレー」ですが、
「カレー味のウンコ」は、どう修飾されても「ウンコ」です。
(↑ なんのこっちゃ)

2005年12月8日 板倉雄一郎

PS:
ちなみに、僕の場合、このチャンスは見逃しました(笑)
ジェイコムを安く仕込めるチャンスという意味ではないですよ。
事件に「引っ張られて」下落した優良企業の株式を、その価値に対して安く手に入れるチャンスという意味です。
だって僕、「相場」なんて煩雑に見てないから。





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