板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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KISS 第69号「アントレプレナーシップなど」

週明けのエッセイは、もろもろです。

<NTTDoCoMoの三井カードへの資本参加>

あまり興味が無いので、深く調べていません。
消費者としての立場で考えたとき、ケータイとクレジットカードが一緒になることは、どんなベネフィットがあるのか?
僕には、さっぱりわかりません。
そもそも、日本では、クレジットカードの利用が、欧米ほど進んではいません。
たとえば、コンビニなどでクレジットカードを利用する人の姿をあまり見かけません(そもそも、利用できるの?)。
ケータイにその機能が内蔵されると、消費者はいきなり利用を始めるのでしょうか?
僕は、めんどくさいと思うのですが(←、一個人の意見です)・・・
逆に、デメリットとして・・・
「落としてケータイが壊れたら?」
「ケータイのバッテリーが切れたら?」
僕は、おっさんですから(笑)、そんな心配ばかりしてしまいます。
それ以前に、ケータイのズータイが大きくなる不便をいつも感じていたりします。

以上は、消費者から見た場合ですが、それでは投資家としてみた場合、DoCoMoは、この資本参加とサービスで、どの程度の利益を目論んでいるのでしょうか?
そもそも、自動販売機で缶コーヒーを買うときに、ケータイを利用すると、DoCoMoにいくらトランザクションフィーが入るのでしょうか?(自動販売機での購入は、一つの事例に過ぎませんが)
この投資で、DoCoMoのROIC(投下資本利益率)が、どれほど上昇すると言うのでしょうか?
僕には、よくわかりません。

企業経営者様へ・・・
金が余ったら、「無理に使おうとせず」、投資家に還元してください。
賢明なる投資家へ・・・
還元された金は、次世代を担う企業に再投資してください。
それが、「金融」と言うものです。
そうなれば、金が生きます。

<日本銀行>

ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、日本銀行(ニチギン)は、JASDAQに上場しています(笑・・・でもホントですよ・・・コードは8301)。
これの本質的な意味は、何でしょうか?

<アントレプレナーシップ>

アントレプレナーシップ(=企業家精神)は、どのようにして生まれ、どのように養われるのか。
このような設問の解を求めようとしたとき、安易に思いつくのは、アントレプレナーの共通点を探るというアプローチです。
しかし、企業家それぞれの、生い立ちや、家庭環境などは、様々ですから、共通点を探しても本質的な答えは得られないと思います。(その前に、アントレプレナーって何だ?という問題を解決しなければなりませんが)

僕は、アントレプレナーを、「新たな価値を生み出そうとし、実践する者」と捉えています。
その意味では、すべての人が、アントレプレナーであるべきだと思います。

僕は、幼少期から「家庭不和」の環境に居りました。
父親の愛人(?)と旅行に連れて行かれ、疎外感を感じ。
そのカウンター(なのかな?)で、母が付き合っていた愛人と、父親のどちらを選択するかと、10歳に満たない僕は、決断を迫られ、しかし、結局は、僕の意見は、「聞くだけ」で、当事者が勝手に結論を出し、子供の居ない叔父の病院を継ぐために、叔父の家へと移動したと思ったら、一ヶ月で叔父は亡くなり、医療法人の病院は、あっという間に他人の支配下になり、僕は叔父の家を追い出され・・・
小学校6年生のとき、そんな自分の環境に疲れ、毎日一人で泣き、泣き疲れたとき、「他人に依存していたのでは、幸福は得られない。自分で生きよう。」との解を得ました。
僕が、広義での「アントレプレナー」になった瞬間でした。

米国には、日本と比較して、人口当たりのアントレプレナーが非常に多いです。
僕が知っている限りの米国人は、高校卒業と共に、親から独立します。
それは、経済的にも、生活実態的にもです。
子供に遺産を残そうと必死になる親は、あまり多くありません。
自分たちで稼いだ資産は、自分たちが楽しむために使うからです。
子供もそれをよく知っています。
しかし、「家族」としてのつながりは、これまた僕が知っている限り、「主に経済的な結びつきによる現代日本の家族」より、深いつながりを持っているように思います。

アントレプレナーを育てるためには、「一円起業」などの「制度」では、解決できません。
文化そのものが生み出すものです。
作為的に出来ることは、せいぜい教育制度でしょう。
教育は、国力の源泉です。
今の義務教育は、ほとんど意味が無いと断言します。

僕は、小学生のとき、泣いていた過去を、今では、懐かしい良い思い出です。
あの経験は、僕に多くをもたらしました。
教育とは、経験させること、に他なりません。

<おりおばの原稿>

だめだ。全然手につかない。
「まとまった時間」が無い(とは、イイワケですが)。
発売は、7月中旬より遅れます。
その分、価値を高めます。
すんまそん。

<短編エロ小説>

「おりおば」に代わって、エロ小説を書こうと思っています。
「はぁ??」とか、思わないでください。
結構、経験に基づくネタが、たくさんあって、書きたくてしょうがなかったんです。
週一ぐらいで、来週から始めますので、よろしくです。
(そんな時間があるなら、さっさと「おりおば」書けよ!って言われそうですが、「おりおば」を書き上げてから、始めますね。)

と言うことで、完全に週末モードの脳みそのままのエッセイでした。
また一週間、仕事も遊びも、楽しみましょう!

2005年5月16日 板倉雄一郎





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