板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

企業価値評価・経済・金融の仕組み・株式投資を分かりやすく解説。理解を促進するためのDVDや書籍も取り扱う板倉雄一郎事務所Webサイト

feed  RSS   feed  Atom
ホーム >  エッセイ >  Keep it simple,stupid  > KISS 第37号「続・夫婦物語」

KISS 第37号「続・夫婦物語」

KISS第36号「夫婦物語」の続きで、臨時アップデートです。
(前号も読んでくださいね・・・シナジーの本質が書いてあります。)

あらら、ついに、富士子は家出しちゃったのですね・・・・
そして、吉孝君にかくまってもらっているとか。

800億円で、AMラジオ局一つかぁ・・・

しつこいようですが、メディアの告知力が欲しければ、スポンサーとして番組を買えば、それでよいのです。
テレビとネットの融合とは、つまり、ネット企業が、TV番組のスポンサーをすれば実現できます。
それ以上のシナジーなんて、そんなに簡単に起こらないのです。

ちなみに、フジテレビ、月曜日9時(ゲック)のCM料金は・・・
60秒CM辺り、6000万円/月 程度です。
(僕、結構メディアに強いのです・・・詳しくは「社長失格」にて)
ゲックでは、計6分のCM枠がありますから、
すべてを買って、およそ4億円/月。
年間通しで買っても、48億円です。
なお、ゲックの視聴率は、30%弱・・・つまり、3000万人程度にリーチできます。
800億円あれば、15年は、スポンサーできる計算になります。
(15年も先に、今の民放TV局ビジネスモデルが生き残っているかどうかについては、懐疑的ですが)

なお、現在の民放TV局の自主規定では、
「番組内でのURL告知は、不可」ということになっています。
もちろん、CM内ではOKです。

たとえば、TVとネットの融合という視点で言えば、
「芝浦島」というわけのわからない単語を、鳥になったSMAPが話すCMがありますよね。
あれは、わざと、「芝浦島」をネットで検索しなければ、わけがわからないCMにしているのです。
興味を持った人は、ネットで検索して、あるところにたどり着くわけです。
TVとネットの融合なんて、何もメディアを買収しなくても、実現できるわけです。

さらに言えば、TV局の過去のコンテンツを、ネットで流すことなど、技術的には非常に簡単ですよね。
でも、それが実現しないのは、TV局のコンテンツの著作権が非常に複雑に絡み合っていて、調整が取れないからなのです。
出演者の芸能事務所、スポンサーなどなど。

つまり、シナジーを最も資金効率よく得るためには、番組のスポンサードをすればよいということなのです。

以上、臨時アップデートでした。

2005年3月24日 板倉雄一郎 (臨時アップデート)

PS:
孫正義ではなく、北尾さんが出てくるところが面白いですね。
この部分は、そのうち解説しましょう。





エッセイカテゴリ

Keep it simple,stupidインデックス