板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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KISS 第57号「議論」

「今日は、疲れが溜まっているから、エッセイは、午後にでも書こう」
なぁ?んて、思っていたら、
昨日、延々3時間に渡る僕のインタビュー収録の聞き手として、ご一緒させていただいた所さん(テレビ朝日レポーター)、さらに、昨夜7時の食事からスタートして、深夜1時まで、延々6時間の議論をさせていただいた方が、「スーパーモーニング」(テレビ朝日)に生出演しているではないですか!
年齢など大した意味はないとは思いますが、僕より年上の人が、僕より元気に仕事をしている姿を見ると、なんだかやけに悔しくなります。
ということで、書き始めました(笑)

昨夜の議論の相手をしていただいたのは、KISS第54号のPS部分で、批判を書かせていただいた永沢徹弁護士です。
あの文章がきっかけで、その後いろいろあって、「食事&議論」の機会となりました。
久しぶりの新橋「第三春美」の鮨も、もちろん絶品でしたが、永沢さんとの議論は、いやぁ?楽しかったです。
細かいところでは、言葉の定義や、投資に対する姿勢において、意見の不一致がいくつかあったものの、価値や価格に対する考え方において、根底的には、ほとんど同一の考えを持っていることを確認できました。
永沢弁護士、弁護士としての立場もありますが、実は、「投資家」として、多くの経験をお持ちの方です。
投資家として、成功しているから「えらい」というのではなく、「投資家としての経験と立場」を持っている方が、M&Aについて語っていることが「えらい」のです。
童貞学者には到底出来ることではありません。
最後、硬い握手で別れた彼は、とても魅力的な人物でした。

それにしても、第三春美の他のお客さんや、その後の第一ホテル東京のメインバーの店員には、「理屈っぽく、大声で喋り捲る、うるさい二人」が、大変ご迷惑をおかけいたしました。
この場を借りて、お詫びを申し上げます。
「朝まで生テレビ!」より、うるさかったかも(笑)

「議論を楽しむ」ためには、「合意」が不可欠です。
しかし、この場合の「合意」には、
「あなたと私は、意見が一致していないことに、合意する」という合意に満足する姿勢が不可欠です。
そして、相手の意見が、どのような立場や経験に基づき、何を目的にした意見なのかを、汲み取ろうとする姿勢が不可欠です。
昨夜の議論は、以上の点において、非常に有意義でした。
(と書くと、意見の不一致が多かったように誤解されそうですが、そうではないですよ。)

次は、週末に予定されている「オープンセミナー」で、多くの方とお会いする機会があります。
今から、とても楽しみです。

誰かの言葉を受け止めるとき、「言葉そのもの」がどのような内容であれ、言葉の最後に、「LOVE」と「FUCK」のどちらが付いているのかを見極めることは、コミュニケーションにおいて、非常に重要です。

2005年4月21日 板倉雄一郎

PS:
冒頭の収録内容は、4月29日(金曜日・休日)の「スーパーモーニング」(テレビ朝日)で放映予定です。
ライブドア騒動についても触れていますが、本題は、僕自身の「栄光と挫折」についてです。
いつまで経っても・・・トホホ。





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