秋の始まりを感じます。
実は、秋は大好きです。
四季の中では最も好きな季節です。
でも短い。
そんなことはどうでもいいのですが、ビジネスの成否を分ける「何か」についてです。
一流大学卒、大手金融機関勤務、アメリカのビジネススクールでMBA取得、だからといってビジネスで成功するわけではありませんよね。
逆に、大学中退、在学中は渋谷あたりを中心に遊びまくり、勤務経験無し、でも今上場企業のオーナーなんて人は何人か知っています。
これらを分ける「何か」ってありますよね。
どちらかというと後者に当たる僕の元に、実際前者に属する人たちからのスタッフ応募があることからも、僕から「何か」を得ようとする動機が伺えます。
「何か」を得るに値するほど、僕の場合ビジネスで成功しているわけではありませんし、実際過去には大きな失敗をしています。
それでも、「何か」があると思われるのは、実際に体を張って事業を遂行した経験があるからでしょう。
「何かがあるはずだ」と考える人は、その「何か」を探そうと努力します。
見当はずれの努力の場合、最後は「運」で片付けることになります。
「何か」が、最初から全く見えない人も、すべてを「運」で片付けようとします。
つまり、「占い」、「運勢」など運に頼る人というのは、成功している人が自然と、または努力の結果知りえている「何か」を全く掴めなかったか、または最初から「何か」を意識できずに、嫉妬からスタートした人に多く見受けられます。
僕なりの「何か」についてですが・・・
・ チャンスに気がつく能力
・ チャンスのリスクとリターンを図る自分なりの基準を持っている。
・ 基準に従って意思決定できる。
・ 基準に満たなければ、他にやることが何もなくても、生活に困っていても、やらないで待つという決断ができる。
・ 基準に達していれば、直ちに実行する。
・ 失敗については、失敗したときに考える。
こんな感じでしょうか。
ここで重要なのは、「チャンスに気がつく」と「意思決定に従った行動」ということになります。
僕が接した「起業したいが(したが)、将来性を感じない人」や「金は欲しいが、勉強ばかりで先に進まない人」などは、主にこの点に原因があります。
こんな危なっかしい僕の場合でも、「昨日のあの話は、チャンスだったな」とか「あの時、やればよかった」などと思うことは多々あります。その後悔の原因は、「チャンスに気がつかなかった」ということが多いわけです。
「駄目話」に乗って、ひたすら努力するよりも、「いい話」に気がつく能力を磨く方が、はるかに効率良くビジネスで成功を収めることができます。
はじめてしまってからの「努力」は、多くの人にとって、悩みや不安を取り除くための「麻薬」になっていることが多いように思います。
板倉雄一郎 2004年9月3日