板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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Deep KISS 第33号「国家財政(日本経済の底力)」

国家財政危機を前に、
「経済破綻か?」
「デフォルト、もしくは、ハイパーインフレか?」
などと、枝葉の「脅し」的な表現を、(つい最近は、ちょっと忘れられているが)、良く観た。

僕は、「日本は全然大丈夫」と思っています。
なぜなら、我々日本人の優秀な(経営者を含む)労働力が生み出した、価値ある商品を、世界中に提供しつづけているからです。
すなわち、経済を「数値の側面から観た危機」もさることながら、それ以上に、「実態経済価値」を生み出す能力を我々は持っているからです。

確かに、中期的には、金利の変動、貨幣価値の変動、過剰流動性を経済成長に合わせた適度な水準に戻すオペレーションだとか、様々な「変化」によって、
「経済的な教養の低い人たちから、経済的教養の高い人たちへの、経済価値の移転」が、急速に起こると思うのです。

だからこそ、今、多くの人が「経済的教養」を、それこそ急速に学ぶ必要があるのです。
日本人全体が、全体で、国家財政の危機からの脱却や、今の経済的復活の継続のために、対処しなければならないのだと思うのです。

我々には、原油も、兵器も、資本主義の歴史も、ありません。
しかし、価値を生み出す能力があります。
価値を生み出す、優秀な国民が居ます。

GDPの「総額」が下がろうが上がろうが、そんなことはどうでもよいことです。
大切なのは、「一人辺りのGDP」です。
我々は、我々の本来持つ、優秀で、勤勉で、調和を尊重するという優れた国民性に、もっと磨きをかければ、良いのです。

目の前の「金儲け」に没頭しているような人間ばかりになり、「持てる金の量」で人物を評価するようなことになってしまえば、我々の真価は失われてしまうと思うのです。

どうぞ、大切な人に、「おりおば」をお勧めください(笑・・・でも本気です)

2005年12月27日

PS:
昨日は、友人が開いてくれた誕生日会。
ありがとうございました。
僕は、今年、社会から、「いただきすぎ」です。
あ?、来年は、もっとたくさん価値提供してやるぜぇ?!!!

PS^2:
「今年の総括」エッセイは、もうちょっとまってくだはい。
よろしくです。





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