僕は「評論家」ではありませんから、「何がいけない」とか、「何が原因だ」というだけで、そのソリューション(=解決方法)を提案しないわけには行きません。
既に書いたことですが、「株式分割」による「インチキマジック」を封じ込めるためには、証券取引に関する基礎的な部分の改革が必要なのです。
株式分割とは、「両替」に過ぎないのです。
価格に換算して100の価値がある「株式」を、100分割すれば、1株辺りの価値は、「1」になります。しかし、価値に対して理解のない人たちによって、その価格は、30にも、100にもなってしまいます。
それを承知して、株式分割することで、一時的な「価値に対して相当に高い株価」を自らの利益のために利用する経営者が、インチキでないとすれば、一体何なのでしょうか?
その上、虚偽の情報を流布することによって、更に「価値に対して劇的に高い価格」を作り上げる経営者が、「詐欺師」でないとすれば、一体何なのでしょうか?
(本当は、制度やシステムがどうであれ、そのシステムを利用する利用者の知識が深まれば、どんなシステムであれ、キチンと機能するのですけれどね。)
その提案とは、1年半以上前に書いています・・・
【参考エッセイ】
⇒ SMU第78号「未来の証券取引」
(今、読み返してみたら、ファイナンスに詳しくない人にとっては、非常に難しい表現ですね・・・もっと、「誰にでもわかる表現」ができるよう、がんばります。です。はい。)
恐らく、僕の提案は、将来実現されるでしょう。
その布石は、「ほふり」や、「株式分割に伴う一時的な流通株式数減少という現象の抑制制度」などによって、着実に進んでいます。
もちろん、その制度を作る連中の目的は、僕の目的とは全然違って、「個人所得のガラス張り化」であることは、十分に承知しています。
しかし、そもそも「ガラス張り」になったら困るようなことをしている人に問題があるのですから、目的如何に関わらず「ガラス張り」は大歓迎です。
この僕の提案が実現できれば、「株式分割によって、株主価値に比べ、相当に高い株価を作り出す」というインチキ手法は、使えなくなります。
是非、実現して欲しいものです。
2006年1月18日 板倉雄一郎
PS:
テレビ朝日「スーパーモーニング」の収録に行ってきました。
僕の本意が曲げられないような編集を切に願います。
(って言うか、その辺をうるさく言っておきましたが)
もしこれで、僕の本意にそれるような編集の作りこみが行われたとしたら、今後一切「編集の伴う取材」は、拒絶しようと思います。
放映日は、2006年1月19日なのかな?