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KISS第42号「朝まで生テレビ!」

(このWEB の主力エッセイは、KISS(=Keep It Simple Stupid)です。
左フレームの「ほぼ毎日エッセイ」のリンクボタンからどうぞ)

「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日)に、4時間、生出演してきた。
いろいろ感想は、ある。
20年ほど前から、画面で見ていた番組と、現場のライブには、非常に大きな違いがあった。
様々な点で、勉強になった。
細かい感想は、後々書いていきたいと思う。

が、今日は、僕が、最も刺激を受け、最も学習し、最も反省した点を書いてみたいと思います。

番組始まってから1時間程経った頃でしょうか、僕が、確かネットに関する話題(KISS第12号「ネットとは」とほぼ同等の内容)を、話し始めようとしたとき、僕は思い余って、こういう切り出し方をしたのです。
「皆さんの議論には、大切なことが抜けている・・・」(確かこんな言葉だったと思う。)
この言葉を発した直後、山田厚史氏(朝日新聞「AERA」編集委員)から、いきなり鋭く厳しい突込みを入れられた。
「だから、そういう前置きは、言う必要が無い!」っと。
この瞬間、僕は、はっとした。
「僕は、なぜ他人の言論に『価値が無い』的なことを言っているのだろう!」っと。
自分の、決定的な過ちに、気がついた瞬間だった。

思えば、このエッセイも、(イイワケとしては、思い余ってなのですが)、
「?のような議論には、意味が無い」とか、
「?をするような人は、馬鹿だ!」とか、
「?のように考えるのは、アホだ!」とか、
そんな、人を不快にさせるだけで、何の意味もない言葉を使っている。
このような言葉は、「僕自身のストレス発散」には効果絶大(?)ではあるが、
このような言葉は、「社会に対する価値提供」には、必ずしもなっていない。

それに気がつかされた。
他人の批判は、自らの主張を強調するために必要な最低限度でよい。
自らの主張に自信があるのなら、淡々とそれを主張するだけでよい。
後は、読む方が、聞く方が、どう捕らえるか?がすべてだ。

僕は、このエッセイの記述においても、普段の生活においても、
「まるで自分がすべてを理解していると思い込んでいる人間」であると、評価されてもしかたの無いような言動が多いのだ。

忸怩たる思いである。

以上に気がつけただけでも、強烈なキャラクターの方々と一緒に議論できたことに感謝したい。

これまでのエッセイは、もちろん、僕の主義で修正は、行いません。
自らが犯した、ミス、おごり、それらを自らのために、残しておきたいと思います。

今後は、自らが信じる「社会に対する価値提供」に純粋に取り組んで生きたいと思う次第です。

僕のような者の発言を、「公共の電波」に載せていただける機会を与えてくれた、すべての方に、この場を借りて、お礼を申し上げます。

ありがとうございました。

2005年4月2日 板倉雄一郎 (Japanese by Nature) 

PS:
と言うことで、今後も、自分の信じる主張を、この場で表現させてください。

番組終了後から、会場に参加いただいた「実践・企業価値評価セミナー」の卒業生の数人と、ホテルに戻り、酒を飲み、大いに語った。
楽しかった。
そして、すんごく眠い。
乱文、お許しくださいませ。





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