板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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SMU 第76号「独り言」

月曜日です。
月曜日だというのに、僕は特に書きたいことがありません。

このところ、企業価値に対して株価が「明らかに」低い企業を探している訳ですが、見つかってもせいぜい週に一つか二つです。昨年の春ごろならたくさん見つかったと思うのですが、あの頃は離婚騒動で心の病にかかっていた(笑)ので、それどころではなかったのですよ。
今頃、探し始めても、なかなか見つからないので、半分あきらめ気味です。
それでも、自分の企業価値の基準を持っているというのは、本当に楽です。
毎日の株価に神経をすり減らすことも無ければ(遊びのデイトレードは別です)、マクロ経済の動向を細かく分析する必要も無く(やってはいますけど)、当該企業の(一時的な)悪いニュースが出れば「買い足すチャンス」でしかなく、利益確定の基準も「株価が?円を超えたら」とか「00年00月ごろには」とか、明確な基準を持てるわけです。
一方、その日の当該企業の株価が上がるのか下がるのかなんてことは、何をどう勉強してもさっぱりわかりません。知る必要も無いといった方が正確でしょうか。とにかく僕は性格的に毎日のニュースに自分が振り回されるのがいやなものですから、今の(デイトレードを博打と割り切っている)現在のスタイルがとても気に入っています。
10年ぐらい経って、10年間の成績を振り返らなければ、なんともいえませんが、明確な基準を持っていると、金を稼ぐのはそんなに難しいことではないですね。むしろ、様々な「目先の欲」(=車、遊びの女性など)が消えた今となっては、金を使うことの方がはるかに難しいと感じるわけです。
19歳で事業を始めた頃は、「?を手に入れたいから」という具体的な購入目標みたいなものがあって、無邪気にそれを追いかけていましたが、今は、大型液晶テレビも欲しくないし、メルセデスの新車も欲しくないし、ブランド物のバックも欲しくないし、ファーストクラスで行く海外旅行も行きたくないのです。いろいろやってしまったからという説もありますね。手に入れてしまうと、たいしたことではないことが世の中にはとっても多いのです。
30代では、購入より「能力の証明」に囚われ翻弄され、企業経営者として株主価値を最大化するという本来のミッションとは別に、米国NASDAQにIPOするとか、有名になるとか、そんなことに焦っていたように思います。今は気の会う、お互いに尊敬し会える友人と過ごす時間が週に1日程度あれば、満足なのです。
以上の様に書くと、40代になって精力が衰えてきたのではないかと思われるかもしれませんが、全くそんなことは無いのですよ。知識の習得と実践を通じて、思考が活性化している自分が楽しくて仕方ないのです。つまり今、仕事が楽しくて仕方ないのですよ。何かを買うためでも、何かを誰かに証明するためでも、ましてや老後のためでも、女性にもてるためでもないのですよ。
ただ、今の行為そのものが楽しいのですね。(以前より壮大な「欲」はかなりしっかりありますが)
人生、「今」がすべてですから、とても満足しています。

以上、月曜日だというのに、独り言でした。
それでは今週も、皆さん一週間を「楽しみましょう」

2004年6月28日 板倉雄一郎
今日の数字占い 3302 , 4680 , 4751





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