今回、ライブドアでも、粉飾決算が報道されていますが、同社の監査機関である「監査法人」について、一向に取り上げられていません。不思議です。
真っ当な投資家は、企業発表の有価証券報告書から、企業の姿を分析して価値を把握します。この価値評価の「源」に間違いや嘘がないかを調べるのが監査法人の仕事です。
もし、有価証券報告書が信頼できないのであれば、株式市場は冗談抜きで「合法賭博場」に成ってしまいます。本来、投資行為とは、その企業の資金提供者という側面での一員として、企業の価値創造に貢献するものです。
超短期トレードなどの「他人からの経済価値の搾取(=短期ではゼロサムです)」なら話は別ですが、価値に対する投資とは、企業を資金面で応援する代わりに、キャピタルゲインやインカムゲインを頂くという関係です。
その根拠となる情報に、嘘があってはならないのです。 読者の皆さん、是非一度どの企業でも良いですから、有価証券報告書を最初から最後まで読んでみてください。
恐らく、自分にどれほど知識が不足しているかが、分かると思います。
有価証券報告書を読み解くことは、他のどんなことより、企業を知ることが出来ますし、貴方自身を経済的に守る知識が得られます。
2006年1月19日 板倉雄一郎