知識や情報を獲るために、私たちは本を読みます。
「良書を読む」ことが大切なことは言うまでもありませんが、
「良書を読む」とは具体的に、「悪書を読まない」ということです。
これと同じことが、様々な目的のための方法として考えられます。
「投資活動で成功するためには、
儲けることより、損をしないことのほうが重要だ」
と言われることも同じです。
「企業価値を最大化するためには、
事業利回り(=投下資本利益率)を1%上昇させるより、
資本コストを1%低減させる方が企業価値は上昇します。」
と僕が主張している(というか理論的に明らかですが)ことも同じです。
「事業を成功に導くためには、
リターンを稼ぐ必要がありますが、
それ以上にリスクを低減することが大切です。」
「自動車の運動性能をアップさせるためには、
(パワーウェイトレシオが同じなら)
パワーを上げることより、ウェイトを軽くするほうが効果的です。」
「ダイエットに成功するためには、
過度な精神的負担を強いる方法より、
継続できるらくちんな方法が効果的です。」
「サッカーで勝利するためには、
相手のゴールを奪うことより、
相手にゴールを奪われないことが大切です。」
「資産を増やしたいなら、
一気に稼ぐ方法より、
少しずつ継続的に稼ぐ方法のほうが確実です。」
「ある方法が効果を発揮しているなら、
もっと早くと、別の方法を試すことはリスクの方が大きいです。」
(↑ このメソッドは、
合宿セミナーの夜の場にて、「男性限定」にて具体的に示しています。(笑))
「特殊な方法を編み出すより、
当たり前の方法を守ることのほうが、遥かに効果的です。」
「楽して儲けたいのなら、
既に明らかになっている確実で当たり前の方法を楽しむことです。」
「何かを手に入れたいのなら、
手に入れることに執着しないことが効果的です。
もし、どうしても執着心を取り払うことが出来なければ、
とことん追求してみるのも一つの手です。
そうすれば、ある日突然、
追い求めている対象それ自体は、
本質的な目的ではないことに気づき、
追い求めることが馬鹿馬鹿しくなりますから。
ただし、この方法の場合、気づくためのコストは、かなり高くつきます。」
「何かを欲しがるより、
何かを創り出す事が、結果的に何かを得られます。」
以上は、一見「地味でつまらない方法」に思われるかもしれません。
しかしそんなことは全くありません。
悪書を読まないように勤めることも、
資本コストを低減することも、
損をしないようにすることも、
リスクを低減させることも、
自動車の軽量化をすることも、
継続的な方法を探すことも、
今の方法が効果的であるかどうかを考察することも、
当たり前の方法を継続することも、
欲しいものに執着しないことも、
どれも、
極めてチヤレンジングなことですし、
どれもたやすいことではありません。
一見派手に見える方法は、
「その瞬間の楽しさ」を与えてくれるかもしれません。
しかし、
元々持っていないことより、
手に入れたものを失ってしまうことのほうが、
遥かに辛いものです。
「そんなの当たり前だし古いよ」と言われる方法が、
実は最も効果的で、合理的で、最も賢く、そして楽しい方法です。
当たり前を継続することは、それ自体がかなりチャレンジングです。
さて、夫婦生活を成功に導くためには・・・
こればかりは僕にはわかりません(笑)
2006年4月18日 板倉雄一郎